エアレーションの穴は修復NG。気になってもそのままストロークを

2019年に実施されたルール改正で、グリーン上の修復に関する規則がかなり緩和されたのはご存じの通り。以前はスパイクでできた傷は修復できなかったのですが、改正後は、「人や外的影響によって生じたグリーン上のあらゆる損傷を、罰なしに修復できる」ことになりました。

具体的には、砂やバラバラの土を取り除けるほか、以下の損傷の修理が認められるようになりました。

  • ボールマーク、靴による損傷(例えばスパイクマーク)、そして用具や旗竿が原因となる擦り傷や窪み
  • 古いホールの埋め跡、芝の張り替え跡、張芝の継ぎ目、メンテナンス器具や車両による擦り傷や窪み
  • 動物の足跡、蹄の窪み
  • くい込んでいる物(例えば、石、どんぐり、ひょう、ティー)や、それらによる窪みなど。

ただし、修復作業のためにプレーを遅らせるのはNG。また、修復をすることによってホールへの道を作るなどの行為は禁止されています。

なお、修復方法に関してはわりと緩やかで、手、足、他の体の一部、または通常のボールマーク修理器具、ティ、クラブ、通常の用具などでの修理は可能となっています。

しかし、その一方で、パッティンググリーンの損傷には次のものや状態は含まれないと記されています。

  • パッティンググリーン全体の状態を管理するための通常の作業(エアレーションの穴やバーチカル・モゥイングによる溝※芝生管理作業で生じる細かい切れ込み)
  • 散水、雨、その他自然の力
  • 自然な表面の欠陥(例えば、雑草、地肌が露出した区域、病気または生長がまばらな区域)
  • ホールの自然な摩耗

このルールを見ても分かるように、芝生管理のためにグリーンに空けられたものであるエアレーションの穴は、どんなに気になっても修復できないということです。

「スパイクマークかエアレーション跡かの区別がつかない」という人もいるでしょうが、判断材料は、「人が付けた損傷」か、「コース管理作業や自然が原因」です。

前者ならば“直せる”、後者ならば“手を付けてはいけない”ということになります。

少し分かりにくいのですが、穴が規則正しく並んでいてしっかり穴が空いている場合はエアレーション跡だと思って間違いないでしょう。「エアレーションを知らなかった」という理由でうっかり修復してしまうと2罰打になるので気をつけてください。

また、競技会やコンペで迷ったときは、勝手に判断しないこと。必ず同伴競技者に相談するようにした方が無難です。

文・真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。