サプリ:テーラーメイドがクラブのモデルチェンジを2年間隔に変更するようですね。
プロ:ちょっとびっくりだけど「そうだよね」って感じだね。毎年、メーカーとしても新しいものを出し続けるのは大変だし。
サプリ:毎年「今年は何を出してくるんだろう」と期待させる面もテーラーの魅力だったと思うのですよ。
プロ:なるほどね
サプリ:そういう見方をすると、外ブラ4社だけでも、それぞれに特色の違いがあって、クラブの特徴というか目指しているところも手法も違って、それが魅力の違いになっていると思うのですが、どうですか?
プロ:それは言えるよね。メーカーごとにクラブの開発の仕方や、目指すところに違いがあって、それがクラブの特性の違いにもなっている。
サプリ:ちょっと、4社の違いを考えてみましょうか。
プロ:いいね
サプリ:分かりやすいところで「ピン」から行きましょうか。
プロ:「ピン」は、なんと言っても曲がらない所が、一番の特徴でしょう。「G400」くらいまでは、曲がらないけど飛距離はそれほどでもなかったけれど、最近のモデルは飛距離も他社と遜色なくなってきた。
サプリ:創業当時から、ヘッドの慣性モーメントを高めてゴルファーのミスをクラブでカバーするという開発ポリシーを貫いていますよね。「MAX」とか「10K」もピンが最初だし明確ですね。
プロ:アイアンの「ブループリント」は例外で、スピンコントロール性重視になっているけれど、ピンのクラブはミスヒットに強くて曲がらないものが基本。それでいて、プロも使えるクラブを作るのが上手い。だから、曲げたくない飛ばし屋プロが使っている。
サプリ:昔のモデルを見るとパターの「アンサー」とか「eye2アイアン」とかは、当時としては異形だったはずだけど、アマチュアだけじゃなく、多くのプロに受け入れられているから、個性的な形だけど嫌われない形を作るのが上手いところもピンの特徴でしょうね。

サプリ:ピンだけで長くなっちゃいましたが、次に、テーラーメイドの特徴は?
プロ:新素材、新技術と革新性だろうね。なおかつ、現在は、世界のトッププレーヤーが使用しているところがスゴイ。
サプリ:パーシモンをメタルヘッドに替えちゃったのはテーラーだし、カーボンコンポジットを一般化したのもテーラーですよね。それから、溶接を使わないウッドヘッドもそうですね。
プロ:新素材や、新技術というものは、過去に他のメーカーも数多く出して来たけれど、テーラーはそれらをトッププロが使えるものとして仕上げて、しかも、トーナメントで性能を発揮するとところがスゴイよね。
サプリ:最近ではカーボンフェースがそうでした。作ること自体は他のメーカーでも出来るはずだけど、発売した瞬間からプロが使えてしまう。もし、旧モデルの性能が高ければ、プロは旧モデルを使い続けるはずなのに、スムーズに新モデルにスイッチ出来るレベルに、新素材や新技術を仕上げるところがテーラーの魅力ですね。
プロ:モデルチェンジが2年サイクルになって、ちょっと残念だけど、次はどんなものを出してくるのか楽しみだよね。

サプリ:次に、キャロウェイはどうでしょう。
プロ:新技術や新構造といったところはテーラーに似ているんだけど、「ERC」あたりから新技術や新構造を、初速性能に向上に活用しようという傾向が強いと思う。それから、最近は「AI」だよね。
サプリ:最近のキャロウェイを見ると、特にドライバーのモデル数が飛び抜けて多いところも特徴ですよね。MINIを入れるとクアンタムシリーズの男性用だけで7モデルもある。AIを使って、飛んで曲がらない究極のドライバーを目指して開発している感じですね。
プロ:飛んで曲がらないというのは究極ではなく、思い通りに飛ばせるというか、人それぞれに真っすぐ飛ばしたい人もいるし、上下左右に弾道をコントロールして飛ばしたい人もいるので、沢山のモデルを作っているんだろうね。
サプリ:AIで開発スピードが速くなって、開発にかかる期間が短くなったから、短期間に多モデルを出せるではないかと見ています。他メーカーの倍以上のモデル数を出せるのはAIを早くから使っていたメリットで、これがあるから多くのモデルを出せるのではないかと。
プロ:なるほどね。AIをそういう風に使っていると考えれば、納得できる。AIフェースの初速性能と多モデルがキャロウェイの魅力ってことだね。

サプリ:4社目は、タイトリストですね。
プロ:ここは、明確ですね。プロが欲しがる、使いたがるクラブを作る。ということが開発方針でしょう。
サプリ:タイトリストだけドライバーに「D」とか「HD」と言ったドローバイアスのモデルを出していないし、新製品の発表会でも「トッププレーヤーが使用して、最高のパフォーマンスを発揮するクラブが最高のクラブ」と言っていますから。プロが使いたがる、欲しがるクラブってどういうものなの?
プロ:まずは構えやすくて、自分が打ちたい弾道をイメージしやすい形状。それから、打った瞬間にどんな弾道でどこに飛ぶかが想像できる、打感と球音。ドライバーなら、もちろん飛距離。
サプリ:それらを全部備えているってこと?
プロ:人それぞれ好みの違いがあるから、難しいけれど、少なくとも、それぞれの項目でプロが“嫌だ”と感じるところは無いですね。以前は形状と打感や打球音を大事にし過ぎて「飛距離はイマイチ」ということもあったけど、最近のモデルは飛距離もしっかり出るようになっていますね。プロが欲しがるというところは、ウェッジに顕著に出ていますね。多くのプロの要望に応えていたらソールグラインドのバリエーションが沢山になっちゃった。でも、自分が欲しいグラインドがあるから、多くのプロがタイトリストのウェッジを使っているんですよ。
サプリ:なるほど。












