首位の米澤は最終日最終組での勝率66%!

開催コースであるMZ GOLF CLUBに近い茂原では最大瞬間風速8.6メートルを記録。体感的には10メートルを超える風が吹き続けた中で7バーディー、1ボギーの66で回り、自身初の単独首位で最終日を迎えるのが米澤です。最終日最終組は過去に3回経験しており、そのうち2回は優勝しており勝率は6割越えです。

昨年大会は2日目に首位に立ちながら、その後70、71と伸ばせず悔しい思いをしました。雪辱を期す今年は「結果はコントロールできないし、何かを変えようというのもないと思います」と落ち着いた表情で話しました。

昨年大会はパー70の設定だったのがパー72となった今年は一日で9アンダー、8アンダーといったビッグスコアが続出しているだけに、最終日も伸ばし合い必至ですが「スコアだけに固執したプレーはしたくない」と平常心でのプレーを目指します。

1打差2位の佐藤大平は“マン振り練習”でスピン量を減らすことに成功

1打差で2位につけた佐藤大平は東北福祉大の先輩、永野竜太郎との練習で“覚醒”したドライバーを武器に昨年の「フォーティネットプレーヤーズカップ」以来のツアー2勝目をめざします。

永野に相談したのは、時おり3000rpmを超えてしまうこともあるスピン量をどうすれば減らせるか? というもの。

その上で取り組んだのが「120%で振る」(佐藤)。マン振り練習でした。

この際は「ボールスピードで174(時速、マイル。秒速換算で約77.8メートル)を出そうというのをテーマにやっています」とのことです。

こんなに強く振った(叩いた)ら強風下ではボールが吹き上がってしまいそうですが、逆にスピン量を減らすことに成功したのだそうです。

その効果でフェアウェイキープ率は強風の中でも85.7%と安定しているのは最終日へ向けて心強いところです。

今平周吾はパットにひと工夫

やはり1打差で2位の今平周吾はグリーン上でのひと工夫が光りました。

初日に「ショートしがち」で30パットした原因が「重め」と感じたグリーンに対応できなかったことと自己分析し、パッティングの際に「手首を固めないで、柔らかく使うようにしたら(ボールが)順回転になりました」と言います。

こう説明しながら身振りをしたのは、いわばショットの時のようにコックを使う動きのエッセンスを加えることでした。これをやるシチュエーションは主に「重いグリーンでのロングパットでタッチを合わせるためにやることはあります」(今平)。

今大会のグリーンコンディションは12フィート近いスピードが出されていますが、今平にとっては傾斜や風向きで重く感じることが多かったようです。

この日は26パットで、平均パット数1.6154は出場選手で堂々の6位でした。

今大会の賞金総額2億円はシーズンで屈指の高額となっています。

平常心の米澤。ドライバーで覚醒した佐藤。グリーン上の対応力でセンスを発揮した今平の誰が混戦を制するのか。

あるいはビッグスコアで逆転する選手がいるのか。

最終日の展開が見ものです。

(取材・文/森伊知郎)