「レディースティー」の256ヤード、パー4を女子プロがプレーするとどうなるかを定点観測
近年の女子ツアーは、一般ゴルファーの「バックティー」に相当する18ホールで6500ヤードを超えることも珍しくありません。
それが今大会では5番パー4をあえて一般営業で「レディースティ」として使われる256ヤードに設定し、アルバトロス達成者には800万円の賞金が贈られます。
そのホールで3日目にプレーした71人(うちアマチュアひとり)全員のプレーを定点観測したところ、やはり3日目に定点観測した昨年と比べてプレーの質が大幅に上がっていることが明らかになりました。
ワンオン成功率は1年で35.71%→45.07%にアップ! 飛ばし屋の渡邉彩香と穴井詩以外はドライバーを使い、全選手がグリーンを狙う
昨年は予選を通過して決勝ラウンドの3日目をプレーしたのは70人で全員がプロでした。
このうちワンオンに成功したのは25人で、確率にすると35.71%。
それが今年は成功者が32人で、確率にすると45.07%と大幅にアップしていたのです。
使用クラブは飛ばし屋の渡邉彩香と穴井詩がフェアウェイウッドを使った他は全員がドライバー。ティショットでレイアップを選択した選手はゼロという結果になりました。
このホールはグリーン周辺を多くのバンカーが囲み、グリーンをキャッチするには230ヤードほどのキャリーでバンカーを超えていくか、幅10ヤードほどの花道を通す精度が求められます。
この日、8人いたボギー以上を叩いた選手はほとんどがティショットをバンカーに入れています。
バーディーがマストのホールでボギー以上を叩くとかなりメンタルにきます。
風は昨年より弱かったもののピンポジションはほぼ同じホールで全員がワンオンを狙い、成功率を大幅にアップさせているのは、この1年で選手の技術が上がっていることなのかもしれません。
2打差2位の仲宗根澄香は今年 首位の加藤麗奈は昨年イーグル奪取
そのホールでこの日最初にイーグルを奪ったのが仲宗根澄香でした。
4打差の10位から「5つか6つは伸ばさないと」と意気込んでスタートしながら3番でスリーパットのボギーが先行してしまいます。
5番はワンオンに成功。約18メートルのイーグルパットは「フックしてスライス」(仲宗根)だったのをラインもタッチも見事に読み切り、カップに沈めました。
その原動力を「今週から使っている『タートル』(オデッセイ)の長尺パターが良くて」と説明します。
このホールでは首位で最終日を迎える加藤麗奈も昨年の3日目にイーグルを奪っています。
本人に1年前のことを振り返ってもらうと「15メートルぐらいのパットが入ってくれてのイーグルでした」と説明してくれました。

昨年の最終日は5番パー4でボギーなし! 今年も優勝争いのキーホールになること必至
昨年の最終日は5番パー4で4つのイーグルと43バーディーが記録され、ボギー以上を叩いた選手はなんとゼロでした。
トップ10に入った12人では1イーグルと8バーディー。
今年は最終日最終組に入った加藤と仲宗根の2人がイーグル奪取経験者となれば、優勝争いのカギを握るホールになることは間違いありません。
直近2年の優勝者の最終日のスコアはいずれも64でした。
昨年は渡邉彩香が2打差の7位から逆転し、一昨年は1打差の首位からスタートした川﨑春花がツアー史上最少スコアでの優勝となる通算28アンダーまで伸ばしました。
今年はどんなドラマが待っているのでしょう?
(取材・文/森伊知郎)












