難易度2位の最終ホールで果敢にバーディーを狙う

509ヤードの18番パー4は最終日の難易度が全体の2位。

78人がプレーして、最後に劇的なウィニングパットを決めたライアン・フォックスなど5人しかバーディーを奪えなかったホールで松山は「最後がバーディーならトップ10に入れるかなと思って」果敢に攻めました。

結果はパーで通算4アンダーの14位でトップ10には1打届かなかったものの、今シーズンのメジャーでの優勝選手とのストローク差「6」は4大会で最も少ないものになりました。

また4日間通算276ストロークは、昨年のロイヤル・ポートラッシュでの277を1打更新して、今回が12回目の出場となった「全英オープン」での最少ストローク数です。

最終ホールは果敢にバーディを狙いにいった。

「全英オープン」での自己最少ストローク数を更新 今シーズンのメジャーで優勝選手とのストローク差は最少

松山英樹 2026年メジャー成績

大会 順位 スコア 優勝選手 優勝スコアとの差
マスターズ 12位 -5 R・マキロイ 7打
全米プロ 26位 E A・ライ 9打
全米オープン 65位 +14 W・クラーク 18打
全英オープン 14位 -4 R・フォックス 6打

その充実感からでしょうか。ホールアウト後のU-NEXTのインタビューでは終始笑顔を見せながら「風はそんなに感じなかったけど4番以降はパットもショットももう少しできた。(1バーディー、ノーボギーだった)後半はまとめられた」と話していました。

パッティングについては「今日は入らなくて、なんでかな?と。グリーンのスピードに合わなくて止まってしまった」と話していましが、海沿いのリンクスコースで開催される「全英オープン」は強風が吹くことが前提となるため、グリーンのスピードは他のトーナメントに比べて遅めに設定されます。

これに合わせることが苦労したのかもしれませんが、を含めた今大会の「ストローク・ゲインド」の5つのカテゴリーの数字は全てで全選手の平均を上回っていました。

優勝したフォックス、世界ランキング1位のシェフラーを上回る安定感

優勝したフォックス 世界ランキング1位のシェフラーを上回る安定感

これは優勝したフォックス。3打差の4位で世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーも今大会ではできていなかった安定度です。

2021年「マスターズ」以来のメジャー制覇を期待したファンからすると物足りない順位だったかもしれませんが、プレーの安定度が優勝者や世界ランキング1位を上回っていたのですから、満足した表情になるのも当然でしょう。

ショットはバツグンの安定感を見せた。

最終戦出場へ 3年ぶりに「全英オープン」翌週にエントリー

メジャーが終わったことで次のターゲットはプレーオフシリーズとなります。

現在はポイントランキングが最終戦「ツアー選手権」出場(30位以内)の圏外となっているので、これをクリアするために次戦の「3Mオープン」にエントリーしています。

松山が大西洋をまたいで「全英オープン」から2週連続出場をするのは3年ぶり。

これは「少しずつ良くなってきていると思うので、これを早く結果として出したいと思います」との意気込みを結果にするためのスケジューリングでしょう。

今シーズンのPGAツアーではストローク・ゲインドの「オフ・ザ・ティー」(パー4とパー5のティショットのスコアへの貢献度)が120位。パッティングも80位なのが「全英オープン」ではそれぞれ34位、36位とまずますでした。

本人の言葉通り、この好調気配を早く結果につなげたいところです。

(文/森伊知郎)

戦いの場は次週、「3Mオープン」へ。