48通り試打で分かった「目的別・ウェイト設定」

目的 おすすめ設定
一番飛ぶ設定を試したい 2-6-3
直進性と安定感を重視したい 6-2-3
スライスを抑えたい 3-6-2
球が低くキャリー不足を改善したい 6-3-2
ヘッドスピード36〜38m/sでつかまりを強めたい 2-3-6
ヘッドスピード40m/s以下でキャリーを出したい 3-2-6

おすすめ設定の数字の見方

上図の「6-3-2」などの数字は、前から順に「ヘッド後方ウェイト(6g)-ヒール部(3g)-グ
リップ(2g)」を意味します。この後で紹介している弾道図下の表の①~⑧はスリーブポジションを示しています。①〜⑧の測定結果表の色は弾道図の弾道の色に対応しています。①〜⑧あるスリーブポジションのロフト角・ライ角・フェース角・弾道イメージの内訳は以下の表を参照してください。ウェイト設定とスリーブポジションの組み合わせは「6-3-2-⑧」のように記載しています。

※グリップのウェイトが最も軽く(2g)、カウンターバランスになる「3-6-2」「6-3-2」はヘッドスピード40m/s想定で測定。それ以外のウェイト設定は43m/s想定で測定した。

まず分かったのは「標準設定」の完成度が非常に高いこと

ウェイトとスリーブを組み合わせることで48通りもの弾道調整が可能な「オノフ ドライバー AKA」。ここまで調整機能が充実していると、「まずはどこから変更すればいいのか」と迷ってしまう人も多いだろう。

今回、48通りすべての組み合わせを試打した結果、最初に分かったのは、「6-2-3」「2-6-3」という組み合わせの標準設定の完成度が非常に高いということだった。

「AKA」はもともとつかまり性能が高く設計されており、標準状態でも右へのミスが少ない。さらにミスヒット時でも曲がり幅が小さく、多くのゴルファーがそのまま使っても十分に性能を発揮できるバランスに仕上がっていた。

つまり、「とりあえず調整しなければ性能を発揮できないドライバー」ではないということだ。まずは標準設定でラウンドし、自分のミス傾向を把握したうえで調整を加えるほうが、本来の性能を引き出しやすい。

一番飛んだ設定は「2-6-3-⑧」だった

標準設定である「2-6-3」はドローバイアスの強い設計の「AKA」に対して、つかまりが強く強調されたウェイト設定だ。どのスリーブポジションでも、強弱はあれどドローしか出なかった。また、全48通り中、最も飛んだのがスリーブポジション⑧と「2-6-3」という組み合わせ。ストレートに近いドローボールでトータル270ヤードを超える最大飛距離が出た。

ただし、この設定がすべてのゴルファーに最適というわけではない。もともとドローが強い人や、左へのミスが多い人では、つかまり過ぎる可能性もある。飛距離だけを追求するのではなく、自分の持ち球との相性を見ながら選ぶことが重要だ。

一番飛ぶ設定を試したいなら「2-6-3」

測定は全てニュートラルなインサイドアウト軌道のスイングで行った。弾道の高低の変化はスリーブポジションによるものだと考えられる。スイングプレーンが極端に個性的でなければ、スリーブポジションを変えてもドロー系のボールしか出ないウェイト設定だ。
ウェイト設定【2-6-3】スリーブポジション別測定結果
スリーブ
ポジション
ヘッド
スピード
キャリー トータル 最高
到達点
左右
打ち出し角
キャリー
サイド
43.4m/s 235.8yds 263.1yds 26.8yds 右3.3度 左1.7yds
43.3m/s 238.8yds 262.7yds 28.7yds 右2.6度 左0.8yds
43.8m/s 238.8yds 256.8yds 31.5yds 右1.7度 左3.7yds
43.9m/s 244.3yds 266.6yds 31.0yds 右2.8度 右4.2yds
43.5m/s 239.1yds 264.7yds 26.6yds 右1.8度 右0.0yds
43.5m/s 236.6yds 267.9yds 24.8yds 右0.1度 左4.6yds
43.9m/s 237.3yds 266.5yds 24.5yds 右2.3度 右3.7yds
44.1m/s 244.1yds 272.6yds 27.1yds 右3.8度 右10.3yds

