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高橋良明プロ解説!ユーティリティの選び方&苦手克服の練習方法

もう迷わない! もうミスしない!

2020/08/15 ゴルフサプリ編集部

ドライバーが好調ならば、フェアウェイウッドやユーティリティの出番は少ないが、ティショットのミスの後や、パー5のセカンドショット、狭いパー4のティショットなど、フェアウェイウッドやユーティリティを手にした時はミスショットを避けたい時でもある。そこで、フェアウェイウッド&ユーティリティの選び方や苦手克服ドリルなどをまとめて紹介。自粛明けのスコアメイクにお役立てください。

こちらもチェック!

フェアウェイウッドに続きユーティリティのよくあるミスを減らして、ユーティリティを得意クラブに変えるためのドリルを紹介。

[スライス・ヒッカケ 矯正ドリル]フェースを開かずテークバック

フェースの開閉を減らせば方向は安定する!

フェースを開かずにテークバックすればこの位置でフェースはボールを向いている。

フェースを開かなければクラブがボールをつかまえてくれる

ユーティリティはアイアンに比べて重心が深く、慣性モーメントも大きいので自然とボールがつかまる設計になっています。ただし、その分フェースを開いてしまうと、戻りにくくなります。だから、フェースを返して球をつかまえるのではなく、フェースの開閉を抑えて振れば、ヘッドが自然とボールをつかまえてくれます。

その為には、いわゆる“シャット”に上げる動作が重要。テークバックでフェースを開かず、フェースをボールに向けたままクラブを上げて打つ練習をしましょう。

フェースを開けながらテークバックすると、この位置でフェースは上を向いている。

フェースの開閉が多いとインパクトのフェース向きが不安定に!

ユーティリティはシャフトもヘッドも長いので、テークバックでフェースを開いてしまうと、スクエアに戻すのが難しい。
ユーティリティはアイアンに比べてシャフトから重心までの距離が長く、ヘッドの慣性モーメントも大きいので、フェースの開閉速度がゆっくりになる。
フラットなスイング軌道だとフェースの開閉が大きくなりやすい。
アップライトなスイング軌道なら、フェースの開閉を抑えて振りやすい。
自然とアップライトなスイングになるからクラブを短く握るのもコツ。

[ダフリ・トップ 矯正ドリル]ダフリ・トップは背筋が伸びたアドレスで解消!

ダフリ・トップはアドレスから!

アドレスに入る前に“気をつけ”をクセにしよう

背筋が伸びたアドレスというのも基本動作のひとつですが、ついつい疎かになりやすいポイントです。パソコンやスマホなど日常生活で背中が丸くなりやすく“猫背”が普通の姿勢になってしまいがち。自分でも気づかずにアドレスが猫背になっている人が多くなっています。そこで、アドレスに入る前に一度背筋を伸ばすことをルーティンに組み込めば、背筋が伸びたアドレスもクセになります。

また、背筋を伸ばして前傾してから、ヒザを曲げるアドレスの手順もクセになる

最初にヒザを曲げると猫背になりやすい

アドレスに入るとき最初にヒザを曲げてしまうと、同時に背筋が曲って猫背になる。

前傾を作ってからヒザを曲げる

背筋を伸ばしたまま、上体を前傾させ、その後ヒザを曲げるのが正しい手順。

猫背アドレスだとダフリもトップも出る

背中が丸いアドレスだと、頭が上下左右に動きやすいので“軸がブレる”。

ユーティリティの選び方の基本

最後はユーティリティの選び方の基本を紹介します。
自分に合ったモデルを選んで、ユーティリティを得意クラブに変えよう。

① 形状

ハライ打ちならヘッド幅が広いもの、打ち込みならヘッド幅が狭いものが基本


② 重さ

飛距離も欲しいなら40インチで340g未満。安定性を重視なら340g以上が目安


③ ロフト

5Wは18度、5Iは24度が標準的だから、ユーティリティは21度が基本


好みの顔で候補を決めて試打して結果がいいものを!

ユーティリティのドリルでも紹介しましたが、アドレスが決まるということが、ミスを減らしてナイスショットを生むための第一条件です。その為にユーティリティを選ぶ際に“好みの顔”を選択基準の最初に据えてOKです。構えにくくて、アドレスで“もじもじ”するようでは、ナイスショットは望めないということです。

まずは、構えやすくてアドレスが“ピタッ”と決まる形状で候補を数モデルに絞って、打ち比べて、結果がいいものを選べばいいのです。ただし、ユーティリティは狙った所に打てることが重要ですから、試打する時は狙いを定めて飛距離ではなくミスやブレのないものを選ぶようにしましょう。

ユーティリティセッティングワンポイントガイド

ドライバー以外は全部ユーティリティでもOK

1W、5W、21°ユーティリティを基本に、1W、3W、5W、U21とか、1W、5W、U21、U24というセッティングをしている人が多いと思いますが、FWが苦手でユーティリティが得意なら1W以外はすべてユーティリティというセッティングもOKですし、反対にFWが得意なら7W迄入れてユーティリティは無しというセッティングもOKです。パターンにとらわれず自分が自信を持って打てるものがベストなセッティングです

ユーティリティ選びのポイント[形状]ヘッド幅は入射角に合わせる

ハライ打ちなら幅広打ち込みなら幅狭

形状の好みはありますが、ヘッドの入射角とヘッドの幅には相性があります。幅が広いヘッドはFWに近い性格でハライ打ちに、幅が狭いヘッドはダウンブローに打ち込むタイプの人に合います。

ユーティリティ選びのポイント[重量]

ドライバー重量+30g(この間が適度な重量)7番アイアン重量-30g

クラブの重量は、軽すぎても重すぎてもミスショットが出やすくなります。現在市販されているユーティリティは全体的に軽い傾向がありますが、40インチのユーティリティなら軽くても今使っているドライバーの重量+30g以上、重くても自分の7番アイアンの重量-30gより軽くなるものを選びましょう。

ユーティリティ選びのポイント[ロフト]

誰でも21度は必要

5Wのロフトは18°前後で5Iは24°前後が標準的なロフトです。ユーティリティは両者の間の番手なので21°前後が必要になります。

上がりやすさとつかまりはテスターの評価を参考に!

形状や重量などが似ていても球のつかまりや上がりやすさはモデルによって変わります。今回18機種の試打をしていますので、私と編集部テスターの評価を参考にしてください。

重量や形状とテスターの試打で、大まかに“これがよさそうだ”というものは絞り込めると思いますが、最終的にどれがいいかは、ご自身で打ち比べてください。この時に、重要なのは「球を上げよう」とか「つかまえよう」とか意識せずに、ナチュラルに上がってつかまるものを選ぶことです。

GOLF TODAY本誌 No.578 98〜101ページより


もう迷わない! もうミスしない!ユーティリティの選び方

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