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アイアンショット絶対上達!! 目指すは90切り! 気持ちよくグリーンに乗せよう!!

向江寛尚の 「知っ得!! アイアン・スキルアップ学」 Vol.4

2020/09/08 ゴルフサプリ 編集部

“読むと得する”ゴルフの知っ得ネタを向江寛尚プロが届けてくれるシリーズ。今回からはアイアンショットがすぐにうまくなる秘訣を公開。パーオンの回数が増えてくれば90切りは確実。念願の80切りも夢ではない!

向江寛尚
むかえ・ひろたか/1972年11月11日生まれ、東京都出身。法政大ゴルフ部を経て99年プロ転向。多くのトーナメント出場の経験を積み、2005年からレッスン活動を開始。現在はオンワードゴルフアカデミー(東京都世田谷区玉川)を拠点に多くのアマチュアゴルファーをレッスン。クラブの造詣も深い。

正しいハンドファーストの打ち方がわかればアイアンの正確性が劇的アップ

アドレスはY字に構えて、インパクトはy字の体勢で打つ

アイアンショットは「ハンドファーストに打つ」のが基本です。ご存知のようにハンドファーストはグリップがクラブヘッドよりも先に出るような体勢をいいます。ハンドファーストのインパクトを迎えることでクラブヘッドがスイング軌道の最下点に達する少し手前でボールをヒットでき、適正のスピン量がかかりやすくなるのです。それが「ダウンブローに打つ」ということであり、ハンドファーストとダウンブローは深く関係しています。
 
ところが、実際はほとんどのゴルファーはハンドファーストを勘違いしています。ハンドファーストはインパクトの体勢であって、アドレスの体勢ではありません。軽くハンドファーストに構える程度ならいいのですが、ハンドファーストに打とうとして最初から極端なくらいハンドファーストに構えているゴルファーがとても多いのです。
 
アドレスは両腕とクラブが真正面から英語のアルファベットの大文字の「Y」に見えるように構えましょう。ボールの位置は7番アイアンでスタンスの中央か、ボール半個分左が目安です。そうするとシャフトが地面に対して真っすぐとなるような体勢となります。

アドレスでは真正面から両腕とクラブがY字に見えるようなアドレスを作ろう。

そしてインパクトではアドレスよりもフェースをやや立てましょう。構えたときと比べてロフト角を5〜10度ほど減らすつもりでボールを打つのです。結果として両腕とクラブが小文字の「y」に見える体勢となるのが正解です。

構えたときよりもロフトを減らすつもりでインパクト。両腕とクラブがyとなれば正解。

極端なくらいハンドファーストに構えるとインパクトで手首が早くほどけやすく、アドレスよりもロフト角が増えてしまうことになります。クラブのロフト角どおりにボールが上がらない。ダフリやトップがよく出る。そんな自覚症状のある人はアドレスをもう一度見直しましょう。

アドレスで極端にハンドファーストに構えるとインパクトで手首がほどけてしまいやすい。

今のダウンブローは構えた位置のままで体を回転させて打つ

「アイアンはダウンブローに打つ」といっても、ダウンブローの定義は昔と今では変わってきました。昔はフェース面が薄くて重心が高いマッスルバックのアイアンヘッドが主流で、上から鋭角に打ち込むことでバックスピンをかけていましたが、今のダウンブローは昔と比べてクラブヘッドの入射角が鈍角になってきています。

これはクラブの進化が大きく関係しています。現在のアイアンはソールの幅が厚めで、低重心のキャビティバックのヘッドが出揃っていて、それほど鋭角に打たなくてもボールが上がりやすくなっています。昔のダウンブローは横の体重移動を使ってハンドファーストに打つという感じでした。自分が積極的に動いて腕のタメを使って鋭角軌道を作っていたのです。

昔のダウンブローは横の体重移動を使ってクラブを鋭角に下ろしていた。
腕のタメを使ってクラブを上から振り下ろしてくるイメージが強い。

それに対して、今のダウンブローは横の体重移動をあまり使いません。構えた位置のままで体を回転させて、クラブの遠心力にまかせて打つという感覚です。私はよく「引き込み動作」という表現で説明するのですが、要は自分は動かないでおいて、体の回転でクラブを引っ張り下ろすイメージでダウンスイングするのです。昔よりも体も回転を主と考えたスイングといえば理解しやすいでしょう。

現在のダウンブローはその場で体を回転するため、入射角が鈍角になった。
体の回転とクラブの遠心力にまかせて振り下ろしてくる感覚だ。

注意したいのはダウンスイングで左ワキがあかないようにすること。左ワキを締めて体の回転と連動させて腕を振り下ろすことが大切です。

体の回転からくる「クラブの引き込み動作」で緩やかな角度から振り下ろすイメージ。
ダウンスイングで左ワキがあくとダウンスイングの軌道が崩れてしまう。左ワキを締めてスイングする意識が大切だ。

スイング軌道の最下点の手前で打つという原則は変わらない

横の体重移動を使わないのならスイング軌道の最下点でボールをとらえるのかというと、それもまた違います。何故ならスイング軌道の最下点でヒットするイメージではストハンドファーストにとらえにくくなるからです。昔に比べるとダウンブローの入射角が緩やかになったとはいえ、スイング軌道の最下点でボールをとらえる大原則は昔も今も変わりません。

ただしゴルファー個々の感覚とかイメージは違いますし、ガッツリとハンドファーストに打つのが好きという人も多くいます。「ウェッジはバウンスを使って打つ」とよくいいますが、実をいえばアイアンのヘッドにもバウンスがあって、この機能を生かすかどうかのイメージの違いなのです。

アイアンにもバウンスはある。ソールが厚めのほうが鈍角なダウンブロースイングにマッチしている。

ソールの幅が厚めで低重心のアイアンはバウンスを利用して打つ感覚が少しありますから、鈍角なダウンブローに打ちたいタイプに適しています。鋭角なダウンブローで打ちたいタイプでしたら、昔のコンベンショナルタイプに近いマッスルバックのアイアンを使うといいと思います。

自分はどんなスイングをしたほうが適正のキャリーを出しやすいのか、クラブの入射角にマッチしたアイアンはどんなタイプなのか。こうしたことも見極めて自分の武器となるアイアンを選ぶようにしましょう。

どんなスイングをすれば適正のキャリーを出しやすいかを追求することも大切だ。


取材・文/三代 崇
写真/圓岡紀夫
協力/高麗川カントリークラブ


向江寛尚の「知っ得!! ウェッジ・バウンス学」

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【シリーズ一覧】
●Vol.1:バウンスを使って打てばアプローチもバンカーもやさしい!
●Vol.2:バウンスを滑らせれば、アプローチはもっと簡単になる
●Vol.3:「バウンス」を使いこなせ バウンスの役割と活かし方
●Vol.4:目指すは90切り! 気持ちよくグリーンに乗せよう!!
●Vol.5:アイアンショットが劇的にうまくなる4ステップドリルを公開!!

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