直進性と安定感を重視したいなら「6-2-3」

ヘッド後方に6gを配置すると、途端に直進性が増した。スリーブポジション①では「AKA」らしさが強調されつつ球が強くなり、スライスに悩む人にオススメ。理想的な弾道を示したのは③と⑥のスリーブポジション。③は高弾道、⑥は強い中弾道でキャリーもトータルも良い数字を叩き出した。
ウェイト設定【6-2-3】スリーブポジション別測定結果
スリーブ
ポジション
ヘッド
スピード
キャリー トータル 最高
到達点
左右
打ち出し角
キャリー
サイド
43.2m/s 234.8yds 266.2yds 24.2yds 右0.7度 左11.2yds
43.3m/s 237.2yds 260.2yds 28.8yds 右1.9度 左2.1yds
43.5m/s 239.5yds 256.0yds 33.8yds 右2.0度 右3.3yds
43.2m/s 236.7yds 256.9yds 29.6yds 右3.0度 右8.8yds
43.9m/s 238.3yds 260.6yds 30.0yds 右3.5度 右10.0yds
43.8m/s 241.5yds 267.7yds 27.9yds 右1.4度 右0.5yds
44.1m/s 236.8yds 263.1yds 25.8yds 右1.2度 右2.5yds
43.9m/s 244.5yds 268.7yds 29.2yds 右3.7度 右13.2yds

弾道を変えたのはスリーブよりウェイトだった

今回の検証で、もうひとつ印象的だったのが、スリーブよりもウェイト調整の影響が大きかったことだ。

ロフトやライ角、フェース角を変化させるスリーブも弾道に影響を与えるが、それ以上に打ち出し角やつかまり具合、さらには振り心地まで変化したのがウェイト配分だった。

わずか数グラムの違いでもヘッドの挙動は大きく変化し、同じスリーブポジションでもウェイトを入れ替えるだけでまったく異なる球筋になるケースも少なくなかった。

特に驚かされたのが「2-3-6」と「3-2-6」の測定をしている際に、ヒール部のウェイトを「2g」から「3g」に変えるとつかまり度合いが如実に変化したこと。

「まずはスリーブを動かす」のではなく、「自分が求める球筋に合わせてウェイトを調整し、その後にスリーブで微調整する」。今回の検証では、その順番のほうが理想の弾道に近づきやすいという結果になった。

それでは、残りの32通りの測定結果を一気に紹介する。

スライスを絶対! 抑えたいなら「3-6-2」

極端なスライス持ちでもスリーブポジションを①②③にすれば、右をまったく気にせず振れる。どのポジションも、インパクトでフェースが少し開いたとしてもとにかくつかまる。最も理想的と思われたのは④。⑦⑧のフェードポジションだと低い弾道でつかまるというより、つかまり過ぎな感のある球が出るので「3-6-2」とは相性が悪い。
ウェイト設定【3-6-2】スリーブポジション別測定結果
スリーブ
ポジション
ヘッド
スピード
キャリー トータル 最高
到達点
左右
打ち出し角
キャリー
サイド
42.5m/s 210.7yds 245.1yds 17.0yds 左0.9度 左26.6yds
42.2m/s 213.6yds 247.8yds 19.0yds 右0.6度 左23.6yds
42.6m/s 229.3yds 259.6yds 24.4yds 右0.8度 左18.5yds
43.0m/s 230.8yds 260.6yds 24.7yds 右3.1度 左1.8yds
43.8m/s 228.1yds 260.0yds 20.9yds 右2.2度 左0.8yds
43.0m/s 226.8yds 261.0yds 20.1yds 0度 左18.6yds
44.0m/s 214.3yds 250.8yds 16.7yds 右0.6度 左18.7yds
42.9m/s 216.0yds 250.4yds 17.6yds 左0.9度 左23.4yds

球が低くキャリー不足を改善したいなら「6-3-2」

直進性と打ち出し角度を向上させたいならこれが一番。ストレートな弾道なら⑧だが、スリーブポジション②と③では理想的なハイドローで飛距離が出た。フラットポジションの④⑤はつかまりが抑えられ、⑥⑦のロフトが「LOWER」なポジションだと弾道も低くなった。
ウェイト設定【6-3-2】スリーブポジション別測定結果
スリーブ
ポジション
ヘッド
スピード
キャリー トータル 最高
到達点
左右
打ち出し角
キャリー
サイド
42.2m/s 224.2yds 253.3yds 23.1yds 右1.6度 左12.0yds
41.5m/s 229.5yds 253.8yds 28.7yds 右3.0度 左0.4yds
42.5m/s 231.6yds 251.6yds 29.2yds 右0.2度 左14.3yds
43.1m/s 228.0yds 261.5yds 21.5yds 右2.4度 左6.8yds
42.5m/s 210.8yds 245.2yds 16.1yds 右0.4度 左11.2yds
42.0m/s 221.1yds 253.1yds 21.1yds 右2.3度 右5.9yds
42.2m/s 208.0yds 243.2yds 15.2yds 右9.3度 左3.1yds
42.7m/s 219.0yds 252.6yds 18.1yds 右0.1度 左16.1yds

