“届くかもしれない”で振り切ると、大ケガにつながりやすい!
先日ゴルフ友達とラウンドしている時にこんな話になりました。ゴルフ友達から「前のミドルホールは打ち下ろしで実質230ヤードだった。アゲンストだったけど、ドライバーが当たればワンオンチャンスかと思って打ったら、風に流されてOB。やっぱりドライバーを持ったのが失敗だったのかな?」と聞かれました。
私は「アゲンストだからドライバーが当たってもワンオンできなかったよね。他のクラブで安全にティーショットしてパーを狙いたいよね」と答えました。ゴルフ友達は「ドライバーを使わないなら3Wとか?」とさらに聞かれました。私は「3Wも難しいから、ミスを避けつつ風の影響も受けづらいユーティリティ(以下UT)が第一候補だよ」と答えました。
打ち下ろしで実質230ヤードのパー4と聞くと、特に経験が浅い時期は、「届くかもしれない」というイメージに引っ張られやすく、多少風が強くてもドライバーを選びたくなります。実際、成長過程においては多くのゴルファーが「短いパー4=攻めるホール」と考えて、無理にワンオンを狙ってしまいがちです。
特に「当たれば230ヤード飛ぶ」という人なら、無風であればワンオンやグリーン手前まで届くイメージを持つかもしれません。ただし、今回のようにアゲンストの風が吹いているなら、話は変わります。ドライバーの最大飛距離が230ヤードでも、向かい風ではその距離がそのまま出るとは限りません。むしろ、ナイスショットしてもグリーンに届かない可能性が高く、平均飛距離が200ヤード前後なら、残り30〜50ヤード以上が残ることも十分あります。
ここで問題なのは、届かない可能性が高いのに、ドライバー特有の曲がるリスクだけはしっかり残ることです。アゲンストで風に負けないように強く振ると、スピン量が増えて吹け上がったり、フェースが開いて右に曲がったり、逆に手で返して左に引っかけたりしやすくなります。打ち下ろしは目線が下がるぶん、無意識に上から打ち込んだり、飛ばしたい気持ちが強くなったりもしやすいです。短いパー4では、ナイスショットした時のイメージばかりが先行しがちですが、この条件ではドライバーを持ってもグリーンに届くリターンは小さく、曲げた時のリスクは大きいままです。
ラウンド全体を考えてプレーできるようになると、こういうホールほど「どこまで飛ばすか」より「どこに残すか」が大事だとわかってきます。マネジメントとしては、ドライバーで一発を狙うホールではなく、2打目を安全に打てる場所に置くホールと考えた方がスコアは崩れにくくなります。
フェアウェイウッドは“ドライバーより安全”とは限らない
ドライバーを持たないと決めた時、次に候補になりやすいのが3W、5W、7Wなどのフェアウェイウッドです。ゴルフを始めた頃や、マネジメントより飛距離を優先してしまう時期は、「とりあえず3Wなら安全」という考え方をしてしまいがち。ただ、ラウンド経験が増えてくると、フェアウェイウッド(以下FW)特有の“中途半端な難しさ”を感じる場面も多くなります。
ドライバーよりクラブの長さが短いので安全に感じますし、実質230ヤードのホールならウッドでそこそこ前に運べばいいと考えたくなるかもしれません。ただ、今回のようにアゲンストで、しかも曲がると大ケガになるホールでは、フェアウェイウッドも少し中途半端な選択になりやすいです。理由は、ドライバーほどのリターンは期待しにくい一方で、ウッド特有のミスや風の影響はまだ残るからです。
3Wは、ドライバーより短いとはいえ、まだ飛距離を出すクラブです。ロフトが少ないぶん、ティーアップしてもアマチュアには意外と難しく、アゲンストで力むと右へのスライスや左への引っかけが出やすくなります。5Wは3Wより打ちやすいですが、ナイスショットするとグリーン周りの狭いエリアやバンカー付近まで届いてしまう可能性があります。短いパー4では、前に行けば行くほど安全とは限りません。グリーン周りが狭かったり、左右にトラブルがあったりするなら、あえて70〜90ヤード残した方が、次のショットを打ちやすいこともあります。7Wはさらに球が上がりやすく、やさしいクラブではありますが、アゲンストではその高さがデメリットになります。打ち下ろしで滞空時間が長くなると、風に戻されたり、左右に流されたりしやすくなります。つまり、今回の場面では、フェアウェイウッドをドライバーより短いから安全と単純に考えるのではなく、風の影響と曲がった時のリスクまで含めて判断する必要があります。
結局いちばん計算しやすいのはユーティリティだった!
今回の第一候補にしたいのはUTです。理由は、ウッド系より弾道を抑えやすく、ドライバーや3Wほど大きなミスになりにくいからです。もちろん、UTでもミスは出ます。ただ、アゲンストで高く上がりすぎるリスクを抑えやすく、フルショットで飛ばしにいくよりも、コンパクトに前へ運ぶイメージを作りやすい番手です。今回のホールでは、ティーショットでグリーン近くまで運ぶことが目的ではありません。ドライバーでも届かない可能性が高いなら、なおさら無理に前へ行かせる必要はなく、最初から安全な場所に置く発想に切り替えた方が現実的です。
実質230ヤードなら、UTで150〜170ヤード打てれば、残りは60〜80ヤード前後です。アゲンストで少し距離が落ちても、残り80〜90ヤードくらいなら十分に許容範囲です。むしろフェアウェイや打ちやすいライからその距離が残るなら、パーを狙うチャンスは十分あります。ここで大切なのは、狙いをピン方向やグリーン方向にしないことです。番手を落としても、危険な方向を真っすぐ狙ってしまえば、マネジメントとしては不十分です。まず左右どちらにOBや林、深いラフなどの大ケガがあるかを確認し、反対側の広いサイドにターゲットを取ります。目標はグリーンに近づけることではなく、次のショットを普通に打てる場所に置くことです。UTで安全サイドに150〜170ヤード運べれば、このホールのティーショットとしては十分成功です。
短いパー4ほど「何で失敗するか」を先に考える!
短いパー4で大事なのは、チャンスホールに見えるからこそ、成功基準を間違えないことです。ドライバーでグリーン近くまで行けば成功、残り距離が長くなったら失敗と考えると、どうしても番手選びが攻撃的になります。しかし、今回のようにアゲンストで、しかも曲がると大ケガになるホールでは、残り距離が少し長くなることは許容できるミスです。UTで打って残り80ヤードになったとしても、フェアウェイから打てるならまったく問題ありません。反対に、ドライバーやフェアウェイウッドで残り30ヤードまで運べたとしても、林の中、深いラフ、バンカー越えの難しい場所に入ってしまえば、そこからパーを取るのは一気に難しくなります。
短いホールほど、1打目で欲張って大叩きするケースは意外と多いです。特に、実質230ヤード、打ち下ろし、当たれば届きそうという条件がそろうと、冷静に考えればリスクが高いのに、つい攻めたくなります。ただ、マネジメントで見るべきなのは、最高の結果ではなく、ミスした時に何打で収まるかです。今回のホールなら、絶対に避けたいミスは、残り距離が長くなることではなく、左右のトラブルに入れることです。番手を落とすのは逃げではありません。2打目を打ちやすくして、パーを狙いながら、悪くてもボギーで止めるための前向きな選択です。ドライバーやフェアウェイウッドで距離を詰めにいくより、UTで安全サイドに置く方が、結果的にスコアを守りやすいマネジメントになります。
それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
もう少しでシングル(ペンネーム) 東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGAハンディキャップは4.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営(https://low-handicapper.com/)。














