ゴルフ90切り|アプローチショットの打ち方【基本と応用】 PART2(7/7)
30ヤードからの状況別アプローチ|私のキホン
アプローチの中でもグリーン周りではなんとなくチョコン打ちで寄せられて、90ヤード残ったら58度のフルショットで簡単にオンできちゃうイメージ。しかし、30ヤードは意外にも加減が難しくて方向性もバラバラになりがち。
そんな30ヤードをキーワードに今回はバンカーからのキホンを臼井麗香がレッスン!
▼状況
・ピンまで30ヤード
・アゴは高くない
・バンカーから
臼井麗香|距離感はフェースの開閉度合いだけ!前に打ち出すイメージを持って、打ち方はアプローチと一緒!が私のキホン
大事なことはイメージから攻めること
良いバンカーショットというのは、イメージに筋肉が連動していくことだと思います。良い動きをして、良い球を打つのではなく、まずイメージから作ること。そのイメージをもって末端の運動神経に連動していけるような練習をしています。
アマチュアの方はアドレスでフェースを開いて……、思い切り振り抜いて……。などと考えてから打つ方が多いと思いますが、そうではなく、逆から攻めなくてはなりません。振り幅はこう! とかを考え始めると、いざ打つ時にヘッドスピードが下がってしまいダフってしまいます。
1つの考え方として、私はバンカーと30㎝くらいのラフは全く同じ状況だと思っています。バンカーだけに苦手意識を持たずに、まずは深いラフで練習をして、そこからイメージを作っていき、体がスムーズに動くようになれば、バンカーがとっても簡単に感じるようになりますよ。
30ヤードの場合|50度のウェッジを 少し開くだけ
50度でも、少しフェースを開くだけで、しっかりと前に飛んでくれるバンカーショットが打てます。
50ヤードの場合|50度のウェッジをほぼスクエア状態に構える
50ヤードになると、フェースをほぼスクエア状態にして構えるだけ。スイング幅もリキ感も変えません。
前に飛ばさなきゃと思って、高めの球をイメージすると、目線が高くなって構えが乱れて、ミスにつながります。
《アドレス》30ヤードのバンカーならフェースの開きで調節。
30ヤード以内なら、距離の打ち分けはフェースの開閉度合いだけで調節します。だから打ち方も振り幅もアドレスも変えません。
《インパクト》強く入れるイメージをしない!普段と変えない。が一番大事
ちょっとピンまで距離があるから、強くインパクトしなきゃ! 高めに上げなきゃ! は、バンカーショットではミスのもとです。出球のイメージを高めにしておくと、顔が少しでも上がってしまったら、ヘッドが砂に刺さってしまい、バンカーから1回で脱出できないなんてことにもつながります。
臼井麗香|バンカーからの30ヤードに50度を使う理由
バンカーもアプローチだと考えて芝の時と一緒の番手を使用
私は、バンカーショットという1つのくくりではなく、バンカーもアプローチの中の1つだと思っています。バンカーからでも50度のウェッジを使う理由は、30ヤードのアプローチでも50度を使うからです。ピンがもっと遠ければ9 Iも使ったりします。
「フェースの開閉が大事です」
臼井麗香(ディライトワークス)
1998年12月7日生まれ。栃木県出身。昨年プロテスト合格のルーキー。前半戦は予選落ちが目立ったものの、後半戦は上位フィニッシュが続き、初優勝に近い黄金世代の1人となっている。
■30ヤードからの状況別アプローチ|私のキホン
・平らなライからの30ヤード(1/2)|勝みなみ
・平らなライからの30ヤード(2/2)|勝みなみ
・左足下がりの30ヤード|山内日菜子
・超ラフからの30ヤード|野澤真央
・バンカー越えの30ヤード|丹 萌乃
・バンカーからの30ヤード|臼井麗華
イラスト/庄司 猛
取材トーナメント/NEC軽井沢72ゴルフトーナメント ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント
GOLF TODAY本誌 No.569 34~47ページより