ウッドはピンだけど、アイアンは国内メーカー

ドライバーはピンだけどアイアンは国内メーカーを使っている―。最近はそういうゴルファーをよく見かける。1人目の小沼哲男さんは、まさにそういうタイプ。ドライバーもフェアウェイウッドもユーティリティも、そしてキャディバッグもピンなのに、アイアンだけは国内メーカーを使っていた。まずは、その理由を聞いてみた。

小沼哲男さん

ゴルフ歴29歳の63歳。関東ミッドアマなどにも出場する競技ゴルファー。

小沼 ずっとピンが好きで、昔はアイアンもピンでした。「i500」や「s57」を使っていました。すごく満足していたのですがシャフトが合わなくなったりして、今は国内メーカーのアイアンを使っています。

「i240の慣性モーメントはポケットキャビティクラスです」(五十嵐)

まずは小沼さんにアイアンの悩みを聞いてみた。

小沼 もうちょっと弾道を安定させたい。左のヒッカケが出てしまうのが嫌なので、フェード系のボールで安定したショットを打ちたいです。

ピンのアイアンは「G740」「G440」「i540」「i240」「ブループリントS」「ブループリントT」の6モデル。まずは「i240」から打ってもらった。

小沼 構えたときは少し小さいかなと思いましたが、打ってみるとやさしい。

決して大きいヘッドではないのにやさしい。その理由についてピンの五十嵐氏に話を聞いた。

五十嵐 「i240」はシャープな形状ですが、慣性モーメントとしては標準的なポケットキャビティと同じくらいあります。見た目以上に寛容性が高いです。さらに重心を下げているので、下側で打ったときでも打ち出し角がキープできます。

次は「ブループリントS」。鈴木愛など女子プロに人気のアイアンだ。

小沼 これもヘッドが効いてくれる感じがして打ちやすい。左に行かない感じがするし、フェード回転をかけやすいです。

五十嵐 「ブループリントS」は「i240」より操作性が高いのが特徴です。ただし、従来の「ブループリント」と比較すると、寛容性は高くなっています。

小沼 あとは打感がすごくいい。これは気持ちいいですね。

続いては、さらに操作性の高い「ブループリントT」も打ってもらった。

小沼 マッスルバックだから、見た瞬間に「絶対無理だろうな」と思いましたが、意外と打てます。出球が揃ってくれますし、これもフェードボールを打ちやすい。

五十嵐 操作性が欲しいのであれば、「BLUEPRINT T」の方がショットのイメージを出しやすいと思います。

次に打ってもらったのが、今年7月に発売された「G740」。

小沼 これも球筋はストレートで、打球も上がりやすい。ミスをあまり気にせず打てそうなので、練習量が少ないときでもスコアをまとめやすそう。冬のラウンドでも頼りになりそうなアイアンです。

五十嵐 「G740」はピンのアイアンで最も寛容性が高く、打点ブレに強いです。

小倉 ただし、小沼さんのように意図的にスライス回転をかけたい人には、逆に難しく感じる可能性があります。

小沼 フェードを打つのは難しかったですけど、真っすぐ飛ぶ性能は魅力です。

五十嵐 実際に競技ゴルファーの方でも、「G740」の21度だけ入れている人は結構いらっしゃいます。

5本目はロングセラーの「G440」。

小沼 これも全部同じ球筋のストレートボール。打球も上がりやすくて、練習しなくても良いゴルフができそう。練習しないでスコアを出したいときに使いたいアイアンです。

五十嵐 6モデルのアイアンの中でも、一定の操作を求める人にも最適な、最もバランスの良いアイアンが「G440」。ターゲットゴルファーの幅が広いです。

最後は「i540」。

小沼 これは飛びますね! シャープな見た目と飛距離が全然違っていて驚きました。

五十嵐 6モデルの中で唯一の中空構造になっています。

小沼 中空なんですか!? 全く気がつきませんでした。中空の打感じゃない。普通のフォージドアイアンかと思いました。

五十嵐 フィッティングをしていても、ほとんどの方が中空アイアンだと気がつきません。「i540」はヘッド内部に空気のバックを搭載したインナーエアー構造によって、打感の心地よさを向上させています。

6モデルを打った小沼さんにオススメのアイアンは?