フェアウェイウッドの打ち方|ボールの位置やダウンブローに打つコツ
この記事では、フェアウェイウッドの打ち方の基本について初心者でもわかりやすく解説します。
フェアウェイウッドは長くてヘッドが小さいクラブなので、全クラブの中で一番芯に当てるのが難しいと言っても過言ではありません。
だからこそ難しく考えずシンプルなスイングをすることを心がけることが大事です。
ポイントを押さえて打てるようになるとコースでとても役に立ってくれますから、皆さんの好きなクラブになるように解説できればと思います。
フェアウェイウッドとはどんなゴルフクラブ?
フェアウェイウッドとは、ドライバーの次に長くヘッド形状もドライバーのような丸みを帯びたウッド型になっているゴルフクラブです。フェアウェイウッドはヘッドも小さく、ドライバーが460㎤前後なのに対して200㎤以下のものが多くなっています。
ティショットでティアップをして打つこともあれば、フェアウェイやラフにある場合はティアップ無しでも打てるようにするためヘッドの形状は薄く、地面の摩擦抵抗を少なくするためにコンパクトで振りぬきやすいように設計されています。
長い距離を出しやすくするため、シャフトは長く、スイングスピードが出やすくなっていますので、綺麗にあたればとても爽快なフィーリングと打音で球が飛んでいきます。使いこなせればゴルフの醍醐味を味わえます。
ポイント
- フェアウェイウッドを使用する場面や平均飛距離
- 3番ウッドでは球が上がらない人は5番ウッドや7番ウッドをフル活用する
フェアウェイウッドを使用する場面や平均飛距離
フェアウェイウッドは主にパー4やパー5のホールの2打目や3打目で使用することが多いクラブです。また狭いホールや長いパー3ホールでは、ティショットで使用することも多々あります。
フェアウェイウッドと呼ばれていますが、ラフから打つときにも使用できます。そのため、フェアウェイ専用のクラブではありません。勘違いなさらぬように。
フェアウェイウッドの飛距離は素材、番手、ロフト角、レングス(長さ)などによって変わるため一概に言えません。またプレーヤーの技量等によっても大きな違いが出ます。
そのため以下の表はあくまでも「大まかな目安」と考えてください。そして、大まかな目安より飛距離が出なくても、何も問題ありません。スイングが整って、技術が向上すれば自然と飛距離も伸びてきます。
▼番手・ロフト角別の飛距離の目安
番手 | ロフト角 | 飛距離の目安 |
---|---|---|
3W | 15度前後 | 200〜220ヤード |
5W | 18度前後 | 190〜210ヤード |
7W | 21度前後 | 180〜200ヤード |
※男性/HS38〜42m/s
▼ヘッドスピード別の飛距離の目安
番手/HS (ロフト角) | 34m/s | 36m/s | 38m/s | 40m/s | 42m/s |
---|---|---|---|---|---|
3W(15度前後) | 140〜170ヤード | 150〜180ヤード | 160〜190ヤード | 170〜200ヤード | 180〜210ヤード |
5W(18度前後) | 130〜160ヤード | 140〜170ヤード | 150〜180ヤード | 160〜190ヤード | 170〜200ヤード |
7W(21度前後) | 120〜150ヤード | 130〜160ヤード | 140〜170ヤード | 150〜180ヤード | 160〜190ヤード |
▼レディースフェアウェイウッドの飛距離の目安
番手 | ロフト角 | 飛距離の目安 |
---|---|---|
3W | 16度前後 | 140〜160ヤード |
5W | 19度前後 | 130〜150ヤード |
7W | 22度前後 | 120〜140ヤード |
※女性/HS28〜32m/s
3番ウッドでは球が上がらない人は5番ウッドや7番ウッドをフル活用する
フェアウェイからロングショットを打ちたい場合は、ほとんどのゴルファーが3番ウッドを手にすることでしょう。でもグッドショットよりミスショットの回数のほうがずっと多いとしたら、クラブ選択の見直しをおすすめします。
