「グリーンを直接狙っていいクラブの基準は8番アイアンです!」(大西)

ボールの落下角度が45度以上あればグリーンの面の中で止まりやすい

どのくらいの距離ならグリーンを直接狙っていいかとなると、ゴルファー個々で違いがあることと思います。グリーンに届きそうな距離であれば積極的に攻めたくなるのがゴルファーの心理でしょうし、それもゴルフの楽しみといえます。

プロたちはピンやグリーンを狙うときは、「ランディングアングル」を意識します。ランディングアングルとはグリーンの面に対してのボールの落下角度のことで、ピンを直接狙っていいのは45度以上のランディングアングルを出せることが前提です。

グリーンが硬かったり速かったり、ラフからのショットだったり、ボールのライが悪かったりしてグリーンに着弾したボールが止まりにくいことがよくありますが、ランディングアングルが45度以上あればグリーンの面の中で止まりやすいことが実証されています。

グリーンオンの確率を上げるためにいかにボールの弾道の高さを確保してグリーン面の中で止めるかをプロたちは考えるわけで、このランディングアングルが45度以下だとグリーンに止まりにくくなります。

ボクが考えるにはアマチュアの方々でも、9番アイアンやピッチングウェッジなら45度以上のランディングアングルを出しやすいでしょうからピン狙いでいいと思います。とはいえプロたちほどスピンがかからないので何でもかんでもピンを狙えばいいということではなく、グリーンに着弾してからのランがどのくらい出るかを計算して打つようにしましょう。

ボールをグリーンに止めるにはボールの高さを出すことも必要。
9IやPWなら45度以上のランディングアングルを出しやすい。
低い球を打つとグリーンに着弾してもボールが止まりにくい。

8番アイアンのショットはピンの位置に関係なくグリーンセンター狙いが基本

前置きが長くなりましたが、確実にグリーンに乗せるという前提でいうなら、アマチュアの方々がグリーンを直接狙っていいクラブは8番アイアンが基準になると思います。アマチュアの一般的な距離でいえば130~140ヤードといったところでしょう。

8番アイアンくらいになるとランディングアングルが45度以下となりやすいため、ピンを直接狙うよりもグリーンの真ん中狙いがベストです。今どきのコースはグリーンの直径が30~35ヤードはありますからグリーンセンターに打っておけば、少し左右に曲がっても縦の距離感にズレが生じてもグリーンの面に止まりやすいのです。

ピンの位置がどこであろうと、グリーンに乗れば2パット以内でホールアウトできる確率が高い。8番アイアンよりも長いクラブでも45度以上のランディングアングルを出せる人はピン狙いでもいいですが、グリーンの全体をターゲットと考えた方がナイスオンの確率が向上します。

女子プロのパーオン率1位は現在のところ佐久間朱莉プロの約73パーセント。そこまでいかなくても8番アイアンのショットが40~50パーセントくらいの確率でグリーンに乗るようになれば、6~7番アイアンやユーティリティーやフェアウェイウッドのショットのレベルアップにも直結するはずです。次回から8番アイアンを中心としたレッスンを展開していきます。

直接グリーンを狙っていいクラブの基準は8I。ただしグリーンセンター狙いが条件だ。
8Iの練習を多く積んでパーオン率が向上すれば、ショット全体のレベルアップに通じる。

大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディもつとめる。メンタルやフィジカルの3知識も豊富で安田祐香のメンタルコーチとして24年の初優勝、25年の2勝目に続き、26年もNEC軽井沢72ゴルフトーナメントの3勝目に貢献。