ただ小さくしただけじゃない。340cc専用設計のミニドラ
僕が今回売ってみたミニドラはキャロウェイの「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー」です。名前にもある通りヘッド体積は340cc。最近のドライバーのヘッド体積が460ccってことを考えれば、たしかにかなり小さい。
当たり前のことですが、小さいヘッドだからといって手を抜いた作りになっていたりはしないわけです。フェースにはキャロウェイお得意の「AIフェース」が採用されています。当然ながら、このMINIドライバー専用にAIで計算したフェース形状になっているんでしょう。
ヘッドのボディは普通の「PARADYM Ai SMOKE」などのように「360°カーボンシャーシ」ではなく、トライアクシャル・カーボンクラウンとチタン製のソールという組み合わせになっています。これはヘッドが小さいために、そこまで軽量化する必要がないからということですね。
ソールを見ると、青いウェイトがソールの前方と後方に1つずつ配されています。これは前に4g、後ろに11gとなっているそうで、前後を入れ替えることで重心位置やスピン量を調整できるようになっています。クラブ長は43.5インチと普通のドライバーより2インチほど短く、ほぼ3Wに近いくらいの長さです。ヘッドが小さく、シャフトも短いってのがミニドラなんですね。
構えてみると、思ったよりも全然小さくないです。340ccながらシャローな形状になっていることで、投影面積が小さくなりすぎないんですね。なので構えた時の不安感というのはほぼありません。このあたりはよく考えられています。またシャフトも短いので、余計にヘッドの小ささや不安感というのを感じさせませんね。
僕が使ってみたのはロフト11.5度。他に13.5度というものもラインナップされています。シャフトは純正の「TENSEI 60 for Callaway」のS。このシャフトは重量が約64gでトルク4.4の中調子ということです。このシャフトを装着して総重量が約324gということですから、ドライバーよりは少しだけ重い感じです。
さて、コースで試打してみましたが、実はこのクラブ以前に室内試打をしてレポートをしています。そのときにも書いたのですが、僕はどちらかって言うと「ミニドラなんているの?」っていう考え方です。ただ、室内試打をした感想として、これはこれでありだな〜と思ったわけ。しかし実際にコースで打ったらまた気持ちが変わるかもってことで、今回ラウンドでつかってみたわけです。
ミニとはいえドライバーですから、まずはティアップしてティショットで使ってみました。打感はとても柔らかいですね〜。打音も少し低めで、しっかりと詰まったような音。やはりヘッドが小さいからか、変な反響音とかがありません。この打音と打感はとてもいいっすね。
さっきも書いたように、構えてもほぼ不安感はないです。シャフトも短いのでスウイングもとてもしやすくて、フィニッシュまでしっかりと振り切れます。シャフトもクセがなく、適度なしなりです。特に先が走って捕まりすぎるようなことはなかったですね。
弾道は中弾道くらいでしょうか。簡単にポーンと上がるような感じではないです。高弾道を打ちたければロフト13.5度を選んだほうがいいでしょうね。球は強く、前に前に行く感じの弾道。スピンは少し少なめで、弾道的にもランもまあまあ出ます。で、肝心の飛距離ですが、思ったよりも飛びました。僕の感覚でいうとドライバーの飛距離までは行かないものの、ドライバー飛距離の90%くらいは十分飛んでいると思いました。ドライバーで変な当たりしたときよりも飛びそうです。曲がり幅も少なく、平均飛距離としてはけっこう飛んでいると思います。もちろんAIフェースの効果もあるのでしょうが、やはりクラブ長が短いというのはミートしやすさにつながっていると思うので、そのあたりも効いているんじゃないかと。
そして直ドラもやってみました。でも感覚的には直ドラというよりも、大きい3Wを打ってる感覚に近いですね。直ドラだと「ボールが上がらなさそう」とか「捕まらなそう」なんてことが心配になっちゃうのですが、これはシャローだし、あまりそういう感じがしません。
実際に地面から打ってみても、弾道こそ中弾道にならないくらいの高さですが、捕まりも悪くなく、直進性の高い球が出ましたね。飛距離もしっかり出ていますが、これは最近の飛び系の3Wとあまり変わらないかも。意外に直ドラも簡単に打てましたが、やはり少しライは選びますね。ファーストカットにボールが浮いているような状態なら打てますが、それ以上にライが悪いと、やはりちょっと難しいですね。
1ラウンドがっつりと「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー」を使ってみましたが、やはり室内で試打したときと同様に、これはこれでアリだな〜という感想です。基本的にミニドラって、最近の大型ヘッドが扱いづらくて上手く打てない人が使いやすいように作られていると思うのですが、大きなヘッドを使えない理由によってはミニドラでは解決しないこともあると思います。ヘッドのターンが上手くできないとか、慣性モーメントが大きすぎて上手く打てない人にはいいでしょうが、そもそもスキルが足りなくてドライバーが打てない人がミニドラを使ってもあまり意味はなさそうですね。ただ、それでも曲がり幅や、ミスの幅を狭めることはできるかもしれませんが。
ミニドラが気になっている人はぜひ一度試打してみることをおすすめします。自分のドライバーよりも飛んで曲がらないなんて人もいると思います。またセカンドドライバーとして、狭いホールや短いホールでドライバー代わりに使うという使い方もあるでしょう。自分がいったいどういう使い方ができるかということを考えて、それにピッタリとはまるならミニドラは「買い」なんじゃないかと思います。
もし僕が使うとしたら、3Wの代わりにバッグに入れることになりそう。やはり飛距離的にはドライバーが必要なので、ドライバーの代わりにはなりません。直ドラもできるということで、3Wみたいな使い方ならいいかな〜と思うわけです。しかし、今のところ今使っている3Wで満足しているので、入れることはなさそうですね〜。でもデザインがかなり好きなので、ちょっと欲しい気持ちはあるんですけどね。
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。







