「絶対にズレていないと信じて打つことができる」(鈴木愛)
日本ツアーを代表するパッティングの名手・鈴木愛はなぜ「スコッツデール TEC」を選んだのか。鈴木愛といえば、長年アンサー型(ピン型)がエースパターだった。しかし、今年は開幕戦から「スコッツデール TEC アリーブルーオンセット」を使い、得意のパッティングがさらに覚醒している。4月の「KKT杯バンテリンレディスオープン」の2日目にはツアー史上最少記録の18パットを達成。現在は平均パット数(1ラウンド当たり)28.04で1位になっている(6月5日時点)。
鈴木愛は「スコッツデール TEC」のパターについて次のように語る。
「点(ドット)と線がすごく良かった。元々、サイトラインが長いパターは好きではなかったのですが、『スコッツデール TEC』は点(ドット)があることでアライメントが取りやすくなりました。私はボールの線を目標に向けて構えるタイプなのですが、今まで絶対にボールのラインは合っているのにパターを構えた瞬間にズレている感じがするときがありました。このモデルは点があって、線があるので、絶対にズレていないと信じて打てます」
5月4週に開催されたPGAツアー「ザ・CJカップ」でも、鈴木愛と同じ「スコッツデールTEC アリーブルーオンセット」を使うウィンダム・クラークが優勝。PGAツアーでも注目度が高くなっている。

ドットがないと視線が散らばっていた
白いヘッドに入った点と線。そこにはどんな効果があるのか? 今回はピンゴルフ本社で開発を担当するエリック・ヘンリクソン氏に話を聞いた。
―「スコッツデールTEC」の点と線のアライメントはどうやって開発したのですか?
ピンでは長年にわたり、「Quiet Eye(クワイエット・アイ)」と呼ばれる概念を研究してきました。この分野は約10~15年前からバスケットボール、アーチェリー、射撃などのスポーツで研究が進められてきました。これらのスポーツに共通しているのはトップアスリートほど、動作をする直前に視線を一点に集中させるということです。アーチェリーでは引き金を引く直前、バスケットボールではフリースローを放つ直前に、視線がひとつのポイントにロックされます。これにより集中力が高まり、パフォーマンスが向上します。

私たちはこのコンセプトをパッティングに応用して「EYE-Q」テクノロジーを開発しました。パター上部にあるドット(点)は、まさにこの目的のために設計されてものです。ボールにアドレスし、セットアップを整え、ストロークに入る直前の最終段階でそのドットに視線を集中させます。そうすることで、余計な情報や雑念が消えていきます。私たちはこの状態を 「Quiet Eye, Quiet Mind」 と呼んでいます。この状態からストロークに入ることで、インパクトやストロークの再現性が高くなり、パッティングパフォーマンスが向上します。
―ドットやアライメントがない場合は、ゴルファーの視線はどうなっているのでしょうか?
これまで多くの対象者にアイ・トラッキングゴーグルを使って、セットアップやストローク中に視点がどのように動いているのかを可視化しました。まず最初のテストでは黒一色のヘッドパターにアライメント要素がない場合、その視線は非常に散漫で、トゥ側、シャフト、ヘッドの様々な部分に分散していました。
しかし、白いヘッドに点と線をつけて実験すると、視線はその一点に集中したのです。視線が集中することで不要な情報は排除され、その結果としてパッティングパフォーマンスは大きく向上しました。

―なぜ、ドットやアライメントがないと視線が安定しないのでしょうか?
アライメント要素がない場合は視線が常に動き続けて、ひとつのポイントに落ち着くことがありません。だから、多くのゴルファーはパターにラインやマーキングを追加しています。ツアープロのカスタムオーダーでは約3分の1の選手がドットやラインを希望します。同様に多くのゴルファーがボールにもラインを引いています。これは経験を重ねていくなかで、ドットやラインがあることで集中力が高まることを学んだからだと思います。

―ストロークにも影響するのでしょうか?
もちろんです。「EYE-Q」テクノロジーは視線を安定させるだけではなく、ストロークそのものにも影響を与えます。多くのゴルファーはパッティングした後に結果を見ようとして早く頭を上げてしまいますが、ドットに集中することでそれを防ぐことができます。その結果、ストロークが安定してさらにインパクトの質が高くなります。
―メンタル面にはどのような効果がありますか?
最終的にパッティングは「入るか入らないか」に尽きます。我々は「EYE-Q」テクノロジーの開発を通してドットに集中することで結果が変わることを確認しました。カップインが増えて、芯でヒットする感覚を得ることで自信が生まれる。その自信がさらに高い集中力につながる。私たちがこのパターを通して提供したいのは研究とテクノロジーの恩恵を実際のラウンドで体験してもらうことです。
「スコッツデールTEC」の点と線は視覚的効果を狙ったものだが、その先にはストローク、メンタルという目に見えない部分の効果もある。鈴木愛の18パットと平均パット数1位、PGAツアー優勝はその効果を証明した結果だと言えるだろう。
SCOTTSDALE TEC ALLY BLUE ONSET

●ヘッド素材/6061アルミニウム(ボディ)、304ステンレススチール(プレート)、PEBAXインサート ※ライ角調整不可
SCOTTSDALE TEC KETSCH ONSET

●ヘッド素材/6061アルミニウム(ボディ)、304ステンレススチール(プレート)、PEBAXインサート ※ライ角調整不可
SCOTTSDALE TEC ALLY BLUE H

●ヘッド素材/6061アルミニウム(ボディ)、304ステンレススチール(プレート)、PEBAXインサート ●調整可能ライ角/±4度
SCOTTSDALE TEC KETSCH 4

●ヘッド素材/6061アルミニウム(ボディ)、304ステンレススチール(プレート)、PEBAXインサート●調整可能ライ角/±4度
SCOTTSDALE TEC HAYDEN

●ヘッド素材/6061アルミニウム(ボディ)、304ステンレススチール(プレート)、PEBAXインサート ●調整可能ライ角/±2度














