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クラブもシャフトも新製品発売ラッシュ！「百聞は一打に如かず」迷うより先にフィッティングスタジオへGO!

クラブもシャフトも新製品発売ラッシュ！「百聞は一打に如かず」迷うより先にフィッティングスタジオへGO!

ゴルフライターT島が切り込む！フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情／第206回

2025/08/29　ゴルフサプリ編集部　T島

8月末頃からスタートする新製品の発売ラッシュ。2025年の後半も様々なクラブ、シャフトが新発売される。そんな中、これまで話題だけで飛びついて（購入して）失敗を繰り返してきたゴルフギアライター・T島氏は、「情報に溺れる前に、フィッターのいるところで試打するのが一番！」と訴える。クラブ選びの水先案内人、大蔵ゴルフスタジオのフィッター・野倉氏と語り合います。

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秋の新製品シーズンがやってきた！

T島　8月もいよいよ終わり。そして、9月にはたくさんの新商品が発売されますなぁ。
野倉　8月22日にタイトリスト「Tシリーズアイアン」、テーラーメイド「P8CB」アイアンが発売。8月29日にはミズノの「S1」「M13」「M15」などが、ひと足先に発売されています。大蔵ゴルフスタジオでは「Tシリーズアイアン」が人気です。
T島　この秋の新製品発売シーズンに、よく聞かれるのは「新しいシャフトはどれが良いんですか？」という質問です。
野倉　新しいシャフトといえば、9月4日にフジクラ「スピーダー NX ゴールド」、9月5日に三菱ケミカル「TENSEI PRO ブラック 1K CORE」とグラファイトデザイン「ツアーAD FI」が発売されます。それから、USTマミヤ「ATTAS SPEED」が8月28日に発売されていますね。
T島　「ATTAS SPEED」は超軽量シャフトなので、シニアとかレディスのゴルファーがメインターゲットかな。USTマミヤは、他にもツアー会場で「ATTAS ULTRA（ウルトラ）」と呼ぶらしいニューシャフトが目撃されております。
野倉　「ATTAS ULTRA（ウルトラ）」は詳しい情報が入ってきていませんけど、楽しみですね。
T島　ところで、フィッターの野倉くんは、新しいシャフトで良いなと思うシャフトはありますか？
野倉　「スピーダー NX ゴールド」は、国内女子ツアーで圧倒的な人気だった「スピーダー NX グリーン」の後継モデルですよね。グリーンほど手元がしっかりしていないので、T島さんのような手元にしなりがほしいゴルファーにも好まれそうな中調子。「TENSEI PRO ブラック 1K CORE」は、ザ・手元調子なシャフトですよね。手元がしなって先端がしっかりしています。左がコワイ人にオススメです。「ツアー AD FI」は手元寄りの中調子、という感じの振り感ですよね。こちらも先端がしっかりしています。松山英樹選手が長年使っている「ツアーAD DI」をシャッキっとさせた感じでしょうか。こちらのシャフトも左のミスが抑えられます。
で、質問の答えですが、良い悪いはないですね。どのシャフトも、誰かにとって良いシャフトであることは間違いないので。
T島　そうですよね。「誰にとっての？」が付いてないと、答えられないですよね。それに、世間でどんなに話題になっていても、自分にマッチしなければ意味がないですからね。
野倉　はい。それに、同じモデルでも重さと硬さが変われば、微妙に特性も変わりますからね。そういうことなので、大蔵ゴルフスタジオでは試打シャフトを全重量、全スペック揃えております。
T島　どうして「どれが良いの？」なんて質問したかと言うと、多くのゴルファーがその質問をするからです。かつての私もそうでした。そうして、多くの失敗を繰り返してきたのです。

