兼濱開人コーチがレクチャーする『キレイなドライバースイング』の作り方シリーズ。第4回はドライバーをキレイに振るための両手の握り圧についてのアドバイス。「両手をどう握るかも大事ですが、それ以上に重要なのがクラブヘッドの重心を利用しやすい両手の握り加減です」と兼濱開人コーチ。

構成／三代 崇　写真／圓岡紀夫　協力／新武蔵丘ゴルフコース

キレイなドライバースイングとはクラブヘッドの重心を利用し、キレイな円弧を描くように振ることに尽きます。

ドライバーは一番長いクラブですから、重心はカラダから遠い位置にあります。それでいてクラブが軽いから重心を感じにくい。

振り方次第でスイングがどうにでも変わってしまうわけで、ある意味ドライバーは一番ワガママなクラブだとボクは思います。

そこで重要なポイントになるのが「ゆるゆるグリップ」です。グリップはカラダとクラブをつなぐ唯一の接点であり、両手の10本の指でバランスよく握ることが大事ですが、クラブヘッドの重心を利用しやすい適切な力加減で握らないといけません。

ドライバーは飛距離を出したいクラブですから、どうしても両手に力が入りすぎてしまいがちです。

両手を強く握りすぎると手首が硬くなってヘッドスピードが上がらない。クラブヘッドの重心を利用できないため軌道が安定しにくく、キレイにスイングできない。飛距離が出ないし、曲がり幅も大きくなってしまいます。

まずは両手でクラブを持ち、胸の前で自分から見て右回りにグルグルと回してみましょう。
両手をきつく握ると手首が緊張で固くなり、グルグル回せませんよね。クラブヘッドをスムーズに動かせるくらいまで両手の力を抜き、手首やヒジを稼働させることでラクに回せるようになります。

グリップがカラダとクラブをつなぐ接点である以上は両手の正しい握り方を知ることも大事ですが、クラブヘッドの重心を感知しやすい握り圧を先に覚えれば自然と両手をバランスよく握れるようになります。