3番ウッドはシャフトの長さは平均で43.0インチ、ロフト角は15度前後です。ドライバーより短く、ロフト角が多めとはいえ、構えたときにヘッドがドライバーと比較してかなり小さく感じるはず。フェース面が小さくて、スイートスポットも狭いのですから、芝の上のボールを直接ヒットするのは難しくて、かなりの技術力を要します。
ボールのライが良くても3番ウッドで打つとボールが上がらずキャリーが出なかったり、ダフリやトップがすぐに出てしまったりするようでしたら、代わりに5番ウッドや7番ウッドを多用するのが得策です。
5番ウッドはシャフトが42.0インチ、ロフト角18〜19度、7番ウッドは41.5インチ、21〜22度が平均的な数値です。3番ウッドよりもシャフトが短く、ロフト角が増えることでミート率が上がりますし、打ち出し角も高くなります。ボールの高さを出しやすい分、3番ウッドよりもキャリーが出るケースだってよくあるのです。
3番ウッドはヘッドスピードが40〜42メートル/秒以上の人でないとなかなか使いこなせないクラブです。ヘッドスピードがあまり速くない人は5番ウッドや7番ウッドを駆使してスコアメイクに役立てることを考えましょう。
年輩の人や女性でもスコアをうまくまとめる能力のある人は3番ウッドをまったく使わず、5番ウッドや7番ウッドをフル活用しています。
フェアウェイウッドの打ち方のコツ「ダウンブローに打つ」
フェアウェイウッドの打ち方のコツは、緩やかなダウンブローをイメージして打つことです。
ドライバーと同じウッド形状ですが、打ち方は似て非なるもの。ドライバーはティアップをしているので、スイング中に一度ボールより低いところまでヘッドが下がってから、上向きになったところでボールをヒットすると高くボールを打ち出せます。
フェアウェイウッドは3wで15度くらいのロフトしかありません。適正に当たらないと球が上がって行かない!地面に直接もしくはティーアップしても低いところにあるので、上から打ち込むことでバックスピンをかけて球を上げる必要があります。
- ダウンブローでもクラブヘッドが緩やかな角度で下りてくるというイメージ
- ボールを上からとらえるイメージでヒットすることでソールが勝手に滑ってくれる
- ソールを滑らせるのはボールの手前からではなく、ボールを打った後
- 高い球をイメージして目線が高くなりすぎないように注意
ダウンブローでもクラブヘッドが緩やかな角度で下りてくるというイメージ
ダウンブローとはいえ、あまり急角度でクラブヘッドを落としてしまうと、アイアンよりもソールが広いフェアウェイウッドは地面と接地するところが多いので、思いっきり跳ね上がってしまいます。飛行機の着陸で衝撃を少なくするには、角度を緩やかにすることが大事なのと一緒です。
ダウンブローにしなくてはいけない…でもやりすぎるな!と、言わざるを得ないのがフェアウェイウッドの難しさです。でも、最近のクラブは非常に進化していて、飛距離がUPしていますし球も上がりやすくなっていますから力まずに軽く振れば結果が勝手についてきてくれます。ここの解説で正しい知識は入れつつ、練習ではとにかく軽く綺麗なスイングでアプローチかのように芯を喰う事を心がけると良いですね。
ボールを上からとらえるイメージでヒットすることでソールが勝手に滑ってくれる
フェアウェイウッドにも、打ちやすくミスの減るお助け機能がついています。それは、ソールが滑ってくれるところです。ヘッドの下側、ソール部分が広くなっていますので芝の上で跳ね上がりを抑えて滑ってくれます。水陸両用の飛行機が水の上に着水してしばらくすぅ~っと滑るようなイメージをもってください。
軽いダウンブローで上からヒットしても地面に刺さることが無く、ボールを捉えた後にフォローでするっと芝の上を滑る感触を味わえればナイスショットは約束されたようなものですね。
ソールを滑らせるのはボールの手前からではなく、ボールを打った後
ボールの手前からソールを滑らせていこうとすると大幅に手前をダフったり、ソールが滑ってから離陸し始めてしまってボールの上っ面を打ってトップするという両極端なミスが出てしまって自分がどんなスイングをしているのか混乱をきたします。
