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打感も、操作性も、やさしさも一身兼備[新・中空構造]インナーマッスルアイアンが続々、登場中!

気になるギア|インナーマッスルアイアン2021-2022モデル

2021/10/20 ゴルフサプリ編集部

気になるギア|インナーマッスルアイアン

NEWモデルアイアンを見渡すと中空構造を持ったモデルが多い。しかも、トレンドに反してあまりストロングロフト化はせず、ヘッドサイズもコンパクトな傾向だ。新・中空アイアンともいえるNEWアイアンはこれまでの中空アイアンとは別ものだった。

GOLF TODAY本誌 No.592 121〜123ページより

インナーマッスルアイアンは、マッスルバックのDNAを持つ中空構造

気になるギア|インナーマッスルアイアン

インナーマッスルアイアン

気になるギア|インナーマッスルアイアン

ヘッド内部を軽量素材に置き換えたマッスルバック

マッスルバックのヘッド内部をくり抜き、軽比重金属やエラストマーを充填しているからインナーマッスル。ヘッド形状やサイズ、打感、操作性は変えずに、寛容性を高める構造だ。ヘッドサイズはコンパクトに抑えられている。

従来型中空

気になるギア|インナーマッスルアイアン

低・深重心、反発力と慣性モーメントUPが狙い

ヘッド内部を中空にすることで、FWやUTと同様に低・深重心、高慣性モーメント、反発力UPを狙った設計。UTを変形させてアイアン形状に仕上げたものと考えていいだろう。一部打感の向上に樹脂やウレタンを充填したものもあるが、基本的にはUTの打ち味だ。

そもそもアプローチが違う開発コンセプト

気になるギア|インナーマッスルアイアン

サイズもロフトも違う

インナーマッスルアイアン

気になるギア|インナーマッスルアイアン
打感や操作性を重視しているから、ロフトは32度前後が主流。ヘッドのヌケや操作性のために、コンパクトなサイズでソール幅はやや狭くなっている。

従来型中空

気になるギア|インナーマッスルアイアン
飛びとやさしさを狙っているので、28度前後のストロングロフトが主流。低重心&ミスヒットに強くするために、ヘッドサイズは大きめ、ソール幅は広めになっている。

インナーマッスルアイアン 6機種を試打

気になるギア|インナーマッスルアイアン

気になるインナーマッスルアイアン6機種を集めて試打を行った。どんな打ち味なのか?モデルによる違いは?どんな人に合う?

オノフ フォージド アイアンKURO|グローブライド

気になるギア|インナーマッスルアイアン

従来型中空に近いけれど操作性の良さを持っている
トップブレードが厚めで、音も打感も従来型の中空に近いものの、ドロー、フェードの操作性を持っています。スピンもかかるのでしっかりと止まる球が打ちやすい。上がりやすいのでヘッドスピードが遅めの人でもOK。
主なSPEC ●7Iロフト/32度 ●ヘッド素材/フェース:SAE8655 本体:軟鉄(S20C)+特殊樹脂 ●価格(5本セット:6~9I、P)/11万円~

APEX PRO|キャロウェイゴルフ

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ダウンブローに打つと“スパッ”と抜ける!
バウンスの効きが強めなので、ダウンブローに打った時にヌケがよくなります。また、球の上がりやすさはありますが、つかまりは控えめなので、ドローヒッターにオススメです。スイートエリアはそれほど広くないので打点が安定している人向きです。
主なSPEC ●7Iロフト/33度 ●ヘッド素材/フェース:17-4ステンレス 本体:軟鉄+タングステン+ウレタンマイクロスフィア ●価格(6本セット:5~9I、P)/15万8400円

PRGR 01アイアン|プロギア

気になるギア|インナーマッスルアイアン

中級者でも使えるフォージドアイアン
ボールを包み込むようなヘッド形状で、球のつかまりがよくなっています。上がりやすさはそれほど持っていないかわりに、弾道上下の操作性に優れています。ヌケの良さと球のつかまりで、ある程度ヘッドスピードがあれば、中級者でもオートマチックに打てます。
主なSPEC ●7Iロフト/31度 ●ヘッド素材/軟鉄(S25C)+純チタン ●価格(6本セット:5~9I、P)/14万5200円~

タイトリスト T200|タイトリスト

気になるギア|インナーマッスルアイアン

基本的にはオートマチックいざという時は曲げられる
従来型中空とインナーマッスルの中間的な構造なので、従来型のやさしさに打感の良さが加わった感じです。ハジクのではなくフェースが撓んでボールを受け止めてから押し出すような打感。基本的にはオートマチックですが、適度な操作性も持っています。
主なSPEC ●7Iロフト/31度 ●ヘッド素材/フェース:SUP-10 本体:17-4ステンレス+タングステン・ニッケル、高弾性ポリマー ●価格(5本セット:6~9I、P)/13万2000円

P・770|テーラーメイド ゴルフ

気になるギア|インナーマッスルアイアン

軟らかな打感とやさしさ、操作性のバランスがいい
テーラーメイドのドライバーにも通じる、やや低めの打音と、フォージドらしい球のつぶれを感じるソフトな打感です。ニュートラルな球のつかまり、中弾道で上下左右の操作性もあり、マッスルバックやハーフキャビティにやさしさを加えたという打ち味です。
主なSPEC ●7Iロフト/33度 ●ヘッド素材/フェース:クロモリ鋼 本体:軟鉄+スピードフォーム ●価格(5本セット:6~9I、P)/17万1600円

i59|ピンゴルフジャパン

気になるギア|インナーマッスルアイアン

打点上下のミスに強く飛距離が安定する
ヘッドが小ぶりです。その分ヘッドの操作性が高くドロー、フェードを打ち分けやすくなっています。ソールは狭いのに球は上がりやすく、特に打点が上下にブレた時にも同じ弾道、同じ距離が出るところがいい。案外やさしいのでハンデ20くらいの人でも使えます。
主なSPEC ●7Iロフト/34度 ●ヘッド素材/フェース:17-4ステンレス 本体:軟鉄+アルミ(ADC12) ●価格(5本セット:6~9I、P)/19万2500円~

気になるギア|インナーマッスルアイアン

インナーマッスル6機種を試打して、総じて言えるのはアイアンらしさを感じる点です。ソールが厚くて、ヘッドが大きくて、低重心でロースピン、やさしいけれど“狙う”クラブではないというのが、これまでの中空のイメージでしたが、インナーマッスルは“狙える”という印象でした。激飛びアイアン以外はみんなこの構造になっちゃうかもしれませんね。

試打

気になるギア|インナーマッスルアイアン

田所嵩瑛
(たどころ・たかあき)1998年生まれ、茨城県出身、サザンヤードCC所属。小学6年でゴルフを始め、2016年研修生となり、2019年プロテストに一発合格を果たした、気鋭の若手プロ。

撮影協力/サザンヤードCC(茨城県)


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