ヘッドスピード36〜38m/sでつかまりを強めたいなら「2-3-6」

「3-2-6」と同様にヘッドスピード控えめな人向きだが、ヒールウェイトを1g増やすだけでつかまりが強くなる。3-2-6同様スリーブポジションは①~③が飛んだ。注)43m/sで振ると明らか
にアンバランスな振り感だったため、「2-3-6」「3-2-6」は40m/sに合わせて試打してもらった。だが、軽ヘッドとカウンターバランスの効果もあって想定よりもヘッドスピードが出てしまったが、ヘッドスピード不足を補うならこのウェイト設定がハマりそうだ。
ウェイト設定【2-3-6】スリーブポジション別測定結果
スリーブ
ポジション
ヘッド
スピード
キャリー トータル 最高
到達点
左右
打ち出し角
キャリー
サイド
41.6m/s 218.9yds 250.9yds 21.3yds 右0.8度 左4.9yds
41.9m/s 220.5yds 246.4yds 24.5yds 右2.8度 右1.3yds
41.8m/s 218.7yds 250.4yds 21.9yds 右1.5度 左5.4yds
41.8m/s 214.1yds 247.5yds 19.2yds 左1.2度 左8.3yds
41.1m/s 199.4yds 233.6yds 14.9yds 右1.8度 右1.4yds
42.2m/s 209.6yds 242.6yds 17.1yds 右2.3度 左1.7yds
40.9m/s 207.0yds 238.4yds 19.2yds 右1.5度 右7.7yds
42.3m/s 207.6yds 240.4yds 17.0yds 右0.6度 左3.2yds

ヘッドスピード40m/s以下でキャリーを出したい

グリップが重くヘッドが軽いカウンターバランス設定になるので、ヘッドスピード不足で飛ばないという人に最適。スリーブポジションは①~③がオススメ。④⑤のフラットなライ角ポジションで、ようやく右に打ち出される球が出るようになった。⑥⑦では弾道が低く変化。
ウェイト設定【3-2-6】スリーブポジション別測定結果
スリーブ
ポジション
ヘッド
スピード
キャリー トータル 最高
到達点
左右
打ち出し角
キャリー
サイド
42.9m/s 237.8yds 267.6yds 26.4yds 右3.1度 右0.4yds
42.5m/s 229.5yds 255.2yds 26.0yds 右3.9度 右6.0yds
40.2m/s 215.2yds 246.2yds 23.2yds 右2.9度 左1.7yds
41.1m/s 222.4yds 251.6yds 24.5yds 右4.6度 右10.5yds
41.6m/s 217.0yds 244.2yds 23.0yds 右5.3度 右23.8yds
41.4m/s 219.3yds 250.1yds 22.6yds 右2.8度 右12.5yds
42.3m/s 216.0yds 248.7yds 18.4yds 右3.1度 右9.8yds
41.0m/s 213.6yds 245.7yds 20.6yds 右2.1度 右7.7yds

48通り試打して実感「自分に合う1本」を見つける大切さ

今回の検証では、48通りという膨大な組み合わせを試打した。

その結果、「ゴルファーによってベストなセッティングは確実に存在する」ということは明確になった。ヘッドスピードが違えば、最適な重量配分も変わる。持ち球がフェードなのかドローなのかによっても、求めるつかまり具合は異なる。

だからこそ、「飛んだ」という口コミだけを参考にするのではなく、自分のスイングタイプやミスの傾向に合わせて調整することが重要なのだ。

まずは標準設定から、自分だけのベストセッティングを探そう

48通りの検証で改めて感じたのは、「オノフ ドライバー AKA」の標準設定は非常によくできているということだ。スライスで悩んでいるなら、迷わず手を伸ばしてもいいほど。

だが、より理想的な弾道と飛距離を求めるなら、まずは標準設定でラウンドし、自分のミスの傾向を把握する。そのうえで、キャリー不足なのか、それとも方向性なのかという課題に合わせてウェイトやスリーブを調整していく。その積み重ねこそが、「オノフ ドライバー AKA」の持つ性能を最大限に引き出す近道になる。

調整機能付きドライバーは、「買ったら終わり」のクラブではない。自分仕様へ育てていく楽しさまで含めて、この「オノフ ドライバー AKA」の魅力といえる。

「オノフ ドライバー AKA」公式ページはこちら

https://onoff.globeride.co.jp/club/aka/driver/index.html

試打測定・監修:高橋良明プロ

(たかはし・よしあき)1983年生まれ、東京都出身。2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。DSPEゴルフスタジオ、ヘッドコーチ。