軽いダウンブローでボールにアタックしてバックスピンをかけてあげると真っ直ぐ飛びやすくなります。そこからフォローでソールを滑らせてあげるとインパクトゾーンが長く取れて曲がらず高さの安定したショットとなります。
高い球をイメージして目線が高くなりすぎないように注意
打ち出し角の高い球をイメージする人は、構えたときに目線が高くなるため極端な右肩下がりのアドレスとなります。結果として、スイング軌道の最下点がボールよりも手前側となり、ダフリやトップを招きやすくなることにつながります。
フェアウェイウッドでアドレスをつくるときは、最初から低い球を打つイメージで目線を水平に保つようにしましょう。そして、ボールの先のターフを薄く長く削り取るイメージで振り抜いていきます。そうすることで適正なスピンが入って球が上がってくれますよ。
フェアウェイウッドの打ち方で重要なアドレス(構え方)のポイント
フェアウェイウッドの打ち方はアドレスでしっかりとイメージを作っていくことが重要です。
アドレスはバランスよく、とにかく軽く振る体勢が出来ているかどうかをチェックします。低く長いテイクバックを取ることで極端なダウンブローでダフってしまったりせず、フォローでソールを滑らせるスイングができます。
- ボール位置は左寄りで微調整
- フェアウェイウッドは手元位置が遠くなりがち
- グリップを握る時は「よぉ~っ!」
- フェースの向きの合わせ方
- 押されても倒れないように構えるのが最高のアドレス
ボール位置は左寄りで微調整
フェアウェイウッドのボール位置はアイアンよりも左側になります。基本的にはクラブが長ければ長いほどボール位置は左寄りです。左足カカト線上というのがスタンダードなボール位置になります。
ただ、あまり左に置きすぎるとアドレス時に体が開いてしまってテイクバックが浅い手打ちになりがちです。ちょっとダウンブローに入れたいし、左に置きすぎるとスイングがフラットすぎて左に引っ掛けることもあります。ボール位置によって出る球の高さがどう変化していくのかを試してみてベストポジションを探してください。
フェアウェイウッドは手元位置が遠くなりがち
フェアウェイウッドのアドレスでは、手元位置が遠くなりがちです。ウッドは軽いから手元が浮いててもなんとかテイクバックができてしまいます。
ただ、手元位置が遠くなると、腕に力が入ってクラブを吊り上げるような形になり、左肩をしっかりテイクバックで顎の下まで入れにくくなります。そうすると、結果的に「手打ち」になるので、インパクトでボールに当たった時に当たり負けしたフェースが開いてプッシュアウトになります。
手元位置は近すぎず遠すぎず、肩の可動域を使いやすい位置を見つけましょう。
グリップを握る時は「よぉ~っ!」
これはフェアウェイウッドに限ったことではありませんが、グリップを握る時にシャフトの上側から握ろうとすると腕の上側に力が入り脇が開きます(PCをタップしているときの向き)。これでは上体と腕が連動できません。
上体と腕が正しく連動するには、一本締めの準備で「よぉ~っ」とやるように手のひらを上に向け、そこから「パンッ」と手を合わせた状態でグリップを作ります。そうすると自然と肘が下を向き、脇が締まった状態が作れて、上体と腕が連動しやすい形になりますよ。
フェースの向きの合わせ方
フェアウェイウッドのフェース向きは、どちらかというと閉じすぎる(左に向けすぎる)方が多いように思います。”つかまらない”というイメージがそうさせているように思いますが、フェアウェイウッドはボールが上がりやすいクラブではないので、少し開き気味くらいのイメージで構えないと低い球が左に飛び出すミスが多発します。
フェースの向きを合わせる時にはヘッドがシャフトのラインよりもフェースが左側に出ている”出っ歯”と言われるタイプのクラブなのか、ほとんどシャフトのラインと同じような”ストレート”と言われるタイプのクラブなのかでも合わせ方が異なってきますので要注意。
出っ歯なクラブの方が初心者向けで球を上げやすいですが、その分ボールを左に置きすぎると思ったよりも左に飛び出していきます。ご自身の使っているフェアウェイウッドがどういう特性を持っているクラブなのかを知ることもナイスショットに繋がりますね。
