昨年はコースで熊が目撃された影響でコースチェックができず予選落ち…
2021&2022年「日本女子オープン」連覇の選手がなぜリランキング対象に?
所属先の明治安田が主催者となった第1回大会が開催された昨年は、コースで熊が目撃された影響でプロアマ戦が中止となり事前にコースを回ることができず。
ぶっつけ本番で臨んだ第1ラウンドは3オーバーの112位と出遅れたことが響いて予選落ちしてしまった。
今年も初日に73で79位と出遅れたものの、決勝ラウンドは連日の66で9位に入ってホステスプロの面目躍如といったところでしょう。
この成績で56.25ポイントを稼ぎ、暫定リランキングは49位に入りました。
「日本女子オープン」連覇で複数年シード保持者がなぜリランキングに?
とはいえ勝は2021& 2022年に「日本女子オープン」を連覇しています。
同大会は優勝で3年シードを得られるのに、シード権を持たずQTなどを経た選手が対象のリランキングの対象になっているのは、なぜ?と思う人もいるかもしれません
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)では2019年から、複数年シードを獲得した選手は、その権利を行使するタイミングを獲得から10年以内の好きなタイミングで選べるようになりました
例えば国内メジャー優勝で3年シードを得た選手は、その期間はまず普通にシードを獲得できる実力があるので、複数年シードの意味があまりありません。
なので好きなタイミングで行使できるようにしたという、いわばJLPGAの“思いやり制度”です。
ちなみに男子ツアー(JGTO)にはこの制度はなく、複数年シードを獲得した翌年から“カウント”はスタートします。
複数年シード行使のタイミングを選べる“思いやり制度” 第1号は渋野日向子
さらに勝はアメリカLPGAツアーを主戦場としているので。現状は複数年シードを行使する必要がない、ということなのでしょう。
ちなみにこの制度の資格を最初に得たのは、2019年5月の「ワールドレディスサロンパスカップ」で初優勝を挙げて3年間の複数年シードを得た渋野日向子でした。
その渋野も、近年の年間女王となった佐久間朱莉、竹田麗央、山下美夢有は全員が行使していません(年間女王は4年シード。竹田と山下はそのシーズンに国内メジャーも勝っているので5年間)。
佐久間朱莉、竹田麗央、山下美夢有の歴代女王は行使せず 川﨑春花は行使せずQT受験
一方で昨年シード落ちした川﨑春花は2022年の「日本女子プロ」優勝の権利を行使せず、QTを受験することを選択。QTランキング15位(リランキング4位)の資格で今シーズンは参戦しています。
これに対して昨年は稲見萌寧が東京オリンピック銀メダルの5年シードを。
今年は三ヶ島かなが2021年「リコーカップ」優勝の3年シードを行使しました
複数年シードは一度使い始めると途中で“一時停止”することはできず、一気に使い切るしかありません
また出場優先順位がQTランキングより上位になることから、行使する際は概ね前年末までにJLPGAに届け出る必要があり、シーズン途中からというのも不可能です。
現在アメリカLPGAツアーに参戦している選手の多くはこの複数年シードを保持しているので、いつか日本ツアーに戻ってくることがあれば数年間はプレーする姿を見られることになります。
(文/森伊知郎)












