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2025年のPGAツアーがハワイで開幕！　松山英樹はメジャーにつながるVに期待

2025年のPGAツアーがハワイで開幕！　松山英樹はメジャーにつながるVに期待

2025/01/01　ゴルフサプリ編集部

2025年のアメリカPGAツアーは2日（日本時間3日）にハワイ・マウイ島のカパルア・プランテーションコースで開催される「ザ・セントリー」で開幕する。松山英樹にはメジャー2勝目につながる大会初制覇が期待される。

ラームやJTがカパルアと同年にメジャーで優勝　「タイガースラム」のきっかけにも

ハワイ、マウイ島の高級リゾート、カパルアのプランテーションコースで行われる大会の歴代優勝者を見てみると、2023年のジョン・ラーム（マスターズ）、2022年のキャメロン・スミス（全英オープン）、2017年のジャスティン・トーマス（全米プロ）といった面々が同じ年のメジャーを制しています。
さらに大会の歴史に残る名勝負は2000年大会のタイガー・ウッズでした。
アーニー・エルスとのプレーオフを制すると、同年のメジャーで「全米オープン」「全英オープン」「全米プロ」と3連勝（当時は「全米プロ」が8月の開催だったのでこの順番でした）。
勢いそのままに2001年の「マスターズ」も勝ってメジャー4連勝の「タイガースラム」を達成しました。
ウッズは「マスターズ」でメジャー初勝利を挙げた1997年も、当時はカリフォルニア州で開催されていたこの大会で優勝しています。
ここで勝って幸先のいい新年のスタートを切るとメジャーの好成績につながっているのがわかります。松山英樹は2017年の2位が最高成績ですが、大会初勝利を挙げてメジャー2勝目につなげてほしいものです。

舞台は全長7596ヤードのモンスターコース

「ザ・セントリー」が行われるプランテーションコースは、インにパー３がひとつだけのパー73で、全長が7596ヤードの距離があります。
とはいえ、PGAツアーのスタッツを見ると、18ホールでのパーに対するスコアを比較した難易度では50コース中で50位。つまりシーズンで最もスコアの出るコースでした。
全選手の平均スコアは「マイナス4.636」。出場59選手で54個のイーグルが記録されました。
名物ホールの18番パー５は全長677ヤード！　ですが30メートルを超える打ち下ろしと火山岩の上にある硬いフェアウェイと相まってボールがよく転がるため、400ヤードドライブも珍しくありません。昨年はコリン・モリカワが3日目に451ヤードのビッグドライブを記録しました。
このホールは通常営業時の「レギュラーティー」でも599ヤードと、一見とんでもない長さの設定となっていますが、一般ゴルファーでも100ヤード超のランが出ることもあり、男性なら300ヤード。女性でも250ヤードの飛距離が出ることがあります。
昨年大会での18番の平均スコアは「4.284」で、PGAツアーでプレーされた年間900ホールで9番目にやさしいホールでした。
さらに5番パー５は平均スコア「4.106」で、シーズンで最も難易度が低いホールでした。

メジャーの開催コースは難易度トップ３を占めるが…

一方でメジャー開催コースの平均スコアを見てみると、「全米オープン」の舞台となったパインハーストのナンバー２コースは「72.891」（パー70）で2024年シーズンの難易度1位でした。
2位は「全英オープン」のロイヤルトルーンで「73.851」（パー71）。
2025年も同じコースで開催される「マスターズ」は18ホールで「73.906」（パー72）となり、シーズンで難易度が3番目に高いコースとなっています。
やさしいコースでスコアを出すことが、難しいメジャーのコースで勝つのがどう繋がるのか？と思うかもしれませんが、バーディー（イーグル）の出やすいコースできっちり伸ばして勝つことは、メジャーの厳しいセッティングで少ないチャンスをしっかりモノにできることに繋がるはずです。