「G LE3」ピンの最新レディースモデル、美ボディなうえにめっちゃ飛ぶやん！コース試打報告！

ピンゴルフジャパンは9月7日（金）に発売する新しい女性用ゴルフクラブ『G LE3』シリーズのメディア向け試打ラウンドを7月31日（月）に越ヶ谷ゴルフクラブで行った。今回はレディースモデルということで、集まったメディアはもちろん、ピンゴルフの担当者も女性のみ。組数は3組と少ないこともあり、コミュニケーションも取りやすく、36度超えの猛暑日ながら、女子会のようなノリでゲームなども織り交ぜながら、18ホールをラウンド。楽しみながらも、ピンゴルフの本気度を感じられるレディースモデルの高性能をじっくりと体感させていただいた。

女性用クラブではなく、女性のために開発したクラブ

試打ラウンドに先立ち、ピンゴルフジャパンは7月19日には新製品発表会を開催し、商品自体の魅力について、開発担当者が説明。そこで印象的だったのは「女性用のクラブを作るのではなく、女性のためにクラブを開発するという使命の元、結果が出るフルセットのクラブを作りたかった」との思いが語られたこと。

確かに各メーカーがレディースモデルをラインアップするが「女性用だから軽くて振りやすい、非力な女性が打ちやすい」なんて、売り文句が並んでいて「世の中の女性すべてが非力じゃないんですけど？」といつもモヤモヤしていたという方、けっこういたのではないだろうか。

でも、この『G LE3』は違った。ドライバー、フェアウェイウッドはすべてカチャカチャ付で、カスタマイズが可能。「クラブを振る」ということに慣れないうちは、少し軽め、柔らかめのシャフトでスタート。振れるようになったら、シャフトを替える。球がちゃんと上がるようになったら、ロフトを立てて強い球を打てるようにする。など、自分の成長に合わせて、クラブをカスタマイズしていける。

これこれ！そういうこと！　メンズクラブでは当たり前のカチャカチャ付も「レディスモデルは軽量化重視で、ネック部分接着です」なんて、メーカーさんが多い中、ピンゴルフジャパンは、ちゃんとレディース向けのモデルも、考えて作ってくれたんだ…と嬉しさを感じた。

さらにヘッドの色、デザインも「え？これ、レディース？」と言いたくなるくらいのシンプルさ。ネイビーをベースに、挿し色でシルバーやゴールドが使われ、キリっとした印象。4年前に発売された一代前の『G LE2』は、ピンク系がベースのやや甘めのテイストで、本音をいうと「性能が良くても、ちょっと手は出したくない」デザインだっただけに、今回の男前のカラーリングには一目惚れしてしまった。

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レディースクラブにありがちなおもちゃっぽさをまるで感じない

新製品発表会はインドアゴルフ施設で行われたため、そこでも試打をさせていただき「なかなか気持ちいい打球感、音」は感じていたのだが、やはり、コースでナイスショットが出なければ意味がない。

そのためのコース試打だったが、結論から言うと、「気持ちいい打球音でしっかり飛ばせるクラブ」をしっかり体感できた。私自身は、普段、メンズモデルを使用しているため、レディースモデルを打つときに「非力な人のためのクラブだけあって、おしとやかで少し頼りないなあ」と感じることが多かった。モノによっては「レディースモデルはグリップも細すぎて、おもちゃっぽく感じちゃう」ことすらあった。

だが『G LE3』は違った。頼りなさは感じない、むしろ「頼りがい」を感じられるクラブ。

純正シャフトは少し軽くて柔らかめなので、ドライバーはいつもの感覚で振ると少しだけ右に出ることもあったが、「ブレないヘッド」を謳っているだけあって、ミスは最小限にとどめてくれた。さらに午後からは『G430 HL』の純正シャフトとして採用されているピンゴルフオリジナルの「フジクラスピーダー NX 45」に付け替えてみたが、これがドはまり。弾道は強くなって、直進性もアップ。こんな風にシャフトもいろいろ試せると、女性でもその違いを感じられるなあ…としみじみ思った。

