上がり5ホールで1イーグル&4バーディー!

3打差の12位からスタートした加藤は前半のインで3つ伸ばすと、4番でボギーを叩いたものの、ツアー史上最短パー4(256ヤード)の5番でカラーのイーグルトライを決めると一気にスイッチが入ります。

6番パー5は3打目を1.5メートルにつけてバーディー。

7番は10メートルを決め、8.9番でも伸ばして4連続バーディー。

5番のイーグルと合わせて5ホールで6打も伸ばしました。

5番と6番の間のインターバル以降は9番グリーンまでリーダーボードがないこともあって「自分が一番びっくりしています」とホールアウト後に話しました。

3週前は好発進→翌日未明に嘔吐して点滴打って出場

首位に立つのは自身初めて。

これまでは3週前の「資生堂・JALレディス」初日などの12位が最高順位ですが、この時は大変な思いをしています。

初日が悪天候で中止となり、金曜日に行われた第1ラウンドを68で回って好発進したものの、翌日の午前3時に食あたりのような症状を発症。「1時間おきに6回吐いて。2キロぐらい体重も落ちてしまいました」(加藤)。

病院で点滴して臨んだラウンドは73で38位に後退。最終日は再び68で回って最終成績は23位でした。

2024年プロテストは疲労骨折でのプレーで合格

加藤はルネサンス大阪高校在学中の2024年にプロテストに合格していますが、この時は左足首を疲労骨折していました。

歩くのもままならない状態ながらショートゲームでしのいで12位で合格。令和の時代の10代とは思えないような“ど根性”エピソードです。

最少スコア、最多バーディーでの優勝記録更新はなるか

そんな加藤がこのままのペースで伸ばすと記録づくめの優勝となるかもしれません。

日本女子ツアーでの初優勝選手の最少ストローク記録は原江里菜の2008年「NEC軽井沢」での通算21アンダー。

加藤は2日で13アンダーとしているので、十分に更新する可能性はありそうです。

また一昨年の大会では川﨑春花が通算28アンダーの最少ストローク優勝。

バーディー数28個(イーグルは含まず)で「最多バーディー優勝」とふたつの記録を作りましたが、こちらもトータル13バーディーを奪っているだけに、優勝すれば更新が期待できそうです。

2日間でのイーグルとバーディーを合わせた数が1000近くになるという空前の伸ばし合いとなっているだけに決勝ラウンドでも攻めの気持ちを持ち続けるのはマスト。

最終組で菅楓華、吉田鈴と回るという豪華ペアリングとなった3日目もどんなプレーを見せてくれるかが楽しみです。

(取材・文/森伊知郎)

明日のラウンドに向けてガッツポーズ。伸ばし合いを制することができるか?(写真/森伊知郎)