10年構想の「DUOフェース」が生み出すダブルインパクトとは?
今回僕が試打したのはプロギアの「RS DUO」シリーズドライバーです。今回の目玉は、なんと言っても世界初となる4層複合構造の「DUOフェース」です。最外層に極薄カーボンのアウターカバー、中間層に特殊弾性接着剤とナイロンメッシュからなるSOFT DUO(ソフト・デュオ)インナー。そして最内層のコアとして前作比で平均7%薄肉化した極薄高反発チタンフェースを配列させた外柔内剛の4層構造となっています。

この構造によりインパクトでは、まず最外層のカーボンアウターカバーとSOFT DUO インナーが過度なボール変形を抑え、エネルギ―ロスを小さくしながらボールを受け止めるファーストインパクトが発生します。その後コアとなる極薄高反発チタンが大きくたわんで弾くセカンドインパクトが発生。このカーボンとチタンのダブルインパクト効果により、「RS」シリーズ史上最高初速と食いつき感、弾き感を両立した打感を実現しています。

「RS DUO」シリーズにはドローで飛ばしやすい「RS」。安定性が高く真っすぐ飛ばせる「RS MAX」。そしてしっかり叩けるフェードバイアスの「RS F」の3種類があります。今回は3種類ともコースに持ち込んで試打してみました。
まずはスタンダードモデル「RS」をチェック! つかまりと飛距離のバランスが秀逸
まずは「RS」を打ってみました。ヘッド体積は450ccで、構えてみるとネック側が少しシェイプされた綺麗な形をしています。洋梨形状という感じではないですが、とても構えやすい。

打ってみると、まず驚いたのがその打感と打音。打感はインパクトの瞬間に一度ボールを持つような感覚があってから弾くような感じがしました。これがダブルインパクトってやつなのかも。そして打音はカーボン感が全くない、まるでチタンフェースのような金属音。しかし反響があまり大きくないので、少し高い音ながら嫌な感じはありません。

試打したクラブのロフトは10.5度だったのですが、弾道は中高弾道。つかまりも結構よくて、フェードヒッターの僕が打って、ほぼストレートから最後にほんの少し右に行くような球。ドローにまではならないものの、つかまった球が打ちやすいと思いました。

スピンはかなり少なめで、飛距離性能はかなり高いです。何より初速が速い感じがして、しっかりとキャリーが出ました。そして打点が多少ずれても、飛距離があまり落ちないような感覚もありましたね。
高弾道でやさしく飛ばせる「RS MAX」は安定感が魅力
次に「RS MAX」を打ちました。ヘッド体積は460ccで、「RS」と似た形状ですが、少しだけ後ろに長いのかなという感じ。しかし大きすぎる感じはなく、綺麗な形だと思います。

打ってみると、打感と打音は「RS」と同じような感覚です。多少打音の反響が大きいかなという感じはあります。

ヘッドは大きいのですが、大きいヘッドにありがちな振りにくさというのはありません。結構シャープに触れますが、操作性は少し落ちる感じがしますね。なので僕が打つと「RS」よりはつかまりがよくなく、フェードになりやすい。ただ、つかまらないというわけではなく、いい感じのフェードが毎回打てるという感じでした。

ロフト10.5度を打ちましたが、弾道は高めでキャリーがしっかりと出ていました。こちらもスピンは少なめで、飛距離性能は高いです。寛容性に関しては「RS」よりも少し高めに感じました。
強弾道で叩ける「RS F」 生粋のドローヒッター向けモデル
最後に「RS F」を打ちました。ヘッド体積は445ccと一番小さく、構えてみると少しだけ小ぶりに見えます。ヘッドシェイプも一番洋梨っぽさがあり、左に行きにくい印象。

打ってみると、これは僕にはかなり手強かったです。打感や打音は「RS」に近いものがありますが、少しだけ詰まったような打感になります。弾道は中弾道という感じですが、とにかくつかまらない。フェードヒッターの僕だとかなり捕まえる意識で打って、やっとフェードになるような感じ。

スピン量は一番少なくて球は強いので、当たれば一番飛びそうですが、僕にはかなりハードですね。これはある程度ヘッドスピードがあるゴルファーか、生粋のドローヒッター向けのヘッドだと思いました。

3モデル共通で感じた“速い初速”と高い完成度
今回プロギアの「RS DUO」シリーズの3つのヘッドを打ち比べましたが、しっかりと性格が分かれていると思いました。僕が一番使いやすかったのは、やはり少しつかまりがいい「RS」ですね。「RS MAX」の優しく飛ばせる感じも良かったのですが、弾道的に「RS」が好みでした。「RS F」は一番飛びそうな感触がありながらも、残念ながらつかまえるのが得意ではない僕には難しかったです。
どのモデルも初速がかなり速いので、飛距離性能はかなり高いと感じました。またオフセンターヒットへの優しさも感じました。やはり今回の「DUOフェース」が効いているんでしょうね。
プロギアが10年の開発期間をかけて投入してきた今回の「RS DUO」シリーズ、かなりの完成度だと感じました。ぜひみなさんもこの革新的なフェースの弾きを体感してみてください。
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。


























