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笹生優花の2020年。最多イーグル&最多バーディの2冠を達成していた

黄金&プラチナ世代女子プロの強さの秘密2|笹生優花は2020年のパーブレーク率No1

2021/01/16 ゴルフサプリ編集部

黄金&プラチナ世代女子プロの強さの秘密をデータで分析する企画。第2弾で取り上げるのは圧倒的な飛距離でファンを魅了した笹生優花。正確には2000年度生まれの「プラチナ世代」よりもさらに1つ下の学年だが、飛距離のアドバンテージを生かしたダイナミックなゴルフで、テレビやネットで観戦するファンを魅了した。

パーよりも良いスコアを奪う確率が最も高い

パーブレーク率というスタッツがある。バーディかそれより良いスコアを獲得する率のことだ。2020年、このパーブレーク率でトップに立っているのが笹生優花だ。

(バーディ以上を獲得した総ホール数÷総ホール数)×100で「22.4691」という数値で1位になっており、これは4〜5ホールに1回はバーディかイーグルを奪っていたことになる。

このパーより良いスコアの内訳は、イーグルが6個で古江彩佳と並んで1位。また、バーディは176個でこちらも全選手の中で1位。2位の小祝さくら選手の165個よりも11個多かった。

3パットを減らすことが、真のNO1になるための課題か!?

イーグル数やバーディ数ではトップだが、勝利数は2勝。3勝をあげた古江よりも2020年の勝利数は少なかった。また、平均ストロークでも、古江についで2位。ボギー以上が多かったことが要因と予想されるが、細かくデータを見ていくと3パットが多かったことが影響しているようだ。

そもそも平均パット数(パーオンホール)は3位とパッティング自体は悪くない。むしろパッティングが良いからバーディやイーグルを量産できていることも想定できる。一方で3パット率(3パットかそれ以上のパット数の率)が26位。昨年は27回の3パットがあり、賞金ランキング上位の選手としてはかなり多い。

バーディを狙って強めにストロークしてオーバー、返しのパットを外して3パットになっているシーンが昨シーズンは何度かあった。タイガー・ウッズといった名手ほど、パットをショートさせることはほとんどないものだが、一方でしっかりと返しのパットを沈めてこそ本当に強い選手の証。

2021年は昨年同様の攻めのゴルフを見せつつも、3パットを減らすことが、真のNo1になるための課題の一つと言えそうだ。

写真/JGMA


黄金&プラチナ世代女子プロの強さの秘密

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