押されても倒れないように構えるのが最高のアドレス
フェアウェイウッドは、ここまで書いてきたようにとにかく一番難しいクラブです。そのためアドレスの完成度も一番高くしないとミスが出やすいのだということをしっかりとご理解ください。
アドレスの理想形は、しっかりと体の軸が決まって股関節に乗る感覚が持てていること。どっしりしているだけではダメで、動き出しやすい構えであることも求められます。相撲の立合い、野球の守備の構え、テニスの構え等々、重心は低いけど動き出しはしやすい態勢を作るのはスポーツでは共通している点も多くありますね。
構えは全てにおいて大事。構え=アドレスが綺麗であれば初心者の方でも、良いスイングを作っていくのは比較的早くできますよ。
フェアウェイウッドの打ち方の基本を図解解説【初心者向け】
フェアウェイウッドの打ち方を初心者の方向けに図解で説明していきます。基本的なポイントを押さえて、フェアウェイウッドのショットにチャレンジしていきましょう。フェアウェイウッドの爽快感は他とは別物ですからね!
- アドレス
- バックスイング
- トップ
- ダウンスイング
- インパクト
- フォロー
- フィニッシュ
フェアウェイウッドの打ち方1. アドレス
アドレスはまず、正しいグリップから始まります。自分の目の前でクラブをまっすぐ立てたところでグリップを作って、手元を腰の位置まで下ろします。股関節をグッと引き下げ、膝を軽く曲げて重心を下げます。腕は肩からダランと下ろした位置にして、前に出すぎたり体に近づけすぎないように注意しましょう。腕を振った時に肩が一番動く場所を探してください。
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フェアウェイウッドの打ち方2. バックスイング
バックスイングでは、ヘッドを低く長く引いていきましょう。クラブは重いヘッドが高いところに行けば行くほど、不安定になっていきます。高いところでもぐらつかないようにするにはシャフトの角度をなるべくなだらかにすることです。急角度になるとヘッドが落っこちようとする力がかかってしまってグラグラします。
フェアウェイウッドの打ち方3. トップ
トップの位置は、正面から見た時に自分のおでこ辺りをシャフトが貫いているのが正しい位置です。初心者の方は、胸に腕をくっつけてテイクバックしてしまって、正面から見ると口の辺りをシャフトが貫いていることがあります。高い位置でエネルギーをためるのがトップの大原則です。
フェアウェイウッドの打ち方4. ダウンスイング
ダウンスイング時に多いのは左肩を後ろに引くように、引っ張ってしまうことです。トップの位置から体の軸を変えずに打てば元の場所(アドレスした位置)にクラブを戻せますが、軸を左にスライドしてしまうと、届くはずだったヘッドがボールまで届かずにトップしてしまいます。ダウンスイングは手打ちの感覚で頭の位置を固定して打つ練習が効果的です。
フェアウェイウッドの打ち方5. インパクト
インパクトでは左手の角度に注意!初心者の方はクラブを振り下ろす時に左手のグリップがほどけて、手首を立てられずボールに当たり負けしてしまうことがあります。左手の甲で壁を押す時に力が入る形を作ってインパクトの感覚を養ってみましょう。そして、左の脇を締めて力が逃げない状態でインパクトすることも大事です。
フェアウェイウッドの打ち方6. フォロー
フェアウェイウッドのフォローは、ソールを滑らせてなるべく飛球線方向に長くフォローを出していくようにしましょう。長く前にフォローを意識して、右肩が前に突っ込むと飛球線のだいぶ左にフォローが出て行きます。ソールを飛球線方向に滑らせるには体の軸を中心に腕が体の前で入れ替わるようなスイングが必要です。
フェアウェイウッドの打ち方7. フィニッシュ
フェアウェイウッドのフィニッシュは、長いクラブの遠心力で体に巻き付くようになるのがスタンダードなスイングです。巻きつくと言っても背中の後ろまで巻きつく人がいれば、頭の後ろに来る人もいるなど様々です。上達したらドロー・フェードを打ち分けた結果フィニッシュの位置が変わることもありますが、まずはスタンダードなスイングで綺麗な形を目指してみましょう。