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T島　新しいシャフトを開発する際には、ベースとなるスペックが存在するんでしょうね。例えば、まずは60gのSを試作して試行錯誤して、良かったら他のスペックを作るみたいな。そのベースとなる重量帯と硬さは、公表されていないので推測するしかないけれど、やっぱり一番売れるスペックなのかな？
野倉　どうなんでしょうね。T島さんは、昔からギアマニアだったんですか？　大蔵ゴルフスタジオみたいなフィッティングスタジオがない頃は、どうやってシャフトを選んでいたんですか？
T島　ちょっと昔話をしましょう。フィッティングスタジオというのは、歴史が浅いものね。昔はメーカーが自社で提供やっていることがほとんどでした。キャロウェイとか早かったですね。2000年台前半からフィッティングスタジオを作って、カスタムオーダーを受けていましたよ。あとはフジクラもゴルフクラブ相談室を展開していましたね。でも、東京だけだったので、当時私は広島にいたので、なかなか行けませんでしたね。だから、工房の試打シャフトを借りたり、大手量販店で試打したりと、大変でしたわ。それに、まだまだ知識がなかったから、「新しいシャフトは絶対良いのだ！」なんて、リシャフトしまくっていましたね。だから、無駄な投資をしまくりました。そもそもリシャフトとか言い出したのは1990年代に入ってから。メタルウッド時代が来て、リシャフトがしやすくなってからですね。一般的になったのは1990年代後半。フジクラの「スピーダー757」とかUSTマミヤの「プロフォース」とかが出てきて、まだ「ディアマナ」も「ツアーAD」もなかった頃ですね。
野倉　その頃はT島さんも、“新しい”とか“プロに人気”というだけでリシャフトしていたということですか？
T島　そうです。2000年台に入るとインターネットが急速に普及して情報が早く得られるようになったことも影響していると思います。でも、無駄な投資をしまくったおかげで、だんだんシャフトの特性もわかってきて、自分に合ったのと似たシャフトを辿ることができるようになって、マッチ成功率が徐々に上がっていきましたね。その頃には、大手メーカーも純正シャフトじゃない、シャフトメーカーの人気シャフトを装着して販売するようになってきていました。
野倉　へぇ……今度、“リシャフトしくじり先生”って動画作ってくださいよ。
T島　やだやだ。それで、様々なメーカーのシャフトを全スペック試打できる大蔵ゴルフスタジオみたいなフィッティングスタジオも生まれて、特に大蔵ゴルフスタジオは早かったね。その後、フィッティングスタジオが増えていって、国内外問わず多くのメーカーがフィッティングスタジオを構えるようになっていきました。WEBサイトも充実してきたから、このシャフトとこのシャフトは似ているなどの情報もより手に入れやすくなりました。そして、現在ではYouTubeとかSNSでも情報が多く発信されています。今、逆に情報過多かもしれないくらいかも。それで、結局のところクラブもシャフトも打たなきゃわからない、普遍的事実に辿り着きました。
野倉　聞いたことあるフレーズですね。
T島　「百聞は一打にしかず」ってことですね。どんなにたくさん情報を得ても、試打したほうが話が早いという。でも、全てのシャフト、スペックを試打することはできないので、まずは仕分けしてくれる人が必要です。それがフィッターですね。情報過多時代の水先案内人って感じ。
野倉　なんかまとめましたね。
T島　そうだね。私も打たないと発信できないからね。無駄な投資分の膨大なデータがありますから、こんな仕事も出来ます。大事なことなんで繰り返します。貴方に合うクラブを見つけるには、まずは打ってみましょう。そしてフィッターと相談しましょうね。

T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な（笑）、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。

大蔵ゴルフスタジオ

上記動画はT島氏が特派員ブログを勤めている東京都世田谷にあります大蔵ゴルフスタジオの説明。大蔵ゴルフスタジオ世田谷のクラブフィッティングの流れを説明しています。

取材協力／大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所：〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間：11:00〜19:00
定休日：毎週月曜日
TEL：03-6413-9272
https://www.ogs-p.jp/

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