REDはワインレッドみたいなコスメもいい感じ

「26 VENTUS TR」シリーズのテクノロジーとしては、まず「VeloCore+(ベロコア プラス)テクノロジー」です。複数の高弾性素材をバイアス層に積層することで、オフセンター時のヘッドの捩れを抑制し、優れたボールコントロール性能を実現したのが「VeloCoreテクノロジー」。その高弾性素材を更にアップグレードしたのが「VeloCore Plus テクノロジー」です。これによりこれまでの「当たり負けしない強さ」に加えて、さらなる安定性の向上とボールスピードの向上、滑らかなフィーリングを実現しています。

そして「SPREAD TOW FABRIC(スプレッド トウ ファブリック)」。最外装に独自の開繊クロス材を採用し、中間部の捩れと曲げの剛性を高めることにより、ボールの散らばりを抑制。アップグレードされた「VeloCore Plus テクノロジー」との組み合わせにより、更なるスピード、安定感をもたらします。

早速コースで打ってみましたが、まずは少し優しく打てそうな「26 VENTUS TR RED」から。僕が打ったのは「5S」です。50g台かと思っていたら61gありました。結構重めなんですね。

コスメは濃いめのワインレッドという感じで、なかなか落ち着いた感じです。赤というよりは赤紫に近い感じかな。

打ってみましたが、まず感じたのは手元側がほんの少しマイルドにしなる感じ。前作の「TR RED」は個人的にはかなり手元側の硬さを感じてしまい、切り返しでどうしてもタイミングがとりにくかったのですが、今作はそのガチガチ感が少しなくなっている。柔らかいわけではないのですが、バキバキではないという感じ。これなら個人的にはタイミングがとりやすい。

そしてそこからインパクトに向けては一気に中間から先あたりが加速していく感じがあります。なかなかのスピード感がある感じがしました。振り感がとてもよく、軽く振れる感じがあります。ただ、さすがに「VENTUS」ですから、先が動きすぎて左に巻き込んでしまうような動きはありません。つかまりはもそこそこいいと思いますが、生粋のフェードヒッターの僕だと軽いフェードからほぼストレートという球になります。ただつかまったフェードになりますが。

弾道は中高弾道。普通に振ってもある程度球は上がってくれる感じでした。スピンも少し減るように感じます。先中調子ということですが、先端部は少ししっかりしているので、当たり負けするような感じもありません。

飛距離性能もなかなか高そうです。スピン少なめの球が高い球で飛んでいくので、しっかりとキャリーの出るシャフトという感じです。

「26 VENTUS TR RED」は全体的に少しマイルドな感じがありながらも、中間から先の動きが速くて、とても振り感のいいシャフトに仕上がっていると思いました。前作よりも扱いやすくなっているように思います。幅広いゴルファーが使いやすいモデルになっているんじゃないでしょうか。個人的には前作の「TR RED」は使えないな~という感じでしたが、これは使ってみたいと思いました。

次に「26 VENTUS TR BLACK」です。もうこれは毎回ハードで僕の手には負えないような感じなのですが、今回はどう仕上がっているのでしょうか。僕が試打したのは「5S」です。これも「TR RED」と同じく重量は61gとなっています。「TR BLACK」はこの「5S」が一番軽くて柔らかいモデルとなります。

コスメは当然ながら黒ですな。マット調の仕上げがなかなかカッコいいです。見ただけでハード感を感じますね。

打ってみましたが、これはやはりかなりのしっかり感を感じます。ただね、これもバキバキとした硬さではなく、切り返しでは少し手元側のマイルドなしなりを感じるんです。硬いけれども、歯がたたないという感じまではいかない。意外とタイミングもとりやすいんですよね。

切り返しからは、中間から先端にかけての硬さをしっかりと感じますが、インパクトではボールを押し込んでくれるような感覚があります。しなりはあまり感じませんが、ヘッドの場所は感じやすいし、思ったように振れるという感覚はあります。左に行くような感じは全くありませんね。

弾道は中弾道。シャフトが球を上げてくれるような動きはありません。つかまえてくれるような動きもないので、僕だと毎回フェードボールという感じです。ただ、直進性の高い強目のボールが出るので、中弾道フェードで、ランも含めると意外と飛距離が出ているんですよね。スピンはかなり少ないと思います。

シャフトは捩れる感じがほとんどないので、オフセンターヒットでも当たり負けするような感じはほぼありません。

「26 VENTUS TR BLACK」はやはりかなりハードなシャフトでしたが、少し手元側にしなりを感じるために、思ったよりも使えるかなと思いました。球筋も中弾道フェードで安定していたので、安定感という点では悪くないです。ただやはりしっかりと振ってやらないとダメだし、1ラウンド使うとなると、僕のヘッドスピードでは少ししんどいかな~と思いました。ヘッドスピードがある程度あって、ボールをつかまえることができる人が使うとかなり性能を活かせるんじゃないかと思います。

今回「26 VENTUS TR」シリーズの「RED」と「BLACK」をコースで打ち比べてみましたが、どちらも前作より少し振りやすさがアップしているように感じました。「RED」は少しつかまえてくれるし、振り感も軽めで、意外と会う人が多いんじゃないかと。「BLACK」はさすがにハードですが、左を怖がらずにしっかり叩けるシャフトに仕上がっています。

「VENTUS」の「TR」ってハードなんでしょ?ってことで今まで打ったことなかった人は一度試してみると、意外と合う可能性もありますよ。


ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。