飛距離に悩む女性が参考にしたいフェアイウェイウッドの打ち方
フェアウェイウッドであまり飛距離が出ないと悩んでいる女性に向けて、うまく打つためのポイントをお話しします。
ポイント
- 1. スエーをしない
- 2. 前傾角度を維持する
- 3. ボールとカラダの間隔を変えない
1. スエーをしない
-
スエーをしないように気をつけましょう
-
スイングするときに頭や体が右や左へ動いてしまうと、いわゆるスエーが起こるためボールとクラブヘッドがきちんと当たらなくなります。
当たらなければ当然飛距離も出ません。そのため、スエーをしないように気をつけましょう。
2. 前傾角度を維持する
-
伸び上がったりしないように注意しましょう
-
スイング中に体が伸び上がったり、起き上がったりすると、アドレス時の前傾角度が変わってしまいます。
こうなるとボールとクラブヘッドの距離が変わるため、打点がズレて飛距離のロスにつながります。そのため、前傾角度を維持するように注意しましょう。
3. ボールとカラダの間隔を変えない
-
前のめりになって突っ込むと間隔が変わってしまいます
-
スイング中に体が前のめりになったりすると、アドレスしたときのボールと体の間隔が変わってしまうため、スイートスポットでボールをとらえることができなくなります。
これでは飛距離が出ないのも当然。そのため、アドレスしたときの間隔をキープするように心がけましょう。
フェアウェイウッドの打ち方を上達させる練習方法
フェアウェイウッドの打ち方が上達する練習方法をお伝えしたいと思いますが、まずもって地味な練習ばかりです(笑)でも、やっていくうちに必ず結果が出て来てインパクトの感触が確実に変わります。ぜひ皆さんにも試してもらいたいと思います。
- フェアウェイウッドでアプローチ練習
- 両足を閉じて左に飛ばす練習
- ティアップしてショット練習
フェアウェイウッドでアプローチ練習
フェアウェイウッドを正しくインパクトした打感、球の飛び出し方などを知るにはアプローチ練習が一番効果的です。
初心者の方は、まず普通にスイング練習をしても滅多に良い当たりをしないので正しいインパクトがどんな感触なのかすらわかっていません。まずは小さいスイングで気持ちのいいインパクトを覚えて、左手の形や頭の位置、足の踏み込み等チェックポイントをクリアにしていきましょう。
アプローチのように打って狙った方向に綺麗なライナーを30、50、70と徐々に距離を伸ばして打っていければ合格です。
両足を閉じて左に飛ばす練習
ウッド系のクラブはロフトが立っているので、少し開いたインパクトをするとフェースを滑ってしまいやすいのでスライスしてしまうという悩みが多く聞こえます。
腕の振りの方向をインサイドインで正しく覚えておき、フェースの向きもシッカリ左に返していく感覚をまず覚えておくことで、スムーズなスイングで振りぬくことができるようになります。体の前で腕が詰まらず「するんっ」と左に抜けていくようにしましょう。
両足を閉じて頭を動かさず手打ちで綺麗に当てる。腕をしっかり振ることもウッドでは知っておくべき感覚です。
ティアップしてショット練習
フェアウェイウッド苦手脱却集大成の練習は、ドライバーと同じティアップをしてフェアウェイウッドを打つ練習です。
フェアウェイウッドはドライバーと比較したら分かりますが非常に薄いクラブなので、ティアップしたボールをクリーンに打つにはレベルスイングが必須。ダフリ・トップいずれも出ない、完璧なスイングコントロールが身に付けばフェアウェイの芝の上からクリーンヒットでグリーンを狙うショットが打てるようになりますよ。
これは難しいのでフルショットでの練習は、ハーフショットで99%当てられるようになってからにしましょう。周りに迷惑がかからないよう、空いている練習場や個室での練習を心がけてください。
【Q&A】フェアウェイウッドの打ち方について多い質問
以下では、フェアウェイウッドの打ち方について多い質問に回答します。
- アドレスで足幅はどれくらい開いたら良い?
