「鐘つきドリル」で〝シャロー〟インパクトを最終仕上げ!
重田流シャロースイングが手に入るスイング改造ドリル! Vol.08
オフシーズンだからこそ取り組める、本格スイング改造を重田栄作がサポート! 目指すは、インサイドからクラブを下ろすことで浅い(シャローな)角度のインパクトを実現し、ビシッと球がつかまってビッグドライブを生む、いま主流のシャロースイング。応急処置ではなく、スイングを根本的に変えてあなたのゴルフをワンランク上のステージに導く「〝重田流シャロースイング〟が手に入るスイング改造ドリル」をじっくりお届けします‼︎
改造ドリルVol.8「鐘つきドリル」で確実にシャローなインパクトを実現する、手の位置と動きをマスター!
いま主流の、浅い角度のインパクトで精度&パワーアップを目指す「シャロースイング」への変身へ導く本シリーズも、いよいよ終盤戦に突入です。繰り返しになりますが、そもそもプロ・上級者と、伸び悩むアマチュアのスイングには決定的な違いがあり、簡単にいえば、プロ・上級者はクラブが外側に上がって内側から下りてくるのに対し、アマチュアは内側に上がって外側から下りてきます。
プロ上級者のスイングのようにインサイドからクラブを下ろすことができれば、浅い角度のインパクト軌道が生まれ、シャロー(浅い)スイングが手に入ります。そのために、Vol.1、Vol.2、Vol.3、Vol.4では始動からトップまでの動き、Vol.5では切り返し、Vol.6ではダウンスイング、Vol.7では一連の動きの確認方法をレクチャーしてきました。
今回は、これまでのドリルでマスターしてきた理想的なバックスイングを、確実にシャローなインパクトへつなげるための、「鐘つきドリル」を紹介します。クラブを地面と平行な状態にしたら、左手はグリップエンド側、右手はグリップの右端を握り、鐘をつくイメージで左右に動かします。体の右サイドで手が腰の高さにきたところから、左手が左足を追い越すくらいまで大きくしっかり動かすのがポイントです。
このドリルは、手元を低く保ったまま理想のインパクトポジションへ導くためのドリルで、大切なのは、しっかりと手の位置を左足前までスライドさせること。手元をしっかりと移動させてあげることで、クラブヘッドはインサイドの低い位置からボールへ向かう、理想のインパクト軌道に。慣れてきたら、通常のグリップの握りに変えて、動きを確認してみましょう。
逆にこのスライドする動きを疎かにすると、せっかくヘッドが低く入りやすいインサイドからクラブを下ろすことができても、手首が早くほどけて、クラブヘッドが上から急角度で落ちるインパクト軌道に……。インパクトが点になり精度もパワーも低下してしまうので注意が必要です。
プロとアマチュアのスイングを見比べてみてもわかるように、手の位置を低く保つということは、アドレス=インパクトという理想形が手に入るということ。インパクトでアドレスの再現ができれば、再現性が高くなってパワーも十分に伝えられる効率のよいスイングが手に入ります。スイング改造の仕上げまであと一歩! ぜひ春のベストシーズンに向け、これまでのドリルとあわせて繰り返し取り組んでみてください。
重田栄作
1968年6月18日生まれ。神奈川県出身。ジャンボ軍団・金子柱憲の専属キャディで4勝に貢献した後、03年にプロテスト合格。07年より山梨アーバングリーン八田でレッスン開始。現在は関東ゴルフ連盟チームKGAジュニアのコーチを務める傍ら、アマチュアからプロまで幅広くレッスン活動を展開中。女子プロの鶴岡果恋、澁澤莉絵留らの専属コーチも務める。
取材協力/長坂ゴルフ練習場(山梨県)
取材・文/今泉純子
撮影/本誌編集部
【シリーズ一覧】
●改造ドリルVol.1:「ボールコロがしテークバック」で、インに引く動きを徹底矯正!
●改造ドリルVol.2:「クラブ2本置きバックスイング」でヘッドと手の位置関係を叩き込む!
●改造ドリルVol.3:「壁(ネット)素振り」で“インに引かない!”を体感しよう!
●改造ドリルVol.4:「テコ上げバックスイング」で手元の位置をしっかり制御!
●改造ドリルVol.5:切り返しで手首を後ろへ折る動きが「タオルぐるぐるドリル」ならすぐわかる!
●改造ドリルVol.6:「クラブ2本置きドリルPART2」でダウンスイング時のクラブと手の位置関係を叩き込む!
●改造ドリルVol.7:クラブを「上げて下ろす」は外側から内側に動く「時計回りスイング」が鉄則! を確認しょう。
●改造ドリルVol.8:「鐘つきドリル」で確実にシャローなインパクトを実現する、手の位置と動きをマスター!