T島 各社、秋発売のシャフトがツアーで目撃されていますね。ギアマニアの友人などに“どうなの?”と聞かれることが増えてきました。まだ打ってませんって(笑)

金子  そろそろ我々にも情報が集まってきました。秋の新製品は、三菱さんを除いて日本で開発されているシャフトですよね。通常なら(笑)

T島 そうだね、通常なら。スピーダーNXシリーズ、ツアーAD、ATTASの最新作。三菱さん今回はTENSEIかな。つい10年前は6Sに人気が集中していたけど、今どきは5Sに人気が集中している気がしますが?

金子 今は50g台のシェアが高いです。40g台も増えてきました。大蔵ゴルフスタジオはフィッティングスタジオなので、シャフトの硬さは各種ですけど、やっぱり大手クラブメーカーさんのカスタムシャフトを分析すると5Sがメインですし、男性のお客様がご自身で選んだドライバーには5Sが入っていることがほとんどですね。

T島 そうですよね。どうしてもそうなりますよね。今回はオーバースペック、アンダースペック問題について話してみたいと思います。

カスタムシャフトは50g台のSの需要が増えてきた。

T島 そうですよね。どうしてもそうなりますよね。今回はオーバースペック、アンダースペック問題について話してみたいと思います。

そもそも硬さの基準がない!?

金子 60g台のSがメーカーカスタムシャフトの時代よりはマシですが、依然として男性はオーバースペック、女性はアンダースペック傾向な気がします。

T島 そんな気はします。まずは今更聞けないことだけど、硬さの基準の話から。そもそも基準というものは無いので問題なのですが、傾向からお話しましょう。メーカー(日本メーカー、日本仕様)の純正シャフト、シャフトメーカーがシャフト単体で販売しているシャフト、US発信のシャフト、並行輸入品に入ってる純正シャフト。同じSでも硬さがそれぞれ違います。

金子 なかなか通じない話でお客様にもお話するのですが。硬さは同じメーカーでも無くて、モデルごとに違います。なので混乱してしまう方が多いです。US発信のシャフト、並行輸入品に入ってる純正シャフトが一番硬い。次がシャフトメーカーがシャフト単体で販売しているシャフト。そしてメーカー(日本メーカー、日本仕様)の純正シャフト

の順です。

T島 そうですね。同じSでも3種類ある。ホントはもっとあるけど(汗)海外のメーカーでも日本仕様の純正シャフトは柔らかくしているのです。そしてシニア向けとアスリート向けのSも違います。これじゃ選ぶの難しいですよね?

金子 はい。T島さんが紹介してくれたお客様。ヘッドスピードが45m/s以上あるのに、自分のクラブについているシャフトはSだから大丈夫。曲がるのはスイングのせい。と仰っておられて。色々打っていただいたら納得してもらえました。日本仕様の純正シャフトのSをシャフトメーカーのSにしたら曲がらなくなりました。

T島 まあスイングも良くないんだけど、Sだから大丈夫。と思っていたわけです。日本のメーカー、日本仕様の純正シャフトのSが柔らかくなったのは、“俺は飛ぶ”と思っている人が多いからです。試打会でRシャフトをオススメすると嫌な顔する。売れない。だったら純正シャフトのSをR並みにしちゃえ!ってことです。例えば2000年代初頭に流行ったS-YARDのドライバー。純正のSシャフトの振動数を計測すると250cpmを超えていました。今の純正シャフトは240cpmぐらいかな。1フレックスぐらい柔らかくなっています。シャフトメーカーのSと同じぐらいですか?

金子 そうですね、実際それぐらい差がありますね。シニア向けモデルの純正シャフトのRは昔のレディースシャフトと変わらないです。

T島 そうなんだよね。だからメーカーのカスタムシャフトを選ぶとSだけしか選べない事がほとんどなので、オーバースペックになります。あと女性の方は、私は軽くて柔らかい方がやさしいから・・とアンダースペックになりがち。

金子 以前この連載でも書いていた“軽くしたガール”って傾向ですね。柔らかいのは良いけど、あまり軽くすると手打ちを助長する場合があるので、そこは慎重に。

柔らかいシャフトはスイングがよくなる!?

T島 柔らかいシャフトの練習器具って巷では沢山販売されていますが、シャフトのしなりを感じて、しなりを使ってうてるようになるので、スイングが良くなります。今流行りのワンフレックスシャフトはその傾向がありますね。実はフィッター金子は、レディースシャフトより柔らかいワンフレックス系のシャフトを愛用しています。

金子 T島さんもワンフレックス系好きですよね。私はデザインチューニングのメビウスボロンというシャフトを使っています。オーバースペックの硬いシャフトを使っているとついついシャフトをしならせようと、切り返しで力んでしまいスイングを知らず知らずに崩してしまいがちです。自分に合ったフレックスなら問題ないのですけどね。

金子氏、T島氏が使うシャフト。いずれもしなりがあって柔らかめ。

T島 私はフジクラさんのスピーダーブースト、USTマミヤさんのATTASスピードを使うことが多いです。どちらもワンフレックスではありませんが、非常に柔らかくしなり量も大きいのですが、インパクトでしっかりヘッドが戻ってきて、飛距離も方向性も良いです。スイングにも良い影響があると思います。

金子 スイングを良くしたい練習器具として良いと思います。逆に女性ゴルファーに多い、ヘッドスピードがしっかりあるのに、レディースモデルを選んでしまうアンダースペックだと、軽くて柔らかいシャフトに合わせて振るクセが付いてしまいがちです。今は可変スリーブで簡単にシャフトを入れ替えることができるモデルが多いので、柔らかいシャフトで練習して、自分にあったスペックでラウンドするということも出来ます。

T島 そもそも合っていることが前提。その上でワンフレックス系のシャフトで練習したりスイングチェックしたりする二刀流をワタシ的にはオススメしたいです。

金子 フレックスに基準が無い。硬すぎる、重すぎるシャフトはスイングを壊しがちということだけでも、覚えておいてくれると嬉しいです。

T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。

取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷

住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内

営業時間:11:00〜19:00

定休日:毎週月曜日

TEL:03-6413-9272

https://www.ogs-p.jp

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