前週は史上最多7人のプレーオフで敗れるも、語っていた今週への自信

永井は前週の「資生堂・JALレディスオープン」では1打リードで迎えた最終ホールで痛恨のボギーを叩き、ツアー史上最多となる7人のプレーオフになり、倉林紅に敗れました。

優勝トロフィに指がかかっていた、といえるぐらいの状況から18番のティショットを右に曲げ、キツいつま先下がりのラフからの2打目を距離のあるバンカーに入れてボギーという自滅のような形でした。

最悪ともいえる負け方も、プレーオフの後は今週の「ミネベアミツミレディス」への自信が垣間見えるコメントをしていました。

「資生堂・JAL」では第2ラウンドのインを29で回るショットのキレを見せていたこともあり「アイアンの入りがいいので、来週(北海道でのミネベアミツミ)は洋芝なのでプラス材料だと思うので、自信を持っていきたい」と話していました。

本州以南で一般的な野芝のフェアウェイと違い、北海道の洋芝のフェアウェイはボールがわずかながら沈んでいます。

そのためダウンブローで正確にインパクトできることが好スコアへのカギとなりますが、それができる手応えがあったのでしょう。

この言葉通りに「ミネベアミツミ」ではシーズンの68.8697%を大きく上回る79.1666%で全体2位のパーオン率を記録しました。

前週はハーフ29 今週もハーフ30!

さらに前週は「反省するところは反省すべきですけど引きずらずに、また来週いいゴルフができればチャンスあると思うので切り替えて頑張ります」とプレーオフ後に話すと、自宅に戻るとすぐさま映像で最終日のプレーを見直し。客観的な視線で冷静に敗戦を受け入れ、自己分析して1週間後の勝利につなげました。

3日目には152ヤードを7番アイアンで沈めるショットインイーグルなどでインは30。敗戦の反省とともに好調のショットを再確認することもできました。

これも勝利への自信? 北海道入り前に祖母に配信中継の見方を1時間レクチャー

前日の11日には「優勝したり、上位に入るとすごく喜んでくれる」祖母の英子(ひでこ)さんの89歳の誕生日でした。

北海道入りする前には「今週もそこそこいい試合ができると思ったので(英子さんに)U-NEXTの見方を1時間ぐらいレクチャーしてきました」と打ち明けます。

これも、優勝できるという予感のようなものがあったからこその行動だったのかもしれません。

プレーオフに敗れたとはいえ、それだけ自分のプレーには自信が持てていたということです。

20歳で初優勝してから9年弱 「2勝目を挙げたらやめてもいいと思っていた」

初優勝は実質的なルーキーイヤーだった20歳の時。

「自分でも恥ずかしいぐらい自信満々だった」のが勝てない時期が9年近くも続き「気持ちはとっくにボロボロでした。2勝目ができたらやめてもいいと思っていた」とまで思うぐらい欲しかった待望の勝利を、今シーズンも開幕戦「ダイキンオーキッド」、「宮里藍サントリーレディス」と前週の「資生堂・JAL」まで3度あった2位を乗り越えてようやくつかみました。

この間には2度のシード落ちも経験したのが、勝利でポイントランキングも3位に浮上しました。

3週後には自身初の海外メジャーとなる「AIG全英女子オープン」にも出場します。

2勝目という壁を破って自信を得た永井がどんなプレーを見せてくれるかが楽しみです。

(文/森伊知郎)

「ミネベアミツミレディス」で8年256日ぶりのツアー2勝目