スコアを崩さないパー5攻略法

パー5のセカンドで残り200ヤード。良い当たりをすれば2オンも狙えそうな場面です。ただ、左右OBとなると話は変わります。

私自身、シングルを目指していた頃に何度も痛感したのは、「届く可能性」よりも「次の1打を打ちやすくする判断」のほうが、スコアにはるかに直結するということでした。

これからもっと上達していきたい100切りを目指すゴルファーにとって大切なのは、一発のナイスショットより、大ミスを防いでプレーを続けやすくすることです。

ではこの場面では、2オンを狙うべきなのか。それとも刻むべきなのか。今回は、シングルになる過程で身につけたマネジメント思考をもとに、100切り目線で現実的な攻め方を整理します。

シングルになる過程で最初に覚えたのは、2オンより先にOBを消すことでした

先日、ゴルフ仲間とのラウンドでこんな話になりました。

「前回のラウンドで、最終ホールがボギーなら90切り達成だったんだよ。最終ホールがロングで、残り200ヤードのセカンド。左右OBだったけど、3Wでうまく当たればグリーン近くまで行けると思って打ったら、右プッシュでOB。結局100切りできなかった。どう攻めればよかったかな?」

私はこう答えました。

「残り200ヤードでグリーン近くまで運べるショット力が安定してあるなら、とっくに100切りはできているはず。100切りを目指すなら、3打目を打ちやすい場所へレイアップの一択だと思うよ」

すると友人は、「やっぱりそうか。じゃあ、どれくらい残すのが正解なの?」と聞いてきました。

私は、「それは人によって違うかな。アイアンが得意なのか、ウェッジが得意なのかでも変わるね」と答えました。

残り200ヤードは、距離だけ見れば”あわよくば2オン”を狙いたくなる場面です。3Wや5W、ユーティリティがうまく当たれば、グリーン近くまで運べそうに感じるでしょう。

ただし、今回は左右OBです。

100切りを目指すゴルファーなら、この場面でまず考えたいのは、グリーンに近づくことではなく、OBを消すことです。

パー5は、無理に2オンを狙わなくても3打目でグリーンを狙えるホールです。だからこそ、セカンドで大きなリスクを背負う必要はありません。

しかも左右OBの場面では、普段ならラフで止まる程度の軽いプッシュや引っかけでもOBになります。打ち直しになれば、一気にダボやトリプルが近づきます。

私も100切りを目指していた頃は、「届くかもしれない」で攻めて失敗した経験が何度もありました。でも上達するほど、この場面は“攻める場所ではなく整える場所”だと分かってきました。

この場面で大事なのは、届く可能性ではなく、外した時のダメージです。100切りを目指すなら、攻めた結果のパーより、無理をしないボギーを優先したいところです。

残り200ヤード・左右OBなら、2オンを狙う場面ではなく、3打目を落ち着いて打てる形を作る場面と考えるほうが、スコアはまとまりやすくなります。

刻む距離は“短さ”ではなく得意距離で決める

では、刻むとして、何ヤード残すのが正解なのでしょうか。

ここで大事なのは、全員に共通する正解はないということです。パー5のセカンドで残したい距離は、自分がコースで大ミスしにくい距離で決めるのが基本です。

たとえば、

  • ウェッジで80ヤード前後を打つほうが安心できる人
  • PWや9番で100〜120ヤードをしっかり打つほうが安定する人

人によって正解は違います。

ポイントは、練習場で打ちやすい距離ではなく、コースでも結果が安定しやすい距離を基準にすることです。

100切りを目指すゴルファーの場合、50〜80ヤードのような中途半端な距離より、PWや9番である程度しっかり振れる距離のほうが再現しやすいケースも多くあります。

ウェッジの距離感は、振り幅やテンポの調整が必要になりやすく、

  • ダフる
  • トップする
  • ショートする
  • オーバーする

とミスの幅が広がりやすいからです。

一方で、ウェッジの距離感に自信があり、80ヤード前後のほうが明らかにミスが少ない人なら、その距離を残すべきです。

シングルを目指す中で分かったのは、「できるだけ短く残す人」が上手いのではなく、「自分の得意距離を知っている人」が上手いということでした。

ここでの正解は、短さではなく再現性です。

シングルゴルファーほど、パー5は3打目から逆算して考えます

実際のラウンドでは、まず

「3打目を何ヤードから打ちたいか」

を決め、その後に

「その距離を残すには、セカンドで何番を持つか」

を逆算すると判断しやすくなります。

たとえば、

  • PWで100ヤード前後が安定する
  • 9番で110〜120ヤードが得意

という人なら、その距離を残せるクラブで刻むのが現実的です。

ここで大事なのは、飛ぶクラブを選ぶことではなく、フェアウェイに置きやすいクラブを選ぶことです。左右OBの場面では、少しでも前へ行かせようとしてクラブが長くなるほど、方向のブレは大きくなります。反対に、短めのクラブで刻めば飛距離は落ちても、次の1打を打てる確率は上がります。

100切りを目指すゴルファーにとって大切なのは、一発のスーパーショットではなく、

フェアウェイに置く → 得意距離から3打目を打つ → ボギーでまとめる

この流れを作ることです。

パー5で毎回パーを狙う必要はありません。むしろ、左右OBの場面で無理に2オンを狙うより、ボギーでいいと割り切ったほうが、結果的に100切りには近づきます。

100切り時代の自分に伝えたい。“届くかも”で攻めるのが一番危険です

この場面で避けたいのは、残り200ヤードという数字だけを見て、届く、または届きそうなクラブをそのまま持ってしまうことです。

特に危ないのは、

  • 当たれば届く
  • さっきのホールでうまく打てた
  • パー5だから攻めたい

そんな理由だけで3Wや5Wを選ぶことです。

左右OBのあるパー5では、ナイスショット前提の判断はスコアメイクと相性がよくありません。

また、刻むと決めたのに、少しでも前へ行かせようとして中途半端に大きいクラブを持つのも避けたいところです。刻むなら、多少飛ばなくてもフェアウェイに残りやすいクラブを選ぶほうが正解です。

この場面で許容できるミスは、

  • 予定より10〜20ヤード短い
  • 3打目が少し長くなる

この程度です。まだ次の1打で立て直せます。

反対に許容できないミスは、

  • 左右に曲げてOB
  • 林や深いラフに入れる
  • 力んで大きく曲げる

こうしたミスです。

つまり、この場面の正解は完璧な1打ではありません。

失敗しても次の1打で立て直せるショットです。

100切りを目指すなら、理想のナイスショットを追うより、悪い結果でもプレーを続けやすい場所にボールを運ぶほうが価値があります。

パー5のセカンドでは、どこまで飛ばせるかではなく、どこまでなら安全に運べるかで考えることが大切です。

それでは、これからもシングルを目指す過程で本当に役立った考え方を、アマチュアゴルファー目線でお届けしていければと思います。次回の投稿もぜひ楽しみにお待ちください。

もう少しでシングル(ペンネーム)

東京都内在住の40代サラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGAハンディキャップは4.5。2020年にはヘッドスピードアップに挑戦し、42.4m/sから61.0m/sまで向上。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するため、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。
https://low-handicapper.com/