通常のラウンド同様、2打目以降はフェアウェイウッド、ハイブリッドを使うことが多かったが、これらも球が上がりやすく、イイ感じで飛んでくれた。何よりもミスショットでもピン方向にしっかり飛ばせて、安心感を与えてくれるので、クラブに慣れてきてからは、ショットも安定してきて快音をしっかり体感。
灼熱のゴルフ場でもバテることなく、18ホールがあっという間に感じられたのは、数多くのナイスショットが体感できたおかげだと思った。

ピッチングなの？ アプローチなの？ ピンならではの番手の悩みもロフト表示でクリア

元々、ウッド類は得意で、アイアンが苦手な私。でも『G LE3』のアイアンはミスショットが出にくく、こちらも安定感を感じた。また、ピンゴルフは、9番より下のクラブの表記が独特でいつも悩まされる。通常「P」と表記されるピッチングは「W」、「A」と表記されていることが多いアプローチウェッジは「U」と、刻印されていて、申し訳ないけどすごくわかりにくい（笑）。

だが、今回は、その番手の下にロフト表示がされていて「W 46」、「U 52」と書いてあるので、一目でわかる。これなら、間違うこともないし、表記されていることで、今までロフトを気にすることがなかった女子たちにもロフトへの意識を持たせることができるはず。さりげないことだけど、これもなかなか嬉しいポイントだ。

また、今回の試打ラウンドで、これらウェッジ類の打ちやすさを実感することができた。発表会でも担当者は「ウェッジ類のソール形状と、削り出し溝の採用で安定したスピン量を実現した」と自信たっぷりに紹介したが、まさにその通りの結果を体感。

いつもは、グリーンに近づけば近づくほど、難しさを感じてしまっていたのだが『G LE3』のウェッジたちは、「私、アプローチ上手くなった？」と勘違いしてしまうほど、やさしく打たせてくれた。なかでもサンドウェッジ「S 56」は、普段ならサンドウェッジを使うと「ザックリ」や「トップ」のミスが出やすい状況のはずなのに、しっかりボールにコンタクトできて、ふわりと寄せられて、本人が一番ビックリ。これなら、スコアもまとめられそうだ。

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1本ずつ買い足せる！誰かに相談されたら、これを勧めておけば間違いない！

他にパターも4種類、ラインアップしていて、それぞれを試させてもらったのだが、長めの距離を1パットで沈められたことが複数回あった。これは、もう買うしかない？　一番のお気に入りはネオマレットタイプの「KETCH G（ケッチ ジー）」。ソールにボールサイズの穴が空いていて、この穴にハメるとグリーン上のボールをかがむことなく拾うことができる便利さ。名前もミュージシャンみたいで（それはケニーG！）気に入った。もちろん、ヘッドのカラーが大好きなネイビーブルーという点もポイントが高い。

いろいろ打ち比べさせてもらったが、すべてのクラブのクオリティが高い。また、価格についてもメンズモデルよりも少しだけリーズナブルという点も嬉しい。元々、ピンのクラブはアイアンでも1本から購入できる点が気に入っていて、これからゴルフを始めたいという人にも「まずは8番アイアンを買って、練習場に行ってみて、そこからいろいろ揃えていけばいいよ」とアドバイスすることも多かったのだが、今後はさらに拍車がかかりそう。

ゴルフを始めたばかりの女性は、成長とともに、シャフトを替えたり、ロフトを立てたり、クラブをカスタマイズする楽しさも味わえる。
「女性はそんなの気にしないから」というのは、もう昔の話。クラブにこだわって、レベルアップしていく女性は本当に多い。そんな女性たちをバックアップしてくれるのが『G LE3』だと感じた。

さらに、逆のパターンもある。自分自身がそうだ。今はまだメンズモデルが振れるので、このまま使い続ける予定だが、これから年齢を重ねていくと、だんだん振り切れなくなるだろうし、メンズモデルの重さがしんどくなる日がきっとくる。
そんなときは『G LE3』にして、少しでも長くゴルフを続けたい。そんな風に思わせてくれるクラブと言えそうだ。

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