- フェアウェイウッドでスライスを防ぐには?
- どの番手もボールの位置は同じ?
Q. アドレスで足幅はどれくらい開いたら良い?
足の幅は肩幅より少し広めが基本です。この基本に対し、足幅を狭くしたり広くしたりすることで以下のような効果があります。
- 狭くした場合…体の回転がしやすくなり、体重移動はしにくくなる
- 広くした場合…体の回転がしにくくなり、体重移動はしやすくなる
例えば、トップでクロスする癖がある場合、足幅を広くすることで回転がしにくくなりクロスを抑えることができます。このように、足の幅を少し工夫することでスイングの改善に役立ちます。
Q. フェアウェイウッドでスライスを防ぐには?
フェアウェイウッドでスライスしてしまう人は、トップの位置から右肩の位置が高いまま回転してしまい、クラブがアウトサイドインになってしまっていることが多いです。
アドレスの段階で右肩を左肩よりも大きく下げ、肩のラインが地面と並行ではなく左肩上がりになるようにしましょう。こうすることで、ダウンスイングで右肩が下がり、理想的なインサイドアウトの軌道が描けるようになります。
Q. どの番手もボールの位置は同じ?
「フェアウェイウッドは全て左足の前」というわけではありません。番手が下がるほどフェースは左を向くように設計されているので、徐々に真ん中よりに置くようにしましょう。7番ウッドでだいたい体の真ん中よりボール1個分左に置くくらいがちょうどよいです。
ただし、ボールの位置を左に置いて、その分体を左側に寄せて行ってしまうと体重移動の感覚が思いっきりブレてしまうので要注意!
フェアウェイウッドの基本の打ち方を練習しよう
フェアウェイウッドの基本的な打ち方として、あまり小手先でクラブを操作しようとせず、テイクバックとダウンスイングの軌道がなるべく揃うようにクラブの遠心力に任せて振ることです。正面から見た時のスイング軌道が最も楕円になるように。とにかくVの軌道からいかにUに近づけていきましょう。Uよりも全然角度のない、飛行機の離陸・着陸のようなイメージです。
フォローがいつも同じ位置に来るように素振りを繰り返してみましょう。素振りでスイングを作って、そのスイングの中にボールを置くという順番が良いです。ボールに当てに行くスイングを覚えるよりも、気持ちよく振れる素振りのスイングの中に偶然ボールが置かれたくらいの感覚で打てればフェアウェイウッドは当たる確率が上がります。
覚えたら武器になるクラブですから、ぜひ気持ちいい当たりを目指して練習を重ねてくださいね!
解説者プロフィール
名取 確
逆上がりできないティーチングプロ(ペンネーム)
世田谷区在住。世田谷区喜多見で<ゴルフのある人生を共に歩もう>をテーマに、インドアゴルフ練習場EndlessGolfを運営しています。ティーチングプロと不動産業のリアル二刀流。一生ゴルフで感動し続けられる仲間をたくさん作りたい想いの溢れる40代です。
宮川岳也
USGTFティーチングプロ。埼玉県の練習場でレッスンを行うとともに、フリーランスのゴルフライターとしても活動している。
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