「♦♦♦」の表記がカッコよく、ランも含めて飛距離が期待できる

今回僕がコースに持ち込んだのはキャロウェイの「CHROME TOUR ♦♦♦」ボールです。「CHROME TOUR 」シリーズの中では一番スピンが少ないというモデル。前作もコースで使ったことがありましたが、打感は硬めでスピン少なめのボールという印象でした。今回の2026年モデルはキャロウェイが「さらなるボールスピードの向上」を掲げて4年もの開発期間をかけて進化させたもの。これは期待が持てますよね。

今作のテクノロジーとしては、まず「NEW デュアル・ツアーファスト・マントル」です。コアのすぐ外側にあるマントル(2層目)に、従来比で約16%高い弾性率を誇る新素材を採用。これがまるでバネのようにしなって弾くことで、今までにないボールスピードを生み出しています。

また製造設備へのさらなる投資でカバーを成形する機械を一新し、従来以上に均一な厚みのものとすることが可能となっています。そこから生み出されるカバーは「ハイパフォーマンス・ツアーウレタンソフトカバー」と名づけられており、アプローチショットでは、より優れたスピンコントロール性能を発揮します。

前作から採用された、数多く並んでいる六角形のなかに複数の円も混ぜ合わせた「シームレス・ツアーエアロ」と呼ばれる新しい空力パターン。今作ではその効果をさらに高めるため、製作の精度を高める措置が採られ、設計通りの均一な仕上がりを実現。そのことで風の影響を受けにくく、セカンドショットでの距離のバラつきを徹底的に抑えることができ、安定した距離感が得られるようになりました。

デザインは他の「CHROME TOUR 」シリーズと変わらず、キャロウェイのロゴとシェブロンマーク、サイドにはシリーズ名がプリントされています。やっぱ「♦♦♦」の表記はカッコいいですね。ロゴの上にプリントされている数字は赤です。実は「CHROME TOUR 」シリーズはどのボールも数字が赤なんですよね。できれば他社と同じようにシリーズごとに色を変えてもらえると、誤球防止の意味も含めてありがたいのですが。

まずはコースでドライバーショットをしてみました。前作は結構打感が硬めで「ガキン」という音がするような感じだったのですが、今作はこれが少しマイルドになっています。確かにシリーズの中では一番硬めでしっかりとした打感なのですが、ガチガチではないですね。マントル層に弾性率の高い素材を使っているせいもあるのでしょう。

手応えはかなりガツッと来ます。ボールの重さも結構感じますね。少しだけフェースにくっつくような感じもありながら、弾き感もあります。
弾道はあまり高くなく中高弾道という感じで、直進性はかなり高い。スピン量はやはり少なめで、強い球が出ます。ランも含めての飛距離性能はかなり高いですね。スピン量が少ないおかげで曲がり幅も少なめになります。

次にアイアンショットですが、これも手応えはズッシリとしています。フェースに乗る感もあるし、少し重い手応え。弾道は高すぎず、直進性が高いです。風にも影響を受けにくいように感じました。グリーン上ではしっかりと止まってくれます。ショートアイアンやウェッジでのフルショットなどではピタリと止まりますが、バックスピンで戻るほどではありません。

グリーン周りのアプローチでは、しっかりとフェースに食いつく感覚があり、弾道もあまり高くないです。なのでラインは出しやすいし、スピンもキュッとかかります。さすがにスピン量は「CHROME TOUR 」よりは少し少なくなるようですが、十分なスピン量は確保されています。

パットですが、これも打感はしっかりしていて、打音もコツっと音がします。カバーの柔らかさは感じながらも、その下の層のしっかりとした手応えを感じます。球離れはそこまで速くなく、距離感は合わせやすかったです。転がりはとても綺麗でした。

今回、新作の「CHROME TOUR ♦♦♦」ボールをコースで使ってみましたが、「CHROME TOUR」シリーズの中で一番打感がしっかりしているというのはそのままながら、少しソフトになっていました。どのクラブで打ってもしっかり感はあり、手に少しズッシリとした感触が残ります。

スピン量も「CHROME TOUR」シリーズの中では一番少なく、特にドライバーショットでは結構なロースピンで飛びました。飛距離性能もシリーズの中では一番高いと思います。打感は硬めですが、ヘッドスピードが速い人用ということはなく、どんなヘッドスピードでも性能は生かせると思います。しっかりした打感が好きな人、スピン量を少なくしたい人は一度試してみると、かなり気にいるんじゃないかと思います。

個人的には「CHROME TOUR」シリーズの中ではこの「♦♦♦」が一番好きです。


ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。