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話題のパターシャフト「オデッセイ・ストロークラボ」を野村タケオがレビュー

2019/08/25 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

最近パットが上手くなると話題になっているパターのシャフトがあります。それがオデッセイのストロークラボのシャフトと、アメリカのBGT社が開発したスタビリティーシャフト。

はたしてシャフトが変わるだけでパッティングが良くなるなんてことがあるのでしょうか?まずはストロークラボから検証してみました!

撮影/野村タケオ

最近テレビでトーナメント観戦をしていると、男女問わずプロゴルファーがシルバーと黒のツートンカラーのシャフトを装着したパターを使っているのをよく見かけます。太めのグリップに手元側が黒いシャフトで、半分から下のヘッド側がシルバーになっているんです。

しかもベントネックのパターやクランクネックのパター、センターシャフトのパターでもこのツートンカラーのシャフトを使っているんですよ。ヘッドはバラバラなのにシャフトは同じみたいな。またこのシャフトを使っているプロがけっこうパットがスコスコ入ってたりするので余計に目立つんです。

で、そのシャフトが何なのか調べてみたら、オデッセイのストロークラボというパターのシャフトということが分かりました。どうやらカーボンとスチールをひっつけた複合シャフトとのこと。

いったいどんなパターなのか?どんな効果があるのか?実際にコースでゴルフバカイラストレーターの野村タケオとプラスハンデのトップアマが打って調べてきました!

オデッセイ ストロークラボってどんなパター?

オデッセイのストロークラボのロゴアップ写真

ストロークラボ パターはカーボンとスチールの複合シャフトを装着しており、そのシャフトは通常のパターシャフトの重量が110g~120gほどあるのに対し、約75gと軽量になっています。

シャフトを軽量化したことで出来た約45gの余剰重量をヘッド側に約15g、グリップ側に約30g配分。そのことでパターの慣性モーメントを最大化し、無駄な手の動きを抑制してパッティングの際のストロークとテンポを安定させるという効果があるようです。

ストロークのテンポが安定することで距離感を合わせやすくなり、パッティングの精度が上がります。

またカーボン部分があることで、打感が手に伝わりやすく、タッチが合いやすくもなります。ヘッドの種類は18モデルあり、自分の好みのタイプのヘッドを選ぶことが出来ます。

ストロークラボ パターを試打したのはこの二人

佐藤順と野村タケオがクラブを持っている写真

左:佐藤順。ハンデ+1のトップアマ。ヘッドスピード47。ほぼストレートで軽く右に曲がるフェードヒッター。ドライバー飛距離は270ヤード前後。栃木県佐野市のゴルフショップ「アフターゴルフ」店長。

右:野村タケオ。ヘッドスピード42くらい。いかにもアマチュアなスイングで、捕まえるのがあまり上手くないフェードヒッター。スピン量が多め。ドライバー飛距離240ヤードくらい。ゴルフバカイラストレーター。

さっそくストロークラボ パターを試打してみた!

野村「いや~このパター打ってみたかったんだよね。だって本当にこのツートンカラーのシャフトを使ってるプロが多いんだもん」

佐藤「そうですね、たしかに使用プロ多いですよね。特に女子プロの使用率はかなり高いように感じます」

野村「そうそう。自分の好きなヘッドにこのシャフトだけ装着して使っているプロもいるとかで、そんなにこのシャフト良いの!って思っちゃうよね」

佐藤「プロがあれだけ使っているとたしかに気になりますよね」

野村「なんでもテンポが安定して良いストロークができるってことなんだけど、どういう仕組なんだろうね?持った感じは特に普通のパターとあまり違いを感じないけど」

シャフトの黒い部分のアップ写真

佐藤「シャフトの黒い部分がカーボンになっていて軽いので、その分の重量が手元とヘッド側に配分されているということなんですよ」

野村「へ~そうなんだ。とりあえず打ってみるよ」

コツッ

野村「おー!ストロークしてみると、今まで使ったことがないような感じのバランスだね。テークバックがめちゃスムーズに上がるね!」

佐藤「たしかにテークバックの動き出しがかなりスムーズに上がりますね。止まった状態からの動き出しって結構難しいのですが、このパターはその部分がとても動き出しやすく感じます」

野村「そうそう、動き出しでヘッドがブレたりすることあるんだよね。そこがスッと気持ちよく上がるから気持ちいい」

佐藤「イップスの人とかって。この動き出しが動かない人とかも多いから、そういう人にはとてもいいかもしれませんね」

野村「テークバックはもちろんだけど、そこからの切り返しもスムーズにできるからフォローまで気持ちよくストロークできる」

佐藤「これだけ気持ちよくストロークできると、毎回同じようなテンポで打てるので距離感とかも合ってくると思います。テークバックからフォローまで同じようなスピードで打てるところが一番いいところじゃないでしょうか」

野村「テンポ大事だよね。パットが苦手な人って、テークバックからインパクト、フォローのスピードが違ったりするんだよね。大きくテークバックしておいて減速しながらインパクトとかね」

佐藤「たしかに距離感の合わない人ってそういうストロークの人多いですね。そういう人にはとても効果のあるパターだと思います」

佐藤順がストロークしようとしている写真

野村「メーカーの実験映像を見たけど、テンポとかめちゃくちゃなアマチュアの人たちが、深堀プロみたいにテークバックとフォローの大きさが揃って、とてもいいテンポで打てるようになってて驚いた。シャフトを変えるだけでストロークが良くなるなんて凄いよね」

佐藤「僕も正直ここまでシャフトだけでストロークが変わると思いませんでした」

野村「ヘッドの形状も23モデルもあるらしいから、自分の好みのものが選べるよね。打感も柔らかくて良いよね。ラウンドで使ってみたいな~。しびれるパッティングでもスッと打てそうな気がする」

佐藤「僕はこの前ラウンドで使いましたよ~」

野村「マジで!でも昨日ラウンドしたとき使ってなかったじゃん。ダメだったの?」

佐藤「なんだか簡単に打て過ぎちゃって、僕には物足りないです(笑)」

野村「トップアマの考えていることは凡人には分からんな~」

ストロークラボ パターはパットの距離感や安定感に悩んでいる人におすすめ!

ストロークラボ パターの写真

シャフトが変わるだけでストロークが変わるのか?とちょっと疑っていたのですが、予想以上にストロークがスムーズになりました。特に動き出しや切り返しなどの、アマチュアが不安定になりがちなところが、何も意識しなくてもテンポ良く動くところが素晴らしいと思います。

ストロークはパターに任せられるので、プレーヤーは距離感と方向性だけに集中できるんじゃないでしょうか。パッティングがとてもシンプルになるパターだと思いました。パットに悩んでいる人には救世主となる可能性が高いんじゃないでしょうか。

ヘッドの種類が多いので、どんなタイプのゴルファーにも必ず合うモデルがあると思います。ぜひお試しを!

(取材・文)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン

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