亀なのに初速が“ギュンッ” 新型マレットの特徴は?

オデッセイの新しいパター「TRTL(タートル)」は、その名の通り“亀”をイメージさせる独特な形状が特徴のマレット型パターだ。

ヘッド形状は小ぶりなマレットタイプ。ソール側を見ると、亀の甲羅を思わせるような六角形の構造が目を引く。これは単なるデザインではなく、高慣性モーメントのパターを作るために考えられた構造だという。

メーカー担当者によれば、初期段階から「亀で作ろう」と開発がスタートしたという。そうして出来上がった「タートル」は、高慣性モーメントでヘッドがゆっくり、安定して動く。まさに“タートル”というネーミングにピッタリだ。さらに、甲羅のような六角形の部分は空洞で、ゴールドのソールプレートはアルミ製、軽量化と耐久性のバランスを考えて設計されている。

また、ソール形状は座りの良さにも配慮されており、アドレス時にヘッドがピタッと安定しやすいようにラウンド形状が計算されているという。

この座りの良さは、すでに試合で「タートル」(クランクネック)を使用している神谷そらが使用感の中で強調していた。

「先週の初日に使ったんですけど、まず地面にピタッと置けて、トゥ側が浮いちゃうこともなく構えやすいです。もともとELEVENを使っていたんですけど、形状が似ているので違和感なく使えました。それから、ボールの直進性がすごいありました。打感はホワイトホットよりはしっかりしていて、弾き過ぎず弾かな過ぎず、ちょうど良く感じました。それと、デザインがかわいい!」(神谷そら)

丸い点を2つ入れたボールを頭に見立てて構えると、その見た目は完全に亀。

ゼロトルクも含めてネックは4種類

「タートル」はヘッド形状こそ1種類だが、ネックは4種類が用意されている。ダブルベント、ショートスラント、クランクネック、ゼロトルクという構成だ。

フェースの向きをできるだけ安定させたいというニーズがプロ、アマを問わず高まっているというツアー担当者。そうした流れの中で、「タートル」はオデッセイが新たに提案する高安定マレットといえそうだ。

4つのソールウェイトでフィーリング調整が可能。新インサートはややソリッドな打感に

「タートル」のもう一つの特徴が、ソールに配置された4つのウェイトだ。初期設定では後方に重いウェイトが装着されており、重さはネックによって違っており、「前10g:後15g」もあれば「前5g:後15g」もある。ウェイトの重量はウェイト裏側に記載されている。そのため、前後を入れ替えることで、重量配分を変えることで重心位置を調整できる。

さらに、インサートは「Ai-DUAL」をマイナーチェンジさせ、表面は樹脂、裏側はアルミを使用した新しいものが採用されている。もちろん形状はAIによるデザインだ。

「Ai-DUAL」インサートよりもやや硬めのフィーリングで、ボールスピードを出しやすく調整されているという。夏場の重いグリーンでも転がりを出しやすく、打感は少しソリッドな印象になっているようだ。

このインサートの特徴を、試してすぐに察知したのが福山恵梨だ。

「亀、かわいいです。ネックはクランクが良さそう。打ちやすいし、初速が出てます。ギュンって感じです。打たなくても飛んでくれる。ウェイトの位置を変えるなら前を重くしたいですね(クランク/前10g:後5g)。良い亀ですね(笑)」(福山恵梨)

じっくりと時間をかけて「タートル」を試していたのは穴井詩。

「いいですよ。直進性もすごいし、長い距離も安定しているし。オリジナルのグリップもしっくりきます。デザインがかわいくて、構えちゃうとソール側が見えなくなっちゃうのが残念です(笑)。緑というカラーも、思ったほど気にならなくて、全然大丈夫。今週、使ってみようかなっていうぐらい、いい感じです。それから、打感は柔らかいけど、転がりがいいです。すごいスムーズな転がりです」(穴井詩)

今週、初日は雨予報。そのため、打ち切れないタイプだという穴井は「この亀が後押ししてくれたらいいな」とニューパターに期待を寄せていた。

「打っていくラインがイメージしやすいです」という馬場咲希も見た目が”かわいい”と好印象を持っていた。

オデッセイのマレットの“次の代表作”を目指す意欲作

オデッセイには、これまで「ロッシー」「2ボール」「#7」「ジェイルバード」など、マレット型パターの代表作と呼べるモデルが数多くある。「タートル」は、それらに続く新たなマレットの柱を目指して開発されたモデルだという。

もともとは日本企画としてスタートしたモデルだが、アメリカ本社側でも評価が高まり、グローバル展開も視野に入るほど注目度が上がっているようだ。

高慣性モーメント、調整可能なウェイト、新インサート。オデッセイの新作「タートル」は、見た目のインパクトだけでなく、パターに求められる安定感と転がりを追求した意欲作といえそうだ。

今週、神谷そらや穴井詩に加えて青木瀬令奈なども投入を決めているとのことで、「タートル」の安定性でストロークをどこまで縮められるかに注目したい。

ヘッドカバーも「亀」。「かわいい〜」と連呼しながらスマホで撮影していた福山恵梨。