待ち時間にイライラするとミスを招く！"待たされてる"ではなく、素振りや情報収集など自分にプラスになることをしよう

90切りを達成する条件の一つに、自分にとって都合のいい状況をなるべく多く作り出すことがあげられる。ミスが出にくいクラブ選択やネガティブな思考を消すなど、すぐにできそうなことなら直ちに実行してみよう。80台のスコアはもうすぐだ！

ゴルフトゥデイ本誌613号／108〜109ページより
イラスト／北村広司

Q：待たされた後、決まったようにミスが出てしまうのはどうして？

A.前の組の人たちのプレーを見て情報収集しながら待ちましょう！

「待たされている」と受動的に思うとイライラが高まるだけで何もいいことはない。前の組の人たちのプレーを見ていてプラスとなるような思考を持てば自分のプレーにも役立つ。

人間の心理とは不思議なもので、「待っている」と「待たされている」とでは気分的に全然違います。

ご飯が美味しいと評判の店は結構行列ができますが、行列に並ぶのは待っている」状態です。初めてなら「楽しみだな、どれだけ美味しいのかな」とワクワクして、待たされている心境とはならないでしょう。

ところがゴルフでは前の組が空くのを待っていると、「待たされている」心境になりやすいですよね。

自分は早く進みたいのに進めないからで、待たされて損したような気持ちになって、「早くしろよ！」と怒りの感情が湧き出てくるわけです。やっと空いたと思っても心理的にイライラしている状態でプレーに入ると打ち急ぎなどのミスが生じやすいのです。

でもゴルフの上手い人は前の組の人たちのプレーを見届けて、「カップの右側から打った人は入ったぞ」、「でも左側から打った人はオーバーして3パットしたぞ」という具合にグリーンの情報をキャッチしています。

能動的に待っていればイライラしない

「ラフからアプローチを打った人は結構コロがったからグリーンが下っているのかな」、「ピンの左に乗せると下りのパットになるようだから右に乗せたほうがいいかな」などと考えれば待たされている気持ちにはならないはずです。いわば「能動的に待つ」という心理です。

前の組のプレーを見ていて、「バンカーに入ったのにレーキを持ってないぞ」、「自分のパットを打つ前にラインを読んでおけよ」などと批判的な心理になりやすい人は前の組のプレーは見ないようにしましょう。

遠くの山や景色を眺めて、「おっキレイだな」と見入ったりするのも良し。残りの距離をもう一度確認したり、アプローチの距離感をチェックする素振りを繰り返したりするのも良し。待たなくてもそこで自分のできることを何かやることを心がけましょう。待たされてミスしてしまうほど損なことはありません。

北野正之（きたの・まさゆき）
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン（埼玉県草加市）やサザンヤードCC（茨城県水戸市）などで多くのアマチュアをレッスン。

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