スイングを作るのと並行してドライバーの練習もするべき

「7番アイアンだけ打っていれば練習は十分か?」ということですが、スイングを作るという意味ではそれでもいいと思います。ですが、そもそも「7番で練習する」というのは、7番アイアンが比較的当たりやすく、かといって簡単でもなく、セットの真ん中あたりに位置するクラブだからで、7番でなければいけないわけではありません。

アマチュアの方の練習でよくあるのは、ドライバーばかりバンバン打ってしまうこと。球が曲がったり、うまく当たりませんから、みんな意地になって真っすぐ飛ぶまで打ち続けるわけですが、これってストレス以外の何ものでもなく、打てば打つほど悪い動きが身についてしまいます。そのため7番をはじめとするミドルアイアンで練習しましょう、となったわけです。

でも、アマチュアの方の場合、ドライバーの調子がいいとスコアが良く、ドライバーが曲がると崩れる傾向があり、特にアベレージゴルファーでは顕著です。アイアンはいいけれどドライバーが悪い。逆にアイアンはいいけれどドライバーがダメ、みたいなこともありますよね。

練習はラウンドでいい結果を出すためにやるものです。そう考えると、7番だけ打っていたのでは上記のようなアンバランスな状態がいつまで経ってもなくならないことも考えられます。こういった事態に陥らないようにするには、7番だけ練習するのでは不十分。練習を実戦に結びつけるには、ドライバーの練習もした方がいいに決まっています。そこで押さえておくべきは、7番とドライバーでスイングが変わるわけではないこと。変わるとすればインパクトポイント、ボールの当たり方です。

ドライバーでボールをつかまえたり、上げようとするとスイングが変わってしまう。これでは7番でスイングを作ってもムダになる。

言うまでもなくアイアンではおもに地面にあるボールを打ち、ドライバーではティアップしたボールを打ちます。前者はレベルブローかダウンブロー、後者はレベルブローかアッパーブローでボールをとらえないとトップやダフりのミスになります。例えばアマチュアの方のほとんどはドライバーが当たらないとボールをつかまえにいきがちですが、そうなるとドライバーとアイアンで打ち方を変えていることになります。

ドライバーはアッパーブロー、アイアンはダウンブローでボールをとらえるのが基本。アマチュアはスイングを変え、ドライバーでボールをつかまえようとしがち。

そうではなく、ドライバーではスイングの最下点にヘッドを置いてアドレスし、必ずそこを通過させてから打つようにする、といったような方法でスイングは同じでインパクトのポイントが違うようにするわけです。スイングプレーンを意識してもいいでしょう。ダウンブローに打ちたいアイアンではボールを上から叩くイメージになります。この場合、やや左向きのスイングプレーンをイメージすると適した当たり方になります。逆にドライバーではスイングプレーンをやや右向きにイメージする。こうすればスイングは変わらず、インパクトのポイントだけが変わってアッパーブローで打てるようになります。

ドライバーではやや右向きのプレーンをイメージするとクラブがインサイドから下りてアッパーブローに打てる。
アイアンではやや左を向いたプレーンをイメージして打つとダウンブローに打てる。

スイング自体はどの番手でも作れますから、7番で作ってきた人はそのままでOKです。ただ、ショットをスコアに直結させたいなら、ドライバーの練習も取り入れ、例えば交互に打つなどして当たり方を混同させないようにすることが必要です。


勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。