4打差に17人! 大混戦で始まった最終日を制する

4打差以内に17人がひしめくという大混戦で始まった最終日を制したのは桑木でした。

髙野愛姫と首位タイでスタートすると11番までに6バーディー。

フェアウェイを外したのは1回だけ。3ラウンド通算でも4回だけで全体トップだったティショットの安定感が勝利を引き寄せました。

この優勝で、熱望していたメジャー「全米女子オープン」(6月4~7日、カリフォルニア州リビエラCC)の出場資格を得ることも確実になりました。

桑木の「Sky RKB」開幕前の世界ランキングは79位。

現状で「全米女子オープン」の出場資格を得る最後のチャンスは「5月25日時点の世界ランキング75位以内」をクリアすることです。

デッドラインは来週の「ブリヂストンレディス」までですが、3週間後に迫っているメジャーへの諸々の準備を考えると少しでも早く確定させたいところ。

79位から75位、というと少し頑張ればクリアできる、と思えるかもしれません。

ですが世界ランキングのポイント付与が日本ツアーに比べて約3倍もあるアメリカLPGAツアーでプレーする選手の成績も絡んでくるので、桑木が「全米女子オープン」出場を確実にするには今週か来週優勝することが目安でした。

先週の「ワールドレディスサロンパスカップ」で優勝した河本結は65位から50位へと大きく順位を上げたように、桑木の世界ランキングも上がって「全米女子オープン」の“安全圏”に入ることが見込まれます。

マキロイやタイガーに感激したリビエラに自分も立てる

3年前にロサンゼルスで合宿をした際にアメリカPGAツアーの「ジェネシス招待」の練習ラウンドを見学。ローリー・マキロイやタイガー・ウッズのプレーを目の当たりにして大感激し、自分もここでプレーしたいと熱望した舞台に立てることになりました。

昨年“ギャン泣き”した「全米女子プロ」での雪辱も視野に

メジャーの出場資格、の意味では「全米女子プロ」(6月25~28日、ミネソタ州ヘイゼルティン・ナショナルGC)も「5月25日時点の世界ランキング70位内」があり、こちらもクリアできるかもしれません。

昨年大会は初日に82の大叩き。

2日目はラスト2ホールの連続ボギーで1打足りずに予選落ちして「ホールアウトしてから、車の中でもずっと泣いていました。“ギャン泣き”です」だった悔しさを晴らせる可能性も出てきました。

ポイントランキング4位に浮上 女王への課題は

この優勝でポイントランキングは4位に浮上し「今は国内で年間女王をめざします」の言葉も現実味を帯びてきました。

そのために必要なのが「最終ラウンド(R)のスコア」を改善することです。

桑木は今シーズンの平均スコアが71.5806でツアー全体の5位ですが、最終Rの平均では71.3750とスコアは若干良くなっているものの、ランキングは17位に下がっています。

年間女王を獲得ポイントによって決まるようになった2022年以降で、この部門でトップ10を外した女王はいません。

ちなみに「最終R」とは3日間大会、4日間大会に関わらず「最終日」のこと。

これを「第3R」「第4R」と細かく分けると、「第3R」は平均スコアが70.8750で6位と、71.1247で15位だった昨シーズンより改善されています。

ところが「第4R」は73で34位と、71.6901で27位だった昨シーズンより悪くなってしまっています。

獲得できるポイントが4日間大会は3日間大会の1.5倍。

国内メジャーでは2倍になるので、ここは何としてでも改善したいところです。

逆に言うと、改善ポイントが明確なので、それを成し遂げれば、女王取りの可能性も一気に高まることでしょう。

(文/森伊知郎)