つま先上がり×左OBは“距離より方向”で考える場面です
先日ゴルフ友達とラウンドしている時にこんな話になりました。ゴルフ友達から「前のミドルホールのセカンドがつま先上がりのライでピンまで残り130ヤードだった。左はOBなのでピンより少し右を狙ったのに、ひっかけてOBだった。どう攻めれば良かったの?」と聞かれました。私は「ひっかけてOBは絶対NGだったよね。攻める場面と安全優先の場面とどちらだと思った?」と聞き返しました。ゴルフ友達は「残り距離からしたら攻める場面だと思った。正解?」と聞かれました。私は「ひっかけてOBを打つとスコアが壊れてしまうから、安全優先の場面だったと思うよ」と答えました。
まずはつま先上がりで左OBのシチュエーションが危険な理由を説明します。つま先上がりのライでまず意識したいのは、普段よりボールがつかまりやすく、左に出やすいことです。傾斜の影響で前傾姿勢やクラブの通り方が少し変わり、本人はいつも通り打ったつもりでも、結果としてフェースが返りやすくなります。しかも残り130ヤードという距離は、多くのアマチュアゴルファーにとってしっかりグリーンを狙いたくなる距離です。だからこそ、ついピンに意識が向きますし、うまく打てば乗るという気持ちも強くなります。ただ、この場面で一番怖いのは距離のミスではありません。最も避けたいのは、つかまり過ぎた球が左へ出て、そのままOBになることです。つま先上がりでは、軽いひっかけで済むこともあれば、出球から左でさらに曲がる引っかけフックになることもあります。反対に、左を嫌いすぎるとスイングが緩み、ダフリやトップも出やすくなります。つまりこの状況は、ナイスショットを打てるかどうかよりも、どのミスが一番危険かを先に整理することが大切です。130ヤードをきっちり打つことより、左の大ミスを消しながら、次の一打を打てる場所へ運ぶことの方がスコアには直結します。ここを最初に理解しておくと、この後の狙いどころや番手選択もぶれにくくなります。
左OBだけは消す。許せるミスを決めれば迷わない
こういう場面で迷わなくなるコツは、打つ前に「絶対NG」と「許容できるミス」をはっきり分けておくことです。今回の絶対NGは、もちろん左OBです。加えて、左が怖いからといって中途半端に緩めることも避けたいです。アマチュアゴルファーは危険を感じると、どうしても当てにいくような動きになりやすいですが、それで安全になるとは限りません。むしろ手先だけが動いて、ひっかけやトップが出やすくなります。一方で、この場面で成功と考えたいのは、基本的にグリーンの右半分に乗せることです。左OBを避けながら、安全にグリーンオンできるなら、それは十分に狙い通りの結果です。さらに、もしグリーンを外しても、右手前や右カラー、浅い右ラフのように次のアプローチが打ちやすい場所なら許容できます。左OBに比べれば、こうした右側のミスはダメージがかなり小さく、アプローチで立て直しやすいからです。少しショートするミスも、手前に大きなトラブルがなければ許容範囲に入ります。この整理ができると、考え方がかなりシンプルになります。ベタピンを狙うのではなく、左の事故を消したうえでパーかボギーで収めやすい場所に打つ。この発想を持てるかどうかで、同じ130ヤードでも結果は大きく変わります。
狙いはピンではなくグリーン右半分が基本です
では実際にどこを狙うべきかというと、基本はグリーンの右半分です。ここで大事なのは、ピン位置に引っ張られないことです。たとえばピンが左に立っていると、どうしても左に打ちたくないのに、狙いは左寄りという苦しい判断になりやすいです。しかし、つま先上がりで左OBがある場面では、ピンをそのまま狙うのはかなり危険です。アマチュアゴルファー目線で考えるなら、ここはグリーンを狙える距離ではあっても、ピンを刺しにいく場面ではありません。欲張らずに安全地帯を使うべき場面です。考え方としては、真っすぐ出ればグリーンの右半分、少しつかまればグリーン中央、やや強くつかまっても左OBまでは行かない、というラインを選びます。さらに、右サイドが広くて寄せやすいなら、右カラーから右ラフまで含めて安全側として見ておくのも有効です。ここでの成功は、ピン横3メートルではありません。左の大ミスを消したうえで、次を無理なく打てる場所にボールを運ぶことです。つまりこの場面は、積極的にピンを狙う場面ではなく、安全設計でグリーンを狙う場面だと割り切るのが正解です。この割り切りがあるだけで、構えた時の迷いも減り、スイングも中途半端になりにくくなります。
番手も構えも特別に変えない。狙いだけ変える
攻め方が決まっても、それを実際のショットで再現できなければ意味がありません。そこで大事になるのが、番手選択とアドレスです。まず番手ですが、左が怖いからといって無理に小さい番手を持ち、強く打ちにいくのはあまりおすすめできません。強く振るほど力みやすくなりますし、つま先上がりではその力みが引っかけを強くすることもあります。私なら、普段の130ヤードの番手を基本にしつつ、しっかり振り切れるかどうかを優先して考えます。人によっては、少し大きめの番手を持ってコンパクトに打つ方が方向性を出しやすいでしょう。逆に、抑えようとして緩んでしまうタイプなら、いつもの番手でしっかり振った方が結果は安定します。大事なのは、左OBを避けたいからといって、普段しない打ち方を無理に選ばないことです。アドレスでも同じで、左を嫌って極端に右を向いたり、フェースを開いてごまかしたりしない方がいいと思います。普段練習していないような小細工は、かえって当たりを不安定にしやすいからです。傾斜なりに立ち、バランスよく構えたうえで、狙いだけをグリーンの右半分へずらす。このシンプルさが実戦では効きます。左OBがあると、特別な打ち方をしたくなりますが、必要以上にスイングを変えない方が結果はまとまりやすいです。狙いは安全側、スイングはいつも通り。この組み合わせが、アマチュアゴルファーにはいちばん現実的な攻略法だと思います。
それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
もう少しでシングル(ペンネーム)東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGAハンディキャップは4.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営(https://low-handicapper.com/)。








