■スリクソンZXiシリーズと同じ素材、製法

S15C鍛造と言えば、「スリクソンZXi7」「スリクソンZXi5」アイアンが採用し、ソフトな打感が評判となっている。打感だけではなく、優れた機能性で人気のアイアンとなっている。このアイアンと同じ素材、同じ製法で作られたのが「クリーブランド RT iフォージド ウェッジ」だ。

やや大きめのサイズと、アイアンに近い形状が特徴。この形状は松山英樹監修モデルの「クリーブランド588RTX2.0 プレシジョンフォージド」の流れを汲む。

「クリーブランド RT i-FORGED ウェッジ」を試打したのは、高橋良明プロ。

「やはりS15Cなので、ボールのくいつき感も、乗り感も強く、打感は期待通りにソフトです。ツアーモデルの単品ウェッジとしてはヘッドサイズがやや大きめです。また、ネックがスゴク長いことも特徴です。大きめのサイズと長いネックでフェース上下方向の慣性モーメントが大きく、打点がフェースの下寄りでも上寄りでもロフトの変化が少なくなるので、球の高さが安定して、狙った所に球を落としやすくなっています」(高橋プロ)

ロフトの変化が少ないことと、くいつきの良さで、球が低めに打ち出されてスピンもかかりやすいと評価。

「ソールにはグラインドが施されていますので、フェースを開いても使いやすくなっています。ただし、フェースを開いて使うより、あまり開かずに使う方が、このウェッジの良さを生かせると思います」(高橋プロ)

ネックが長く、ヘッドも大きめで、ボール初速と打ち出し角が安定するのが特徴なので、あまりフェースを開かずに使えば、クラブが打点のブレをカバーしてくれることがこのウェッジのメリット。「インパクトでロフトの変化が少ないので球の乗り感が強く、スピンもしっかりかかります」(高橋プロ)

テーパーが付けられた長いネックが特徴的。この効果でインパクトのロフトの変化が少なくなる。

「安定性が高いので、フェースを開いて構えて意識的にトゥ寄りの球を当てて球の勢いは殺しつつ、ロフトを立てながらスピンをかけるような打ち方には、あまり向いていないかも知れません。こうした打ち方は、プロやトップアマに限定されるはずですから、多くのゴルファーには、安定性のメリットの方が大きいはずです」(高橋プロ)

フェースの溝と溝の間には、溝と平行なラインと斜めの線を組み合わせたレーザーミーリングが施され、摩擦力のアップとウェット時のスピン性能に貢献。

まとめると「クリーブランド RT i-FORGED ウェッジ」は、ソフトな打感と適度なやさしさで多くのゴルファーがスピンの効いた球で狙った所に球を運びやすいセミオートマ系のウェッジです。

クリーブランド RT i-FORGED ウェッジ

●素材/S15C(軟鉄鍛造) ●ロフト(バウンス)/48(10)、50(10)、52(10)、54(10)、56(10)、58(10)、60(10) シャフト/ダイナミックゴールド(S200)、N.S.PRO 950GH neo(S) ●価格/2万8600円~

テスター/高橋良明(たかはし・よしあき)

1983年生まれ、東京都出身。2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。DSPEゴルフスタジオ、ヘッドコーチ。