百点満点の結果を求めないで60点のショットが打てたら成功!

朝一番のティショットを打つときは緊張でカラダが硬直して失敗ばかり。どうしたらいいですか? というご質問を90切りを目指すゴルファーの方々からも多く受けます。スタートホールでなければ結構ナイスショットが打てるのに、朝イチはチョロして恥をかいたりOBになったりするのは、周りの目もあるから「いいところを見せてやろう」と力んでしまうのが失敗のもとではないでしょうか。

つまり結果ばかりを先に考えるから、緊張感がマックスになるのです。「朝イチに命をかけています!」というようなゴルファーが多いですが、出だしから全エネルギーを費やしては後が続きません。最初は慣らし運転をして徐々に出力を上げていき、エンジンを温めてからフルパワーに持っていくという心の構造がいいと思います。スタートホールは少しハードルを下げて、「自分の実力値の60パーセントくらい出せたらいい」と自分で決めておきましょう。

ナイスショットを打ちたいと意欲満々の割にアライメントがズレている人をよく見ますし、いいショットが打てても方向が合っていなければスコアにつながらない。ですからターゲットの幅を広く取って、6〜7割くらいの力感でスイングすればいい。そう思えば気持ちがラクになりますし、60点くらいのショットが打てる確率がかなり上がるはずです。

スタートホールこそハードルを下げて、自分の実力の6割くらいの結果を出せたら大成功と考えよう。「いいショットを打たなくちゃ!」と自分を追い込んでもいいことはない。

私の場合はコツンと当てて前に飛べばいいくらいの気持ちです。小さめのスイングで振るスピードも少し落とします。クラブを振り上げないという感じのスイングで、フィニッシュをあまり高くとりません。

スタートホールは18ホールの一つにすぎません。仮に18回同じホールでプレーするとしても、1回目は緊張感とかカラダがまだほぐれていないなどの理由で、スコアが一番悪くても全然OKなのです。出だしでつまずいても、そこでゲームを捨てないこと。我慢もメンタル強化の絶対条件です。

解説/北野正之(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。

スコア80台でラウンドするためのゴルフ学

Season2 VOL.17 マネジメント編へ

シリーズ一覧へ