打ったボールがカートや人に当たっても無罰。次のプレーは球が止まったところから
球が意図せぬ方向に飛んでしまい、何かにぶつかるというのはよくあること。障害物の代表的なものが樹木で、当たれば球の進路は大きく変わってしまいます。とはいえ、当たったからといってペナルティを科せられることはなく、跳ね返った場所によっては大きなショックを受けつつも、球が止まった地点から当たり前のように次のショットを行いますよね。
では、もともとそこになかった(固定されていなかった)カートに当たった場合はどうなるのか? 結論からいえば、意図的に当てたのではない限り、ペナルティを科せられることはありません。
プレーしている全員が使う共用カートの場合、本人ではなく同伴競技者が進めるケースもありますが、誰が停めたとしても罰打なし。当たった瞬間、そのカートが動いていたとしても、ぶつけたプレーヤーには何のお咎めもありません。もちろん、カートを動かしていた人も罰なしです。
また、対象はカートだけでなく、自分自身や他のプレーヤー、キャディ、自分の道具、さらにコース内にいた動物に当たった場合もペナルティはありません。
さて、次のショットをどこから打つかですが、これも木に当たったときと同じで、球が止まったところから。当たった球がフェアウェイに跳ね返ってくればラッキー。もし、不運にもOBゾーンに飛び込んでしまったら、OB扱いになります。もちろん、池に入った場合もルールに従って処置をします。
何かに当たったからといって必ずしも最悪の結果になるわけではありませんが、気持ちのいいものではありません。前方に人がいないかどうかは、ほとんどの人が確認してからショットをしていると思いますが、カートがどこにあるかもしっかりチェックするようにしましょう。
なお、グリーン上で打った球に関しては、少し処置が異なります。
グリーンで打った球がグリーンを飛び出してカートに当たるなどということはあり得ませんが、グリーン上の人や動物、置いていたクラブに当たる可能性はあります。もし当たってしまったら、どうなるのか?
グリーン上でも“当てた”ことに関してのペナルティはありません。ただし、そのストロークは無効となり、元の位置にリプレースしての再プレーとなります。このルールを知らず、球が止まったところから次のプレーをすると誤所からのプレーとなり、2罰打となってしまうので注意してください。
念のためにいっておきますが、他の球に当ててしまった場合は2罰打ですからね。また、この場合は、人に当たったケースと異なり、球が止まったところからプレー再開となります。
ちなみに、カートに当てても無罰というルールになったのは、2019年のルール改正後。いまだに「カートに当てたら1罰打」と思っている人もいるようなので、もし勘違いをしている人がいたら正しいルールを教えてあげましょう。
文・真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。













