ティーオフは午前7時50分 プレーオフ終了は午後3時50分!

2日目を終えて24位だったミニョンが最終日をスタートしたのは午前7時50分でした(雷雲接近のため当初より30分遅れ)。

9バーディーを重ねて単独首位の13アンダーでホールアウトすると、1時間20分後にスタートした最終組など後続の展開を待つことに。

13アンダーに並んで18番パー5に来た吉崎と大出がバーディーパットを決められずにプレーオフに突入すると、7ホールで6つのバーディーを奪い、食い下がる大出を振り切りました。

ウェッジのロフト差が9度と6度もある理由は

そのキャディーバッグを見させてもらうと、?マークが浮かびます。

アイアンは4番からPWまでがタイトリスト「T250」で、PWのロフトは43度。

その下の52度のウェッジ(タイトリストSM11)とのロフト差が9度もあります。

これは間にひとつクラブが入ってもおかしくないほどのギャップです。

その理由を本人に聞いてみたところ、確かに以前はこの間にロフト48度のウェッジを入れていたとのこと。

それが「最近はコースの距離が長くなってきたので5番ウッドやハイブリッドを入れた方がいい、と思ってこのセッティングにしています」とのことでした。

ミニョンが日本女子ツアーに参戦したのは2017年から。

日本女子ツアーのコース全長の平均は2015年に6510ヤードだったのが、2025年は6619ヤードと100ヤード超も長くなりました。

今シーズンのドライビングディスタンスは251.35ヤードで11位。

「ニチレイ」では259.167ヤードで2位でしたが、距離が伸びたことに対応するためにはウェッジを減らしてでも長い番手を手厚くすることが有効、との判断です。

ちなみにPWの飛距離は115ヤードで52度は87ヤード。この間の距離はPWのコントロールで打ち分けているのだそうですが「それも好きですし、問題はないです」とのことでした。

優勝セッティングを見ると、さまざまな工夫が…(撮影/森伊知郎)

4Uと4Iのロフト差が1度しかないことを聞くと…

一方で「GT3」ユーティリティの4番と「T250」アイアンの4番ではロフト差が1度しかありません。

これには「10メートル(約11ヤード)ぐらいのギャップがあるので。1度で何でですかね?」と、それぞれの飛距離や弾道の違いでスペックを決めており、しっかり差がでていることから1度しか違わなくても問題はない様子でした。

3Wは13.5度 ドライバーは8度台!

3番ウッドにはロフト13.5度のタイトリスト「GT2」を入れています。

これは「元々は15度を入れていたんですけど、ボールが上がりすぎると不安になるので去年のソニー(日本女子プロ選手権)からロフトを立てたモデルにしました」と説明してくれました。

ドライバーはタイトリスト「GT3」の9度ですが、弾道調整機能(SureFit)を「C1」のポジションにしているため、0.75度立っていることになります。

「早く終わって、帰ってのんびりするつもり」だったのが…

スタート前には逆転のことは全く頭になく「早く終わって帰ってのんびりしようと思っていました。

それがリーダーボードで自分の名前がどんどん上がっていくのを見て「ワンチャン、ある?」と気持ちを切り替えると、正規のラウンドとプレーオフ合わせて25ホールで15バーディー、ノーボギーの圧巻のゴルフでした。

通算8勝目で生涯獲得賞金6億円の大台を突破して次の目標を聞かれると「メジャーに勝ったことがないので、勝ちたいですね」と言いました。

一昨年の「日本女子オープン」(大利根)は6845ヤードでツアー史上最長。

昨年の「ソニー日本女子プロ」(大洗)は6840ヤードで史上2位(いずれもパー72)と、近年のメジャーは距離が長くなっているだけに、怖い存在となりそうです。

(取材・文/森伊知郎)