ボールが飛ばない・当たらないは「頭を動かさない」のが原因かも? 【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.04
やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。今回のテーマはテークバックをインに引くノーコックのバックスイングから上半身で打ちにいくスイングで、症状はスライス。インパクトで上体が起きてトップも出る。アマチュアならではの複雑なスイングだが、始動を直したところスイングが一変した!
写真/相田克己
今回紹介するKさんは35歳。まだキャリアが浅いこともあり100を打つことも多いゴルファーさんです。
スイングの傾向は複雑で、まず腕を後ろに引くようにテークバックします。そしてバックスイングでは手首のコックを使いません。いわゆるノーコックスイングですが、バックスイングからトップでもそのままなのでクラブの運動量が少なく基本的に飛びません。
また、ノーコックに加えて、“頭を動かさない”という意識も強く、それがバックスイングを阻害する格好になって肩や胸が回らなくなっている。そのためなおさらクラブが動きません。
切り返しからダウンスイングでは上半身リードになります。ここでも頭を残す意識が強いので、上体が突っ込むような形になってしまいます。
そのままだとダフることが予測できるので、ダウンスイングからインパクトでは体が起きてくる。切り返し以降は、マイナス要素を消そうとする動きが新たなマイナスを生むスイングになっていました。