高橋 良明
(たかはし・よしあき)1983年生まれ、37歳、東京都出身。2013年プロ入会。サザンヤードCC所属、ツアーにチャレンジする傍ら、ゴルフメディアでの試打テスターも務め、毎年ニューモデルを打ち続けているベテランテスター。

フェアウェイウッドは苦手克服、ユーティリティは得意クラブにしたい!

ミスしたくないのに、多くの人が自信を持って打てない

グリーンオンは高望みだけれど、フェアウェイウッドやユーティリティを使う局面は、なるべくグリーンの近くまでボールを飛ばしたい。できれば寄せワンが狙えるところにボールを運びたいもの。ところが、小誌読者アンケートによれば、フェアウェイウッドは苦手クラブの第2位、ユーティリティは苦手クラブでは下位でも、得意クラブでも下位となっている。

フェアウェイウッドは苦手克服、ユーティリティは得意クラブ化のために、高橋プロがフェアウェイウッド&ユーティリティの選び方とミスを減らせる練習法を紹介します。さらに、最新&定番フェアウェイウッド&ユーティリティを編集部員も試打を行い、どんな打ち味なのか?どんな人に合うのかも、高橋プロと一緒に紹介します。

編集部テスター紹介

自分に合ったクラブで苦手克服!フェアウェイウッド選びの3大ポイント

上がりやすさ
ゴルフクラブにおいて“球が上がる”と“やさしい”は同意語と言っていいほど。ラクに上がればラクに打てる。まずは、上がりやすいものを選びましょう。


スピン量
低スピンで飛ばすというのは飛距離を追求するドライバーの話。フェアウェイウッドは吹き上がらない程度にスピンがかかる方がショットは安定し、グリーンに止まりやすい。


つかまり・打感
つかまり過ぎは避けたいが、つかまらないものはさらに避けたい。意識をせずにナチュラルにつかまるものを選びたい。打感は好みでよいが1~3を犠牲にしない範囲で!

ドライバーと同じモデルがいいとは限らないからフェアウェイウッド選びは難しい

20年ほど前までは、アスリート向けクラブとアベレージゴルファー向けクラブには大きな差がありました。しかし、特にドライバーは、大型化が進みミスヒットに強く、高打ち出しになったことで、今では両者の差が少なく、トッププロが使うドライバーをアマチュアゴルファーでも普通に使えるようになっています。しかし、フェアウェイウッドになると事情が違います。

ヘッドスピードが速く、ミート率が高いアスリート向けのモデルは球のつかまり過ぎと上がり過ぎを避ける設計になっていますから、同じモデルなのにドライバーと比べてフェアウェイウッドは“難しい”と感じるものも少なくありません。だから、まずはクラブの重量や、ロフト展開などから、どんなゴルファーに向けて設計されたモデルなの

セッティングワンポイントガイド

今時の3Wは昔の2Wと考える
昔は1W、3W、4Wor1W、3W、5Wがフェアウェイウッドの基本セッティングでしたが、これは3Wのロフトが17度の頃の話です。今では3Wのロフトは15度、5Wは18度が標準的になっています。だから1Wの次は5WでOKなんです。

昔のフェアウェイウッドはこうだった

自分に合ったクラブを選ぶことがフェアウェイウッド苦手克服の第一歩。 フェアウェイウッド選びには打たなくて分かることと、打たないと分からないことがある。

打たなくても分かること

球のつかまりはフェース向きで分かる

どれくらいのヘッドスピードを狙った設計かは総重量で分かる

どれくらいのヘッドスピードに合うかは番手のラインナップでも分かる

3Wしかラインナップされていないモデルや、3W以外の番手が受注生産のモデルはハードヒッター向きと判断してOK。9Wや11Wまでラインナップされているモデルはヘッドスピードが遅い人向けと判断できる。

打たないと分かりにくいこと

打感・打音

マレージングフェースは弾きが音

打感や打音は打って見ないと分かりません。最近の傾向としては、打感がすごく硬いものや音が悪いもの、球離れが極端に速いものはなくなったと思います。


スピン量

見た目では判断できない

ヘッドの慣性モーメントと重心位置でスピンが多いか少ないかが分かれますが、見た目で判断するのは至難の業です。試打評価を参考にしてください。


上がりやすさ

最近はディープフェースでも上がりやすいものがある

シャローフェースなら上がりやすいとみてOKですが、最近はカーボンコンポジットやタングステンなどを使ってディープフェースでも上がりやすいものがあります。


アッパー軌道&担ぎ上げ フェアウェイウッドのミス2大原因克服ドリル

フェアウェイウッドが苦手な人必見

自分に合ったクラブを選んでも、やっぱりミスショットは出てしまうもの。
フェアウェイウッドのミスショットを減らすためのドリルを高橋プロに紹介してもらった。

[ダフリの原因] アッパー軌道 矯正ドリル|右足でボールを踏んだまま打つ

ドライバーで“ワンタッチ”が多い人は特に注意!

パーシモン時代はドライバーでもダウンブローと言われていましたが、今では高打ち出し低スピンでドライバーを飛ばすのが当たり前です。クラブの設計も低スピンになっていますので打ち出しを高くするためにほとんどの人がドライバーはアッパー軌道で振っています。この流れの中で、ドライバーでアッパー度合いが大き過ぎる人が増えています。そんな人はフェアウェイウッドでもアッパー軌道になりやすいので、このドリルでダウンブローに打つ練習をしてください。

ドライバーと同じ感覚で振るとアッパー軌道になりやすい

[打点のバラツキの原因] 担ぎ上げ矯正ドリル|テークバックの途中までノーコックで肩をしっかり回す

肩を回す! 基本動作を再確認

手だけでクラブを上げてトップを作ると、捻転不足からアウトイン軌道で上からボールをつぶすような手打ちのインパクトになって、打点がばら付きます。また、伸び上がりながらクラブを上げてしまうと、伸びた分を元に戻す動きが必要となって、やはり打点がばら付きます。どちらも“前傾をキープしたまま肩を回す”という基本を忘れてしまった形ですから、基本動作の再確認のドリルで矯正します。クラブは短く握り、テークバックで手が腰の高さになるまではノーコック、そこから左肩をアゴ下まで回したトップを作って打つ練習をしてください。

こんな形が担ぎ上げ

GOLF TODAY本誌 No.578 89〜92、96〜97ページより


もう迷わない! もうミスしない!フェアウェイウッドの選び方

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【もう迷わない!もうミスしない!シリーズ】
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