ゴルフでは「右利きの人は右手を使いすぎてはダメ」と言うけど、コレって本当?
ゴルフコーチ・兼濱開人がわかりやすくレッスン|初心者だってできる『キレイなドライバースイング』のマスター法! VOL2
兼濱開人コーチがレクチャーする『キレイなドライバースイング』の作り方シリーズ。第2回は利き手とスイングのマッチングについてのレッスンをお届けする。日本だけでなく世界的にも9割弱が右利きだそうだが、ゴルフのセオリーの一つとして「右利きの人は右手を使いすぎてはダメ」とよく聞く。コレって本当なの?
構成/三代 崇 写真/圓岡紀夫 協力/新武蔵丘ゴルフコース
「昔のレッスンでは左手のリードで振れとよく教わったよ」。キャリアの長いゴルファーの方々からはそんな話を聞かされることがあります。
クラブを両手で持ってスイングするのですが、車にたとえれば左手がハンドルで、右手はエンジンの役割を果たすので、ハンドル役の左手が主導権を握るという教えだそうです。
どうして左手リードで振るのがいいと考えられていたかというと、エンジン役の右手が暴れては左手の動きを妨害してスイングの制御が利かなくなるからと聞きました。
右手が利き手の人はどうしても右手に力が入りやすくて、とくに飛距離が欲しいドライバーでは右手が勝ちすぎてしまいやすい。右手が左手の邪魔をしないように、つまり右手に力が入りすぎないように左手リードで振るのがベターということです。
それは決して間違いではないと思いますが、ボクのレッスンでは自分の利き手の感覚を積極的に活用することを多くのゴルファーにオススメしています。
右利きなら右手主導のほうがいろいろな意味でキレイなスイングを構築しやすくて有利といえるからです。左利きであれば左手主導のスイング。左利きの人が右打ちでゴルフをする場合も左手主導でいいでしょう。
その人の感覚にもよりますが、左手主導でスイングするのと右手主導でスイングするのとではクラブを振る感覚に違いがありますし、しっくり感や違和感が生じて当然です。
ただボクとしてはクラブを両手で持ってスイングするのですから、左手と右手の役目をハンドルやエンジンと明確に分けて考える必要なんてないと思います。