構えやすくて、ボールが上がる!

今回発売となった「GTS」のフェアウェイウッド(タイトリストではフェアウェイメタルと呼んでいます)は「GTS2」と「GTS3」の2種類。

共通のテクノロジーとして、まずは「ラップアラウンド・コンポジットクラウン」です。クラブ外周を包み込む新設計のコンポジットクラウンを採用。これによって、なんと約16gもの余剰重量を生み出すことに成功。より低い重心位置を実現し、高弾道・低スピン性能に加え、深重心化による高い許容性を実現しています。

次に「デュアル・ウェイト・システム」。トウ側とヒール側に配した交換式ウェイトにより、ヘッド重量と重心位置(CG)をプレーヤーのスイング特性に合わせて精密に調整することが可能になりました。

そして今回パッとみただけで分かる変更点として、フェースの仕上げがあります。前作ではブラックだったフェース面の仕上げが今作ではシルバーになっているんです。このおかげで構えた時にフェース面がよく見えて、ボールが上がりやすく感じられるんです。またクラウンとフェース面のコントラストがはっきりしているのでターゲットに対しても構えやすくなっています。

まずは「GTS2」フェアウェイウッドを打ってみました。まず構えてみると、前作に比べてヘッドが結構大きくなっているように感じます。しかもシャローになっているので、なおさら大きく見えて優しく感じますね。フェース面もシルバーになっているので、前作の「GT2」フェアウェイウッドを使っていた人からすると、同じシリーズの新作とは思えないかもしれません。

ヘッドが大きくなったとはいえ、形状はとても綺麗で構えやすいです。クラウンとフェース面のコントラストのおかげでターゲットに対しても構えやすい。

打ってみると、予想以上にボールの高さがしっかりと出てくれます。シャローになったことと、低重心化のおかげか、打ち出しから高弾道になりやすい。当たった瞬間は少し柔らかめに感じますが、球離れは結構早く、飛距離もしっかりと出ていました。スピン量が少し少なめでドーンと飛んでいくような弾道です。

ソールは平らになっていて、地面にあたってからも突っかかるようなことがなく、スッと滑ってくれました。ラフからのショットでも抜けは良かったですね。

僕は前作も使っていましたが、今作は球の上がり具合も良く、とても優しくなっていると感じました。見た目も優しく感じるし、打ってみても楽に飛距離が出せますね。

この「GTS2」フェアウェイウッドは重心も低くシャローヘッドなので、少しフェースの下目でヒットしてもボールが上がりやすいし、薄めの当たりに強くなっていると思います。逆に言うと、フェースの上目でのヒットには少し弱いと感じました。なので、打ち込むタイプよりも、払い打つタイプのゴルファーに向いていると思います。

次に「GTS3」フェアウェイウッドを打ってみました。構えてみると「GTS2」よりは少し小ぶりでディープフェースになっています。それでも小さいヘッドということはなく、難しそうな感じはあまりしません。フェース面がシルバーになっているということも優しく見える理由の一つでしょう。

ヘッド形状は「GTS2」に比べると少しだけネック側がシェイプされているように見えて、とても綺麗な形だと思います。ターゲットに対しての構えやすさは「GTS2」と同じくクラウンとフェース面のコントラストのおかげでとても良いです。

打ってみると、「GTS2」よりは少し低めの弾道で中高弾道という感じでしょうか。球の強さがあり、直進性がとても高いです。打感はこちらも少し柔らかさを感じますが「GTS2」よりも詰まったような打感で、厚く当たるような感覚があります。スピン量も少なめで飛距離もしっかりと出ていました。

ソール面はこちらもフラットで抜けがとても良いです。ラフでの抜けの良さに感じては、ヘッドの小ささもあってか、この「GTS3」の方がいいですね。

ヘッドの操作性は「GTS3」の方がよく、左右に曲げるショットはこちらの方がやりやすかったです。

この「GTS3」フェアウェイウッドは「GTS2」フェアウェイウッドに比べて少しディープになっているので、少し打ち込み気味でもとても強くていい球が打てました。フェース面の少し上目ヒットでもしっかりと飛んでくれる感じがします。しかしフェース下部でも球は上がってくれるので、とても扱いやすい。しかしどちらかというと、やはり少し打ち込むタイプのゴルファーの方が使いやすいでしょうね。

今回タイトリストの新しい「GTS2」と「GTS3」フェアウェイウッドをコースで打ち比べましたが、まず思ったことは両モデルとも前作に比べ優しくなっていると感じました。見た目もそうですが、構えやすさや球の上がりやすさ、寛容性の高さなど、ずいぶん進化しているな~と感じました。

しかし弾道は両方ともしっかりと強く、飛距離も出ます。今までタイトリストのクラブは難しいし上級者向けと思っていた人は一度打ってみると、この使いやすさに驚くのではないでしょうか。そういう人にこそぜひ一度試してみてほしいクラブだと思いました。


ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。