ゴルフ90切り|アプローチショットの打ち方【基本と応用】 PART2(6/7)
30ヤードからの状況別アプローチ|私のキホン
アプローチの中でもグリーン周りではなんとなくチョコン打ちで寄せられて、90ヤード残ったら58度のフルショットで簡単にオンできちゃうイメージ。しかし、30ヤードは意外にも加減が難しくて方向性もバラバラになりがち。
そんな30ヤードをキーワードに今回はバンカー越えのキホンを丹 萌乃がレッスン!
▼状況
・ピンまで30ヤード&15ヤード
・バンカー越え
・深めのラフから
丹 萌乃|距離に応じてクラブ軌道を変える。15ヤードはアウトサイド、30ヤードはインサイドにバックスイングが私のキホン
ピンがバンカーに近い時はフェースを開く
ピンまでの距離にかかわらず、まずバンカーを越すことが最優先。それには確実にボールを上げることですが、ボールを左に置くだけで簡単に上がります。以前、私のボール位置は真ん中だったのですが、そこからボール3つ分くらい左にしたら上がりやすくなりました。同じ距離を打つ場合でも、ピンがバンカーに近い時にはフェースを開きます。
スイングではボールを上げようとしないこと。上がるセットアップなのでインパクトでボールを見るつもりで振りましょう。ピンが近い時はバックスイングをアウトサイドに上げてカットに振る。遠ければイン・トゥ・インに振ります。前者はランが少なめ。後者は多めのボールになって寄りやすくなります。
カットに振ると高い出球でランが少なめに。イン、トゥ・インに振ると出球が低めでランが多めに使える弾道になる。
《グリップ》
振りやすいようクラブは短めに持ってボールの近くに立つ。
《アドレス》ボールを左に寄せてオープンに構える
左足の前にボールがくるように構えたら、左足を引いてややオープンに構える。ピンが近い場合はボール位置は変えずにフェースだけ開く。
丹 萌乃|バンカー越えの30ヤードに58度を使う理由
普通に打てば上がってくれるし一番ボールが上げやすい
ボールを上げることが絶対条件なので、普通に打てば上がってくれる58度を使います。フェースを開いて使う時に振り抜きやすいように、先端部を削って使っているので数字が半分消えているんです。
「わたしはさらに先を削っています」
丹 萌乃(ディライトワークス)
1996年12月31日生まれ。愛媛県出身。2018年にステップ・アップ・ツアーで1勝。今季はリゾートトラスト7位タイ、フジサンケイレディス11位タイなど。後半戦で一発逆転を狙う。
■30ヤードからの状況別アプローチ|私のキホン
・平らなライからの30ヤード(1/2)|勝みなみ
・平らなライからの30ヤード(2/2)|勝みなみ
・左足下がりの30ヤード|山内日菜子
・超ラフからの30ヤード|野澤真央
・バンカー越えの30ヤード|丹 萌乃
・バンカーからの30ヤード|臼井麗華
イラスト/庄司 猛
取材トーナメント/NEC軽井沢72ゴルフトーナメント ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント
GOLF TODAY本誌 No.569 34~47ページより