フルショットも打ちやすい。球がつかまって前に行くウェッジ
2023年の「JAWS フォージド ウェッジ」以来3年ぶりとなる軟鉄鍛造モデル「X フォージド ウェッジ」。新しい「X フォージド アイアン」同様、軟鉄S15Cを採用し従来以上に心地よい打感が得られる。ヘッド形状は、「OPUS」および「OPUS SP」の「シェイプ6」を踏襲したティアドロップ型で、ホーゼルからフェース面にかけて滑らかな曲線でつながっている。サイズはやや大きめだが、そもそも「OPUS」や「OPUS SP」はコンパクトサイズなので標準サイズと考えていいだろう。特徴の一つはリーディングエッジ。「JAWS RAW ウェッジ」と「JAWS フォージド ウェッジ」の中間的な丸みに仕上げられた。

「手に取ってソールを見た限りでは、うまい人が使うウェッジだな、という印象でした。58度のフルショットで80ヤード飛ばない感じだろうと思っていましたが、打ってみるとヒール側のバウンスが効いてボールを前に飛ばしてくれる。スタイルはさておき、ソールの削り方に工夫がある本格派のウェッジの場合、振るほどヘッドがボールの下を潜って上に飛びやすいですが、X フォージド ウェッジはボールをつかまえてくれます」(石井)

「見た目はペタっとしているのに、打つ瞬間に突然可変してバウンスが出てきたんじゃないか、というくらいバウンスを感じますね。弾道を低めにしても、しっかりスピンが入る。”これはちょっと違うぞ!”と思って何発もフルショットしちゃいました(笑)。僕はロフトの多いウェッジではフルショットしませんが、このモデルなら振ってもスルッと抜けず、押し込んで打てる感じがあって85ヤードくらい打てた。これならフェアウェイからフルショットでもイケます。いい意味で裏切られましたね」
OPUSやOPUS SPに匹敵する高いスピン性能
「グリーン周りになるとソールが本領を発揮して何でもできます。シンプルにスクエアに構えて打つのはもちろんのこと、フェースを開いても扱いやすい。ボールを操る要素をしっかり備えながら同時にやさしさも感じます。多少入射角が変わってもバウンスの効き方がすごく適切で、下支えしてくれる黒子がいるようです。真っすぐ構えて真っすぐ打つこともできますが、それだけじゃもったいないと感じさせるくらいの性能です。 “なるほど、石川遼プロはこういうウェッジが好きなんだな”と思いながら打っていました」

「初見ではうまい人向きだと思いましたが、これだったら使える層はグンと広がりそうです。逆に言うと“ソールってこうやって使うんだよ”とウェッジに教えられているような気さえします。モリモリにバウンスがついた方がやさしいと考える人も多いと思いますが、ソールが補助輪のように機能してイメージ通りの球が出るX フォージド ウェッジを味わっていただくとウェッジの見方が変わるかもしれません。とかくテクニックを使いたい人がウェッジをいじり始めると、どんどん尖ったものになりがちですが、X フォージド ウェッジは最初からいい塩梅にセットアップされています。テクニシャンのみならず、本格派のウェッジを使う入り口的な存在にもなるでしょう。確実にバウンスは機能して効果をもたらしてくれていますからね。スピン性能も言うことなしで、OPUSやOPUS SPに勝るとも劣らない止まり方。打っていると楽しくて止まらなくなります」

フェースの溝は「OPUS SP」のスタイルを踏襲しているが「X フォージド ウェッジ」では溝が17Vグルーブに変更された(OPUSウェッジまでは37Vグルーブ)。これは「OPUS」より溝の角度を鋭角にして、ラフやウェットなライ、バンカーなどさまざまな状況でも安定した打ち出し角と高いスピン性能を発揮する設計だ。フェース表面も「OPUS SP」で初登場したディープフェーサーレーザーを継承。レーザー加工による網目状の粗さがスピン量を最大化するという。となると、「OPUS」とはどんな違いがあるのだろう?

「X フォージド ウェッジ」は、本格派の形状と操作性を持ちながら、ソールの働きによってミスへの寛容性も備えたバランスの良いモデルに仕上がっている。フルショットで押し込める性能に加え、フェースを開いても扱いやすい操作性は、ツアープロの要求に応えるだけでなく、アマチュアにとっても扱いやすさにつながる要素だ。
さらに、「17Vグルーブ」と「ディープフェーサーレーザー」の組み合わせにより、「OPUS」「OPUS SP」に匹敵するスピン性能を実現。ソールはSグラインドとCグラインドの2種類に絞られ、テクニックとやさしさのバランスを取りながら幅広いゴルファーに対応する設計となっている。
操作性とやさしさを両立した新しい軟鉄鍛造ウェッジとして、「X フォージド ウェッジ」は本格派を志向するゴルファーの新たな選択肢となりそうだ。

「X フォージド ウェッジ」のソール形状は、ロフト48度から52度までがSグラインド、54度から60度までがCグラインド。ともにロフトに合わせて操作性と程よいやさしさを両立させた形状を採用している。ロフトは48~60度まで2度刻みに7種類、バウンスは全て10度で設定されているので選びやすい。もちろんカスタム対応も万全。ピンを狙うエリアが広がりそうな今回の「X フォージド ウェッジ」をぜひお試しあれ。

「X フォージド ウェッジ ブラック バージョン」も同時発売。ヘッドは高い摩耗性が特徴のQPRという表面処理が施されている。シャフトも黒で統一され、N.S.PRO 950GH neoのLuxury Black仕上げとDynamic Gold S200 ONYX BLACKの2種類が用意されている。




















