グリップの素材は、ラバー系とエラストマー系に大別される

グリップの素材は、大きく分けてラバー系とエラストマー系の2つがあります。本来はラバー系といっても、ラバーがどういうふうにできているかとかコードが入ってるか・入ってないかなどありますが、細かい分類は割愛して「ラバー系」とくくって話をしましょう。
同じように、ひと口にエラストマー系といっても、滑りにくいモノを入れるなどメーカーによって配合の仕方が違うし、質感や硬さなども変わりますが、細かいところはスキップして「エラストマー系」とさせてもらいます。

雨や汗で滑りにくいラバー系、硬さの自由度が高いエラストマー系

ラバー系の特徴として「雨に強い」や「複合構造(コード入りなど)にして滑りにくくできる」ことがあります。デメリットとしては「経年劣化をする」こと。
クルマのタイヤをイメージしてもらうと分かりやすいですが、古くなるとひび割れなどどうしても経年劣化を起こしてしまいます。それによって硬化して、減ってはいなくても滑ってしまうことがあるのです。
エラストマー系の利点は「経年劣化をしない」こと。それから「硬さの自由度が高い」とか「発色がキレイ」ということが挙げられます。
ただし、この材質の性質上、水が浸透しません。表面が濡れてもタオルで拭けばドライな状態になりますが、手に汗をかいたりしたときにちょっと滑ることもあります。

手のコンディションに適したグリップを選ぶのもアリ

あくまでもボクのお店で、お客さんから相談されたときに提案することがあるのが、夏場に手に汗をかきやすい人はラバー系のほうが良いです。逆に、秋口とか冬場に手が乾燥してパサパサになっちゃうときは、エラストマー系のほうがしっとりしてて良いです。というように、自分の手のコンディションによってグリップの素材を選ぶという方法もあります。
例えば、手が乾燥して水分がないときは、ラバー系のグリップを持つと手が荒れやすいもの。女性にエラストマー系のグリップを使う人が多いのは、発色がキレイなこともありますが、素材が脂分を吸わないから手が荒れにくいということもあるんです。

ラバー系は年に一回、エラストマー系はすり減ったら交換

どちらのグリップも、できればラウンド後に中性洗剤で洗ってしっかり拭き取り、直射日光が当たらないところで干してあげることをオススメします。グリップについた手の脂分を取る作業をすることで、常に良いコンディションを保てます。

一方で、そういうことが面倒くさい、という人もいるでしょう。これはボクがやっているだけであまりオススメはできませんが、とくに夏場の時期になるとコンビニやドラッグストアなどで、体を拭くシートが売ってるじゃないですか。顔ではなく体を拭くシートのほうが厚手で大きいし、どちらかというとアルコール系の成分が少し入っているものが好ましいです。
体をさっぱりさせるってことは脂分を取るということなので。そのシートで、ラウンド後にグリップをバーって拭いてあげる。拭いたシートは捨てちゃえるので、お手入れがカンタンになるでしょう。

グリップは「滑らない」とか「握りやすい」っていう良い状態にしておかないと、クラブのパフォーマンスも自分のパフォーマンスも落ちてしまいます。今はグリップも値段が高くなってきましたが、良いコンディションで使ってほしいですね。

最後に、グリップの替えどきについて。ラバー系に関しては、できたら1年に1回は替えたいところ。使わない番手でも替えたほうが、良好な状態を保ちやすいです。エラストマー系は経年劣化しないので、減ったときで良いでしょう。

鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。