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飛んでやさしい軟鉄鍛造アイアン「X FORGED MAX STAR」は曲がらない高弾道が魅力

飛んでやさしい軟鉄鍛造アイアン「X FORGED MAX STAR」は曲がらない高弾道が魅力

2025/07/21　ゴルフサプリ編集部　篠原嗣典

キャロウェイから2025年7月18日に発売されたX FORGED MAX STAR アイアンをコースに持ち込んで試打をしたレポート。

X FORGED MAX STARの画像はこちら

やさしい軟鉄鍛造を徹底追求した新構造を採用

X FORGED アイアンシリーズの追加バージョンとして、X FORGED MAX アイアンとX FORGED MAX STAR アイアンが発売されるが、今回はX FORGED MAX STAR アイアンを取り上げる。

新しいアイアンのコピーは、「新発想! やさしさと高弾道を両立する、“はじき系軟鉄鍛造アイアン”登場」である。

軟鉄「S20C」鍛造で、フェースとバックフェースを別々に作って、あとから一体化させる「デュアル軟鉄構造」で、今まではあり得ないほど深いポケットキャビティ構造を可能にして、ワイドソール化もして、やさしさを徹底させている。

興味深いのは、X FORGED MAX STAR アイアンは重心を高めに設定することで、スピン性能を高めて、止まるが曲がりにくいアイアンになったということだ。

X FORGED MAX STAR アイアンは、テクノロジーを詰め込んでいるだけではなく、細かいところまで作り込んでいる。素材が生む打感を楽しみ、構造が機能を最大に高めているのは当たり前で、余裕すら感じさせるのが、バックフェースのXの切り子細工状のデザインだ。
キャディバックに入っているのを見るだけで満足できる機能美を感じさせる。

X FORGED MAX STAR アイアンの7番アイアンのロフトは30度。今回試打したのは6番〜PW。シャフトは「ARECOIL DART 6T for Callaway」という最新のカーボン。
ワクワクしながら、試打ラウンドに突入した。

試打した日は、気温28℃〜35℃で、晴れ、微風。
ボールは打ち慣れていてクラブだけの影響に集中出来るTOUR B Xを使用した。

X FORGED MAX STAR アイアンを使用してラウンドし、わかったことを挙げる。

打音打感
音量はやや控えめ、濡れた鞭系と硬質系のミックスで残響は最小限の音質。
打ち応えはやわらかく軽い、手応えは鈍感だが、芯感はクリア。

弾道スピン
高弾道。特別に曲がらない。スピンは強めにかかる。
小細工よりもフルショットが得意。

飛距離
スタンダードより1番手飛ぶ。
キャリーで計算できるアイアン。

X FORGED MAX STAR アイアンは、ヘッドが大きめで安心感がある。やや強めのグースがあり、その部分には好き嫌いがありそうであるが、癖が強すぎて打ちにくいとかいうレベルではない。

デュアル構造になっているかは、ぱっと見ではわからず、軟鉄鍛造の浅めのキャビティのように見えるところはお見事だ。

ヘッドスピード40m/sでも、余裕で気持ち良く打てて、すぐに使い慣れた感じで機能してくれるところは、キャロウェイのアイアンの王道感がなせるワザと感心した。

実際に打ってみてビックリするのは、曲げようとしても、ほとんど曲がらないことだ。
曲げないことを売りにしているユーティリティのようなやさしさを感じさせた。

曲がらないアイアンは、スピンが弱い傾向があるが、X FORGED MAX STAR アイアンは真逆で、かなりスピンがかかるほうだと言える。ショートアイアンはボールが戻ったりするシーンもあった。

同時発売のX FORGED MAX アイアンはもう少しツアーアイアンらしい感じだが、X FORGED MAX STAR アイアンと両方共に、JLPGAツアーで使用する選手もいるという話を耳にしていたが、試打して納得した。
ミスを助けてくれる機能だけではなく、狙い通りに打てるアイアンとして、文句なくハイレベルだったからだ。

X FORGED MAX STAR アイアンは、ミスがミスになりにくいアイアンとして、楽しくゴルフをしながら、スコアもこだわりたいという欲張りなゴルファーのためのアイアンだ。

篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。