テーラーメイドが2年周期へ。毎年モデルチェンジの時代は変わる?
T島 今、ゴルフ業界の話題は、テーラーメイドが「Qi4D」を来年も販売する、つまりドライバーを2年周期でモデルチェンジすることを決めたという話です。
野倉 驚きましたね。先週紹介したタイトリストは2年、ピンは2年〜2年半ぐらいですかね。国内メーカーは2年が多いですけど、キャロウェイとコブラはどうなるのか、気になります。
T島 「Qi4D」シリーズはフェアウェイウッドとユーティリティもありますので、こちらも2年周期になるのでしょうね。ところで、僕は以前から1年周期は厳しいのではないかと思っていました。
野倉 昔から1年周期だったのですか?
T島 私の記憶では、テーラーメイドがアディダス傘下になってから変わった気がします。まるでアパレルのような売り方になりました。毎年新作が出て、モデルチェンジ前にマークダウンという値下げがあり、アパレルでいえばバーゲンが行われるのが当たり前になりました。
野倉 たしかにアパレルっぽい売り方ですよね。いつぐらいからそうなったんですかね?
T島 はっきりとは覚えていませんが、2020年ぐらいからでしょうか。1990年代後半からドライバーはメタルからチタンへ移行し、ヘッドサイズが毎年大きくなるという、目で見てわかる変化がありました。2008年にはルール改正でヘッドサイズ、慣性モーメント、フェース反発規制などが施行されました。こうしたこともあって伸びしろがなくなったように見えたのですが、2004年には可変ウェイトを搭載した「r7クアッド」、2008年のルール改正後には「R9」などに可変スリーブが搭載され、新しさは作れていたんです。
野倉 まだゴルフを始めていなかった時期のことなので勉強になります。2008年のルール改正は、ギアにかなり大きな影響を与えたんですね。
T島 そうなのです。2008年までに、いろいろな実験はやり尽くされていたと私は見ています。その後は可変スリーブや調整機能など、目新しい機能が充実し、毎年モデルチェンジされてきましたが、いよいよ限界まで来たのでしょうかね。
野倉 もちろん性能はアップしているのですが、その幅がわかりにくくなってきましたね。
T島 そうですね。キャロウェイ、コブラがテーラーメイドの2年周期に追随するかはわかりませんが、各社かなり負担が大きいことは理解できます。
野倉 パーツブランドは、もっとモデルチェンジサイクルが長いですよね。
T島 資本力の違いと言ってしまえばそれまでですが、パーツブランドは「前作を完全に上回らないとモデルチェンジしない」と決めている印象があります。
野倉 そうですね。大蔵ゴルフスタジオで人気のドライバーも、ロングセラーであることがほとんどです。T島さんの感覚では、何年ぐらいが適切だと感じますか?
T島 難しいことを聞きますね。やはりドライバーが一番短くて、3年周期でも適切と言えると感じています。
最新作より“自分だけの名器”。長く使うことで経験という性能も手に入る

野倉 フェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンはもっとモデルチェンジサイクルが長くても良いですよね?
T島 そうですね。4年ぐらいでいいんじゃないですか。最近、ラジオやYouTubeなどいろいろなところで取材を受けたときに言っているのですが、最新作より名器、つまり定番になるものを買いましょう。スコア的に、クラブを替えること自体はリスクがあります。それは皆さんも何となく経験があるのではないでしょうか。
野倉 そうですね。私も大蔵ゴルフスタジオに来るまでは、クラブを買い替えたことがきっかけでクラブ選びの迷子になることがありました。やはりシャフト選びを失敗すると迷子になりやすいです。T島さんはシャフトが定番化していますよね。
T島 最新作を渡り歩くと迷いやすいです。それを1年ごとにやると大変なことになります。ぶっちゃけて言いますけど、ドライバーは3年から4年。フェアウェイウッド、ユーティリティは4年から5年。アイアンは5年から10年。ウェッジはもっと長くてもいいですが、消耗品ですからね。パターは40年ぐらいはいけるでしょう(笑)。クラブの賞味期限は意外と長いんです。シャフトでいえば、松山英樹が替えられないグラファイトデザイン「ツアーAD DI」は2009年発売。「ツアーAD PT」は2006年発売。まあ20年は大丈夫です。ダイナミックゴールドは1980年生まれです。46歳ですよ(笑)。

野倉 T島さんが、クラブやシャフトを替えないほうが良いと言うのは、ちょっとモヤモヤしますけど、自分にとっての名器を見つけたら替えるな、というのはアグリーです。
T島 モヤモヤする気持ちはわかります。でも、自分にとっての名器というのは、自分のクラブの物差し、基準になるわけです。1メートルの基準として用いられていたメートル原器みたいなものです。そこの基準に照らし合わせてクラブ選びをすると、失敗が少なくなります。
野倉 そうですね。シャフト選びがまさに自分だけの名器探しですね。最新作より自分だけの名器を見つけて、それを使いこなす。スコアアップにつながりそうです。
T島 モデルチェンジサイクルが短いと、何だか時代遅れのクラブを使っている気がするかもしれません。でも、フィッティングなどをしてしっかり選んだものは、自分だけの名器になります。長く使うことで、経験という性能も手に入ります。大蔵ゴルフスタジオでなくてもいいので、この機会にフィッティングしてみてはいかがでしょう?
野倉 大蔵ゴルフスタジオでお願いします。長く使える自分だけの名器を一緒に探しましょう。

T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。
大蔵ゴルフスタジオのYoutubeもよろしくお願いします
取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
TEL:03-6413-9272













