ゴルフ場のランチは量が多すぎ!?無駄をなくして最小スコアを競うゴルフのように、食品ロスもなくさないとね
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第93回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
写真提供/篠原嗣典
いつも大盛りを頼む派のゴルファーは減少傾向にある?
秋です。食の秋を楽しむ粋なゴルファーもたくさんいます。スコアにかかわらず、ゴルフコースのランチは全てのゴルファーに平等なのがありがたい、と感謝するのが正解だと遙か昔に教わりました。「新米になりました!」というような張り紙をレストランで見ると、思わずご飯を大盛りにしてしまう人もいます。新米は、お米の国のゴルファーにとって秋の楽しみのひとつです。
昭和の終わりの頃、学校給食のように自分で取りに行くスタイルで、ご飯のお代わり自由というサービスが大流行しました。お代わりに対応するスタッフの負担を減らす効果があるのに、客側のお得感が増すという一石二鳥のWinWinだったので、一気に広まりました。
バブルの波がその直後にきたことで、「大は小を兼ねる理論」の”総大盛り時代”がやってくるきっかけのサービスだったという分析もあります。バブルが弾けて平成の時は流れましたが、多くのゴルフコースで”総大盛り時代”の名残りは健在です。ゴルフコースのランチはボリュームがあることが正義だ、という風潮があります。
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通常の状態で大盛りになっていて、大盛りを頼むとメガ盛りというか特盛りになるゴルフコースのレストランは多いのです。大盛り無料ならまだしも、有料の場合にその傾向は強くなるようです。
ゴルフコースのランチは美味しいので大盛りにしたくなると考える男性は多く、全体としてボリュームがあることは正義である、という主張が受け入れられてきたのだと思います。
しかし近年、「ゴルフコースのランチは量が多すぎる」という疑問を持つゴルファーが増えているという話をよく耳にするようになりました。
小ライスやライスなしにしても、安くならないのはどうして?
素敵女子ゴルファーの取材をしていたときに、こんな疑問を聞きました。
「ランチで、小ライスとかライスなしでとかお願いしたときにその分が割引にならないのは、あれ? って思うことがあります。大盛りは200円増し、とかメニューに書いてあるとなおさらおかしいなぁと」
ごもっともです。早速いくつかのゴルフコースに聞いてみました。
<大盛り無料のコースの場合>
ご飯の盛り具合はサービスの一環なので、大盛りも無料、小ライスもライスなしも同じく無料という考え方
<大盛り有料のコースの場合>
今後そういう声が高まれば、レスオプションの料金体系で対応したいと考えているという回答が多いが、現在は料金設定がないから割引対応はできない
ということのようです。
ちょっと面白かったのは、小ライス、またはライスなしという注文の時は割引ができない代わりとして、小さなゼリーをサービスで付けて対応しているレストランです。ランチはセットメニューなのでバラバラに対応するのは正直大変だけれど、そういうお客様が増えてきたので苦肉の策でのサービスなのだそうです。
ゼリーが見合っているか、と考えれば微妙かもしれませんが、心意気としては伝わってほしいものです。
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